Y!mobileで激安折りたたみスマホ「Libero Flip」を投入するワケ 若年層を意識、ZTEの信頼性も寄与(2/3 ページ)

» 2024年03月21日 06時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

価格は6万円台となった理由 省令改正の影響を受けた割引額

―― Libero Flipのような価格帯のスマートフォンは今後、ソフトバンクではなくY!mobileで販売されていくのでしょうか?

宮崎氏 そのあたりは、各ブランドで出した端末に対するお客さまの反応を見ながら、検討していきたいと思います。

―― 「電気通信事業法第27条の3」に関わる総務省令が改正されたため、割引額が2万3200円となったのでしょうか。

宮崎氏 はい。おっしゃる通りです。

―― 改正前は2万2000円でしたよね。

宮崎氏 そうですね。

―― 改正前と後で1200円の差がありますが、3万円台に収めたかったという意図でしょうか。

宮崎氏 こちらもおっしゃる通り、仕上がり(割引適用後)の価格を意識した設定です。

Y!mobile LiberoFlip 折りたたみスマホ 割引適用後の価格は3万9800円となる。折りたたみスマートフォンを日本国内正規販路で購入場合に値引き後の価格が3万円台になるのは珍しい

―― 割引による効果はありましたか?

宮崎氏 まだ初めの週(インタビュー実施日が発売して間もない日)なので、これからだと見ています。

長井氏 新規契約の方がLibero Flipを購入しているようです。

宮崎氏 1台目としてはもちろんですが、2台目需要も満たせる端末なのかなと考えています。新規が多いので、その兆しがあるような気はします。

―― 一括6万円台という価格で採算は取れるのでしょうか?

宮崎氏 はい。

―― ZTEで設計を工夫されたり、スペックを抑えたりしたのでしょうか?

山田氏 恐らく頑張っていると思います。他のメーカーさんですと、チップセットといわれる部分には、ミッドハイのものを使われています。そのあたりはZTEさんにも頑張っていただいたのかなと思います。

ZTEの端末は故障率が低く信頼度が高い

―― なぜZTEのモデルを採用したのでしょうか?

宮崎氏 ZTEは、ソフトバンクとすごく密に連携しているパートナー企業の1社です。Y!mobile向けには通算5種類ほど製品を納入していますし、グローバルでもかなり製品を展開していますから、価格競争力がすごくあるメーカーさんです。比較的安価なフリップ端末を出したい、というわれわれの要望に最も近い形で応えてくれました。

 ZTE製の端末は故障率が低く、他メーカーさんに引けを取らないスペックですので、製品としての信頼度が高い、というのも採用理由になります。これまでは約3万円台の端末が多かったですが、新しい市場を切り開いていきたく、ZTEさんと手を組みました。

Y!mobile LiberoFlip 折りたたみスマホ モバイル事業推進本部 パートナービジネス統括部 パートナービジネス2部 1課 課長 山田哲也氏

―― Libero Flipで特徴的な機能があれば教えてください。

山田氏 まずは折りたためる構造そのものだと思います。折りたたんでコンパクトにして持ち運べる点と、サブディスプレイでさまざまな情報が確認できる点です。この2点が一番大きなポイントだと思います。OSはAndroidですので、他のストレートタイプのスマートフォンから乗り換えてお使いいただくこともできると思います。

―― ハードウェアとしては、「nubia Flip 5G」と同じですか?

宮崎氏 そうですね。グローバルモデルの詳細スペックについては公開されていないので、われわれからお答えはできませんが、差はほぼないと思います(※インタビューは、国内でnubia Flip 5Gを発表する前に実施)。

―― 発売後の反響はいかがでしょうか?

宮崎氏 フリップの形はもちろん、価格のインパクトは大きいです。やはり価格についての反響はあります。Y!mobileは既に1000万契約を超えましたので、そのお客さまからの声もこれからかなり集まってくると予想しています。

―― 他のメーカーさんを新規採用するのは難しかったのでしょうか?

宮崎氏 その物自体はよくても、デリバリーの体制が整っているかどうか、という点も重要になってきます。あとは、故障やトラブルの際、すぐにご対応いただけるかどうか、ですね。メーカーさんによっては、日本拠点がなかったり、サポート体制が整っていなかったりするので、そういったメーカーさんとの長いお取引は難しいと思います。

―― Foldと名付けられるような横開きではなく、縦折りのタイプの投入に至った理由を教えてください。

宮崎氏 高価だと買わない、という結論に至ってしまうのと、若年層を意識しているため、Libero Flipを選びました。横開きのFoldとなると、20万円前後くらいと高価な端末になってしまいますから、それはやはりソフトバンクに任せて、Y!mobileとしては折りたたみ端末の中でも比較的安価ではありながら、機能としては十分使える製品をお客さまにご提案したいという考えです。

―― 今後、横開きの検討はされていくのでしょうか。

宮崎氏 お客さまの反応を見ながらになると思います。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  3. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  4. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  5. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  6. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  7. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  8. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  9. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
  10. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年