iPhone 15/15 Proで進化したカメラの中身を徹底解説 Pro Maxの「テトラプリズム」とは?(2/2 ページ)

» 2023年09月15日 06時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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28mmと35mmモードが追加されたことにも注目

 もう1つ、今回何気に注目したいのは、28mmと35mmモードが追加されたこと。

iPhone 15 Pro メインカメラに28mm相当と35mm相当のモードが追加された。カメラ好きには朗報

 2xにすると48mm相当で50mmに近いわけで、カメラユーザーにはなじみ深い「24mm/28mm/35mm/50mm」という焦点距離をさっと選べるようになったのはいい。

 かくして、搭載するカメラは3つだけど、実質7つのレンズを持っているようなものだ、といいだしたわけである。

iPhone 15 Pro 実質レンズ7本分……みたいなものだそうである

 ちなみにiPhone 15にはマクロ機能がないのでそこもProの優位点だ。

 動画は最高で4K/60fpsだが、USB-C端子を搭載したことで、外付けストレージにProResで直接録画できるようになった。これは映像ガチ勢向けの機能だ。

iPhone 15 Pro USB-Cにしたことで外部ストレージへの直接録画も可能に

 動画でユニークなのは「空間ビデオ」撮影。超広角カメラとメインカメラの両方を使って、3D動画を撮るものだ。Vision Proでの視聴を考慮したもの。この機能は年末までに使えるようになるということなので、Vision Proの米国での発売に合わせてくるのだろう。

iPhone 15 Pro Vision Proでより楽しめるよう3D動画を撮影する機能も付いた

自動ポートレートは便利そう

 最後はiPhone 15と15 Pro共通のコンピュテーショナルフォトグラフィーの話。

 もともとiPhoneのカメラってシャッターを押した瞬間の写真を1枚撮って終わり、じゃなくて、実は裏側でシャッターボタンを押す寸前から何枚も超高速撮影をしてそれらを1枚の画像にするという超絶な技巧を繰り広げているようなのだが、今回の発表でそれがさらに進化したようなのだ。

 どうも48MPの高解像な画像と、12MPの画像の両方を撮ってそれを組み合わせているのである。

iPhone 15 Pro 48MPの画と12MPの画を組み合わせてディテールの描写力を上げているらしい

 詳細は分からないけど、12MPの画像をベースに48MPの画像を使ってディテールの描写力を上げているんじゃないかと思う。

 iPhone 15 Proの28mmや35mmの画像もその技術を使っているのだろう。

 そして今回、24MPや48MPの画像も保存できるようになった。iPhone 14 Proで48MPの画像を得ようと思ったら、サードパーティーのアプリを使うかProRAWで撮る必要があり、それをやると画像1枚あたり60MBとか90MBとかおそろしいサイズになっていたのだ。

 iPhone 15シリーズはHEIFでも保存できるし、12MPと48MPの中間にあたる24MPでの画像保存も可能になったので、これも使ってみたい。

 最後にもう1つ。ポートレートモードの話。今回、「自動ポートレートモード」な機能が付いたのだ。通常の写真モードでも「人物か犬か猫」を見つけると、通常の撮影をしつつ自動的に「深度情報」も一緒に記録する。

iPhone 15 Pro 写真モードでも「f」ボタンが表示されているのが分かる
iPhone 15 Pro 犬や猫も認識するので、自動的にペットのポートレート写真も撮れるのだ

 深度情報を使えば「ポートレートモード」として背景をぼかした写真にできるし、使わなければ通常の写真と同じになる。人や犬や猫が被写体なら、あとからぼかしのコントロールができるというわけだ。

 いちいち撮影モードを変えなくてもよし。迷っている暇があったらまずシャッターを押せ、である。よいことだ。

 カメラ自身の性能も大事だけど、何気に48MPや24MPでの保存ができたり、新世代ポートレートモードでより背景をぼかした写真を撮りやすくなったりと、コンピュテーショナルフォトグラフィーを進化させた実用的な機能にも注目したいなと思うのである。

 で、個人的にどれを買うかというと……実は発表まではPro Maxはデカくて重いし高価だし、15 Proでいいよなと思っていたのだけど、15 Pro Maxのテトラプリズムな望遠カメラを使ってみたい、15 Pro Maxはチタン化によって14 Pro Maxより少し小さく軽くなったってことでちょっと揺らいでいる。

 うらめしいのは、何といっても円安である。

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