子ども用スマートウォッチ「小天才」の最新モデルが中国で登場 大人も欲しくなるギミックがスゴい山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2024年08月15日 10時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 中国の子どもたちに絶大な人気をほこるスマートウォッチ「小天才」の最新モデル「Z10」が2024年5月に発売されました。同社のフラグシップと呼べるZシリーズのスマートウォッチはデュアルカメラ搭載にLTE通信対応が標準と、「子ども向けだから」なんて侮れない製品なのです。しかもこの最新モデルZ10は、デザインから玩具らしさが少し消え、大人が欲しくなりそうな製品に仕上がっています。

小天才Z10 子ども向けのスマートウォッチ「小天才Z10」

 ロボットのパーツを組み合わせたようなデザインのZ10は、大人向けの薄くておしゃれなデザインではなく、むしろ腕につけて目立つような外観になっています。これは子どもが付け忘れることを防ぐとともに、もしも誘拐犯が子どもの腕を見たときに「自動で位置も追跡されてしまう」と、高性能な子ども向けスマートウォッチを使っていることが分かるようにしているのでしょう。中国では小天才のスマートウォッチのデザインは多くのコピー商品が生まれるほどメジャーなのです。

小天才Z10 大人向けのスマートウォッチとは大きく異なるデザイン

 内側には心拍数や温度センサーを搭載します。ペアリングする親のスマートフォンに子どもの健康状態を常に連絡し、異常時はアラームで知らせてくれます。なお、ペアリングといっても一緒に使うのではなく、Z10の状態を常に確認できるスマートフォンが親機として使えるのです。また背面のセンサーの下にあるのは蓋式のnanoSIMスロットで、物理的なSIMカードを自由に入れ替えて使えます。

小天才Z10 内面には生体センサーとSIMスロットを備える

 Z10は本体をこのように起こして使うこともできます。ヒンジは上下90度に加え、360度回転します。そしてディスプレイの上と背面にそれぞれ500万画素と800万画素のカメラを搭載しています。本体を引き起こすと自動でカメラが立ち上がり、すぐに撮影もできます。

小天才Z10 本体はヒンジから90度起き上がる

 このカメラは写真を撮る用途だけではなく、親のスマートフォンなどへビデオ通話するときにも使えます。本体を立ててビデオ通話すれば、親のスマートフォンにはインカメラとアウトカメラ、両方の映像が同時に送られるので「子どもの様子はどうか」「どこからかけてきているのか」かを映像ですぐに判別することもできるのです。

小天才Z10 背面側にもカメラがある
小天才Z10 本体を180度回転させた様子

 さらに、本体だけを台座から引っ張って、単体で使うこともできます。専用のアタッチメントをつけて首からぶら下げて使うことも可能です。自転車につけてアクションカムのように使うこともできるといいます。IP69の防水・防塵(じん)にも対応しており、水泳で使うこともできるとのことです。

小天才Z10 時計の本体部分だけを抜き取って使うこともできる

 カメラの画質は1000万画素ないものの、スマートウォッチの画面サイズが小さいこともあり十分実用的なレベル。意外にも細かい文字も読み取れます。スマートフォンに転送してSNSでシェアするのにも十分な画質です。

小天才Z10 カメラは意外ときれいに写る

 プロセッサはQualcommのSnapdragon W5、メモリ2GBにストレージ64GBを搭載。OSは独自のCaremeOS 3.0です。アプリは支払用のAlipay意外は独自のもので、小天才ユーザー同士のSNSアプリも搭載されています。

小天才Z10 独自OSを搭載

 前モデル「Z9」と比べてみるとデザインの違いがよく分かります。ディスプレイは1.78型(468×416ピクセル)で、Z9の1.6型より大型化しました。性能がアップしたこともあってか価格は2299元(約5万1000円)と結構高価です。なお、Z9は1999元(約4万4000円)で、Z10が出ても値段が下がることなく下位モデルとして併売されます。

小天才Z10 Z10とZ9の比較。デザインもサイズも進化した

 この写真は上海の家電量販店の小天才販売コーナーで、小天才のZ9をはめている子どもがいたので撮影させてもらったもの。このような子どもは中国に実際に多いのです。インバウンド旅行者が増えていますが、Z10はグローバルでのトラッキングにも対応しており、中国人観光客のお子さんがZ10を腕にはめて日本旅行を楽しんでいる姿を見る日がいずれ来るでしょう。

小天才Z10 中国では実際にユーザーの子どもが多い

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. iOS 27は「iPhone 11」以降で利用可能 iOS 26から据え置きで過去最大のiPhoneに対応 (2026年06月09日)
  2. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
  3. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  4. 「iOS 27」はアプリの起動速度が30%高速、最適な通信切り替えも iPhone 11やiPhone SE(第2世代)も対応 (2026年06月09日)
  5. JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ (2026年06月09日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. IIJmioのスマホ大特価セール 中古「iPhone SE(第3世代)」が4980円、「OPPO Reno11 A」が9980円など (2026年06月09日)
  8. 次世代の「Siri AI」発表 ユーザーを理解した応答が可能、表現力も向上 26年後半に英語から対応 (2026年06月09日)
  9. 「それ、家じゃダメなの?」──スタバ長時間滞在に冷ややかな目 “スマホ操作”に“PCで仕事”も (2026年06月07日)
  10. WWDCで「折りたたみiPhone」に言及なしも、Apple版「大画面×AI」に期待できるワケ (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー