NTTドコモは、eSIMの開通手続きが行えなかった不具合について、「eSIM専用端末が発売されたことも一つの要因でございます」と説明した。
eSIMは端末内部にあらかじめ組み込まれたSIM規格で、従来のようにカードを抜き差しする必要がない。ネットワークを通じて契約情報を書き込むことができるため、店舗に出向かずにプラン変更や機種移行を行える点が特徴だ。
今回の不具合によって、日本で初めてのeSIM専用仕様になった「iPhone 17」シリーズ3機種と「iPhone Air」のユーザーが大きな影響を受けた模様だ。開通処理が進まず、音声通話やデータ通信が利用できないまま、事実上「ただのiPod」と化した端末を手にするユーザーが相次いだ。
ドコモはWebサイトでの案内やSNSでの情報周知において、具体的な機種名については明記しておらず、「eSIM専用端末」という言葉にとどめている。
ドコモは設備故障は9月19日16時30分から20日9時36分までに生じたとし、原因を設備故障と公表済みだ。設備故障につながった具体的な原因については「確認中」としている。
22日には、返金対応に応じることを案内した。「今回発生したeSIMの開通がしづらい事象に伴い生じたお手続きについて、SIMの再発行に伴う事務手数料をいただいたケースを確認しております。該当のお客さまへはドコモより内容を確認の上、毎月のお支払い請求から該当の事務手数料を除くなど、返金の対応をいたします」(ドコモ)
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