2万円台の「AQUOS wish」と「arrows We」、どちらを選ぶ? スペックから使い勝手までを比較(1/4 ページ)

» 2022年02月08日 11時45分 公開
[村元正剛ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 スマートフォンの基本性能は年々向上し、今や1〜3万円台のエントリーモデルでも、普段使いに不便を感じない機能とスペックを備えている。そんな中、コスパを重視する人から注目を集めているのがシャープ製の「AQUOS wish」とFCNT製の「arrows We」だ。どちらもSoCにはSnapdragon 480を採用し、約5.7型の液晶ディスプレイを搭載するなどスペックは近く、価格も同等。両モデルにはどのような差分があり、それぞれがどんなユーザーに適しているのか? au(KDDI)からお借りした端末を使い比べてみた。

AQUOS wish 左がAQUOS wish、右がarrows We。どちらも約5.7型の液晶ディスプレイを搭載し、しずく型のノッチにインカメラを備える
AQUOS wish AQUOS wishは背面にシングルカメラを搭載。arrows Weはデュアルカメラを搭載し、指紋センサーも背面に搭載

両モデルのスペックはほぼ互角

 まずは、両モデルの主なスペックを比較しておこう。

AQUOS wish AQUOS wishとarrows Weの違い

 両モデルの最も大きな差分はカメラ。AQUOS wishはシングルカメラだが、arrows Weはデュアルカメラを搭載している。バッテリー容量もarrows Weがわずかに上回る。AQUOS wishはどの販路のモデルでもeSIMに対応しており(arrows Weはソフトバンク版のみ)、薄さと軽さでも軍配が上がる。au版の一括価格はどちらも2万6180円(税込み、以下同)で同額だ。ちなみに、スマホトクするプログラムを適用した際の実質価格も2万2001円と共通している。

AQUOS wish AQUOS wishはどのモデルもeSIMに対応している

【訂正:2022年2月8日23時45分 初出時、「nanoSIMとeSIMを併用することはできない」と記載していましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします。】

手になじみやすく、操作しやすいのはarrows We

 AQUOS wishは本体の素材として再生プラスチックを35%使用し、ややザラザラとしたマットな質感。指紋は付きにくいが、皮脂が付着しやすいのでケースを装着して使うべきだろう。スクエアなボディーは洗練された印象で、デザインは “価格以上” と評価できるように思う。

AQUOS wish AQUOS wishの背面パネルはマットな質感。優しい手触りだが、皮脂などの汚れが付着すると、ていねいに拭き取る必要がある

 一方、arrows Weの背面パネルは光沢仕上げでツルツルとして手触り。エッジ部に丸みを持たせて、手になじみやすいデザイン。一般的な形状ではあるが、安定感はある。指紋や皮脂は付着しにくく、汚れてもサッと拭き取れる。ケースに入れずに、裸のままでも使えそうだ。

AQUOS wish arrows Weは樹脂に光沢の塗装を施した、このクラスのスマホとしては一般的な仕上げ

 AQUOS wishは右側面に音量キー、アシストキー、電源キーを搭載し、さらに指紋センサーも備えている。arrows Weは電源キーと音量キーだけで、指紋センサーは背面に搭載している。AQUOS wishの指紋センサーはやや低い位置にあり、筆者は親指を当てづらいと感じた。アシストキーも絶対必要というものではないので、このクラスの端末のターゲットであるライトユーザー層にはarrows Weの方が扱いやすいだろう。

AQUOS wish AQUOS wishの右側面には3つのボタンと指紋センサーを搭載。慣れないうちに押し間違えることもありそうだ。arrows Weは2つのボタンだけで、迷わず操作できる
AQUOS wish 左側面にはそれぞれSIMスロットを搭載。micro SDカードも装着できる
AQUOS wish 両モデルともに、上部にイヤフォンジャックを搭載

 内蔵スピーカーは本体底面に搭載し、どちらもモノラル。音質は似たりよったりではあるが、arrows Weの方が音に厚みがあり、本体内で反響するためか、角が取れたような音質。AQUOS wishはややカシャカシャした音で、ボリュームを上げるほどに、そのノイズが気になった。

AQUOS wish 底部にUSB Type-Cポートとスピーカー。スピーカーはこの1基のみでモノラルだ
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年11月12日 更新
  1. なぜ? DMMが格安SIM事業に再参入 povo、IIJと組んだ「DMMモバイルPlus」の狙いを聞く (2025年11月11日)
  2. ニトリの5990円「スマートウォッチ バルカ」を試す 1日以上持つバッテリー、健康管理機能は“お値段以上”か (2025年11月11日)
  3. 「Suicaのペンギン」が2026年度末で“卒業” サーバ保存式のプリペイドコード決済(最大30万円)の導入に伴いイメージを刷新 (2025年11月11日)
  4. 「楽天ゴールドカード」と「楽天プレミアムカード」どちらを選ぶ? 特典の違いを比較してみた (2025年11月10日)
  5. 中古で人気の「iPhone 13」は今でも“使える”のか? 性能面で不満はないが、注意点も (2025年08月17日)
  6. 【ニトリ】7990円のスマートウォッチ HDディスプレイ搭載で血中酸素も測定できる (2025年09月06日)
  7. ドコモの「iPhone 17(256GB)」が2年間1万台に MNPと「いつでもカエドキプログラム」適用で【スマホお得情報】 (2025年11月10日)
  8. 「古いiPhoneでLINE使えなくなる」ポスターに批判殺到 掲示元の「ノジマ」に意図を聞いた (2025年11月08日)
  9. ドコモの6980円「スマートウォッチ 01」を試す どんな人におすすめできる製品なのか? (2025年07月28日)
  10. 【ワークマン】1500円の「コーデュラ エコガジェットケース」 はっ水加工を施したリサイクル糸も使用 (2025年11月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー