2022年10月1日〜2022年10月31日
10月のアクセス数のトップ10には、バリエーションに富む記事が入りました。そんな中で1位を獲得したのは、Androidスマートフォンの「製品」としてのライフサイクルが短い理由を考察した記事でした。
iPhoneのOSである「iOS」は、比較的古いモデルもサポートに含めています。現行の「iOS 16」は、2017年に発売されたモデル(iPhone X、iPhone 8/8 Plus)までサポートしています。そのOSが“サクサクと”動くかどうかはさておいて、ライフサイクルポリシーが変わらない限り、少なくとも発売から5年間は現役で安心して使えることは、iPhoneの大きなメリットです。
一方で、AndroidスマートフォンはOSのバージョンアップやセキュリティアップデートの提供期間が短くなってしまう傾向にあります。1位の記事でも指摘がありますが、そうなってしまう主な理由は以下の通りです。
一時期、Googleは「Be together. Not the same.(みんなちがうから、世界はたのしい。)」というキャッチフレーズでAndroidスマホのプロモーションを行っていましたが、バージョンアップやアップデートが早々と打ち切られるケースが多かったのは、このキャッチフレーズの抱える「負の側面」ともいえます。
しかし、最近はGoogle自身がOSバージョンアップやアップデートをしやすい環境整備を進めていることもあって、特にハイエンドモデルでは比較的長い期間に渡りOSバージョンアップやアップデートを実施するようになってきました。
Androidスマホにおいてトップシェアであるサムスン電子も、2021年以降に発売したハイエンドモデル(と一部ミドルレンジモデル)に対して、4回のOSバージョンアップと5年間のセキュリティ更新の保証を行うようになりました。
そのせいか、2021年以降のハイエンドGalaxyは、Androidスマホとしては中古買い取りにおける「値崩れ」が抑制できているように見えます。やはり、長く使えるということはいろいろな意味での“安心”につながるということです。
このようなバージョンアップ保証は、国内だとシャープも一部モデルで実施しています。他のメーカーも、このような取り組みを積極的にしてほしいと思う今日この頃です。
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