2023年11月30日〜2023年12月6日
ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2023年11月30日から2023年12月6日までの7日間について集計し、まとめました。
今回のアクセス数の1位は、ソフトバンクを通して販売される「Xiaomi 13T Pro」の価格の“からくり”と、その課題に関して考察した記事でした。前回は、同じくソフトバンクを通して販売される「moto razr 40s」の価格考察記事がアクセスの1位でした。
MNPまたは22歳以下の新規契約と同時に購入するなど、条件は複数あるものの、25カ月目に端末の返却(下取り)をすると11万5000円程度のスマホが24円で使えてしまうのはすごいことです。「携帯電話を2年程度で取り換えたい」という人にとっては非常に魅力的なオファーです。分割払いでの購入を必須とすることで、転売ヤー対策を盛り込んでいることも特徴といえます。
ただ、これは前回のランキング記事でも指摘しましたが、今月(12月)27日から電気通信事業法施行規則の一部が改正され、携帯電話事業者(MNO)とその代理店における利益提供(≒端末の値引き)の上限額が、回線契約のひも付けの有無を問わず原則4万円(税別)までとなります。同日以降の販売については、下取り価格が「一般的な下取り額」を上回ると、利益提供の上限を超えてしまう可能性があります。
この問題に対処するため、同日以降は価格設定が変わってしまう可能性があります。果たしてどうなることやら……。
ランキングの5位には、「Google マップ(Google Maps)」に適用された新デザインに関する記事が入りました。
この記事にもある通り、Google マップの地図デザインが11月中旬から変わりました。ぱっと見からも見て取れるほどの変更に、いろいろと意見が噴出しています。
今回のデザイン変更の“意図”の1つとして、色のアクセシビリティーの強化があります。新デザインのマップは、一見すると前のデザインよりも全体的に“目立たない”ように見えるのですが、一部の色を区別しづらい「色覚障害」を抱える人にとって“分かりやすい”色合いに変わっています。ある意味で「見た目の良さよりも、より多くの人が理解しやすいことを優先した」といえるでしょう。
OSやアプリに限らず、世の中に出ているあらゆるもののデザインは、多かれ少なかれ何らかの“意図”を持って世に出るものです。言い方は乱暴かもしれませんが、見た目ばかりを考えた結果、使いづらくなってしまったものはたくさんありますし、逆に使いやすさを優先した結果、見栄えが犠牲になってしまったものも少なからずあります。
見た目と使いやすさが両立できるのがベストなのは誰しも分かっているのですが、その両立は思っている以上に難しいものです。今回のGoogle マップのUI変更は、図らずも旧UIを手掛けたデザイナーと新UIを手掛けたデザイナーの“優先順位”あるいは“思想”の違いを感じるものでした。
「デザインの変更」がなされたとき、その背景にある“意図”や“思想”を考察してみると、結構面白いと思う今日この頃です。
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