「NHK受信料がいらない」テレビは誰向けか チューナー内蔵テレビは「オワコン」なのか(3/3 ページ)

» 2025年03月28日 06時15分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

チューナー内蔵テレビは「オワコン」なのか……?

 ……と、ここまで聞くと、「チューナー内蔵テレビはもう必要ないのでは?」と思うかもしれない。あるいは、「地上波放送は時代遅れで、すでに終わったコンテンツ(オワコン)なのでは?」という考えが浮かぶかもしれない。

 しかし、実はチューナー内蔵テレビにも確かなメリットがある。

 チューナー内蔵テレビは、どのような人にとって必要なのか。メリットを考えてみる。1つは、リアルタイムにテレビ番組を視聴したい、あるいはそのような視聴習慣がある人だ。

 TVerでも、主にゴールデン・プライムタイム(19時頃〜23時頃)を中心とした時間帯の番組なら、リアルタイムに視聴できるが、全番組ではない。見逃し配信サービスを活用する手もあるが、放送後1週間程度の視聴期限や広告挿入の制約がある点には注意が必要だ。

TunerlessTV チューナーレス NHK受信料 主にゴールデン・プライムタイム(19時頃〜23時頃)を中心とした時間帯の番組であれば、リアルタイムに視聴できるTVer。日テレ、TBS、フジテレビなどの主要民放局が対応している

 もう1つのメリットは、災害時のテレビ視聴だ。「災害時の情報収集手段」を重視する人にとっても、チューナー内蔵テレビは必要だ。災害時に通信障害によりネットワーク環境が確保できなければ、いくらプラットフォームの多いチューナーレステレビでも太刀打ちできない。

 ネット全盛期の現在は、需要が薄れているかもしれないが、チューナー内蔵テレビはブルーレイディスクレコーダー一体型のモデルも多く、録画後すぐにディスクに保存したい場合にも役立つ。

 オールインワンをうたうチューナー内蔵テレビが多機能であることも、本体価格に少なからず影響しており、機能を求め使いこなす人にとってはメリットといえるため、チューナー内蔵テレビの全てが悪とは言い難い。

TunerlessTV チューナーレス NHK受信料 オールインワンをうたうチューナー内蔵テレビ。画像は、パナソニックが2023年9月26日に発出したニュースリリースより引用

どちらを取るか悩ましいテレビ選び――「コスト」か「機能」か

 このように、ネット動画配信サービスが全盛の現在、チューナー内蔵テレビの必要性が薄れてきたように思われるが、テレビ放送の全ての番組のリアルタイム視聴には欠かせない存在で、大規模災害によってネット環境が絶たれれば、チューナー内蔵テレビの利便性が再び注目されそうだ。

 とはいえ、最初はチューナーレステレビを導入したものの、必要に迫られて後から追加コストを払い、チューナーやアンテナを取り付けることは可能となる。

 チューナーレステレビとチューナー内蔵テレビにはそれぞれメリットがあり、一概にどちらがベストとはいいづらい。チューナーレスかチューナー内蔵かで迷った場合は、 「本当に地上波を観る機会があるのか?」 を基準に考えるといいだろうが、利用環境や予算の考慮も忘れずに選びたい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月30日 更新
  1. 日本通信が新ブランド「blue mobile」を発表 ネオキャリアで自由な通信環境へ (2026年07月29日)
  2. 折りたたみスマホ「OPPO Find N6」を3カ月使って実感した“真価” 仕事とプライベートで大活躍 (2026年07月26日)
  3. 夏の暑さ対策グッズでよく見掛ける「ペルチェ素子」ってなんだ? 賢く使うための注意点も (2026年07月27日)
  4. 「ドコモの銀行」で何が変わる? ドコモFG廣井社長に聞く「通信×金融」の攻勢とグループ戦略 (2026年07月29日)
  5. 熊本地震の影響で通信障害が続く ドコモとKDDIはJAPANローミングを提供中、無料Wi-Fi「00000JAPAN」も開放 (2026年07月29日)
  6. 日本通信、ドコモの音声網相互接続で設備工事や接続試験が完了 「ネオキャリア」に前進 (2026年07月27日)
  7. 新しい「マイナアプリ」は8月25日から提供予定 「マイナポータル」アプリのアップデートとして (2026年07月28日)
  8. “スマホ疲れ”の若者が実践する「アテンション・デトックス」とは アプリの「離れられない設計」とどう付き合うか (2026年07月29日)
  9. モバイルバッテリーの発火不安や劣化の「見えないリスク」を解消 オウルテックが提案する新世代バッテリーの強み (2026年07月28日)
  10. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー