続いて、それぞれのカメラ性能から見ていこう。今回比較にあげる機種はどれもカメラ性能の高さを売りにしており、関心のある人も多いだろう。
Galaxy S22 Ultraは1億画素センサーをはじめとした、4眼レンズのカメラが特徴だ。フォーカスエンハンサーという複数のレンズを用いて合成し、ピンボケを防ぐ機能を備えているので、簡単にきれいに撮影できる。
Xperia 1 IVは可変式連続ズームを備えた望遠レンズを備える3眼構成だ。秒間20コマ連写やPhoto Proによるマニュアルでの撮影体験を重視している。レンズにはT*(ティースター)コーティングを施し、本体側面にシャッターボタンを備えるなど、スマートフォンよりはカメラに近いアプローチを取っている。
AQUOS R7は1型の大型センサーを備える。カメラ構成は深度センサーを含めた2眼構成だが、ライカ監修でイメージセンサーを新規設計のものに変更した。AQUOS R6の弱点だったAFの遅さも解消し、素早くピントを合わせられる。
以下に3機種で撮影した写真を並べていく。撮影条件は全てオート撮影となる。Galaxyはやや派手目の色となるが、Xperia や AQUOS はどちらかというと目で見たものに近い自然な色味となる。
夕暮れの風景写真は、どの機種でも派手に白飛びすることもなくきれいに撮影できている。よく見ていくとGalaxyとXperiaは看板の骨組みのディティールが残っているが、AQUOSでは若干ボケてしまっている。
ピザはどれもおいしそうに撮影できている。特徴的な点として、Galaxyではフォーカスエンハンサーの合成処理が効いており、奥までボケずにピントを合わせた撮影ができている。
夜景については、どの機種でも白飛びも抑えられており、強力なHDR処理がかかっていることが分かる。Xperiaは夜景モードを備えていないため、通常のオートモードでの撮影となる。各社ともきれいに撮影できるが、目で見た雰囲気に近いものを出しているのはXperiaだ。
それぞれの特徴を見比べていくと、Galaxy S22 Ultraは光学3倍と10倍相当の望遠レンズを備えているのがポイントだ。2022年に発売されたスマートフォンの中でも随一の性能を持ち、加えて強力な手ブレ補正と画像処理の効果で撮影しやすい。
Xperia 1 IVは、超高速の連写が可能なところがポイントだ。秒間20コマ連写は子どもやペットといった不規則に動く被写体では優位に働き、ミスショットを少なくしてくれる。望遠も125mm相当(光学5倍)の撮影が可能になったことで、撮影の幅がより広がった。
AQUOS R7は1型センサーからなる表現力の高さが魅力だ。マニュアル撮影も充実したことで、今までのスマートフォンでは難しい作例も撮影できるようになった。
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