はじめてのお使い(夏休み版)――直販サイトでPCを買ってみました(2/2 ページ)

» 2007年08月03日 12時24分 公開
[後藤治,ITmedia]
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実際に買ってみました――購入までの流れ

 さて、直販サイトでは実際にどういった流れでPCを購入するのだろうか。先月リニューアルされたばかりのEpson Direct ShopでPCを買ってみた。ちなみにエプソンダイレクトの製品は、最短納期がPCで2日配送、プリンタなら翌日配送と直販PCメーカーの中でもずば抜けて早い。すぐにでもPCは欲しいけれど、買いに行く時間がなかなか取れないという人は、Epson Direct Shopは悪くない選択肢と言える。

 トップページを開いて気付くのが、以前に比べて全体的な色づかいが青と白を基調としたシンプルなデザインに変わったこと。そして、ページ上部のタブの構成が従来の「個人のお客様/法人のお客様」という区分けから、パソコン/プリンタ/プロジェクター/スキャナなどの製品種別になった点だ。

 また、ページ右側には目立つ色で「カートを見る」というボタンが追加され、購入予定として一時的にカートに保存した製品の見積もり情報(購入済みであれば配送状況)を後から呼び出せるようになった。「いろいろとカスタマイズをしてみたけれど、すぐには購入の決心がつかない」といった場合でも、情報をカートに保存しておくことで最初からBTOメニューを選択する必要がないのは便利だ。

リニューアル前(画面=左)とリニューアル後(画面=右)のEpson Direct Shop。シンプルなデザインに変更され、ショッピングカートが追加された

 今回購入を考えているのはWindows Vistaを搭載したノートPC。そこで上部のタブから「パソコン」をクリックし、「取り扱い商品」からノートPCのアイコンが表示されている「ノート」を選択すると、ノートPCの現行ラインアップがずらりと表示された。ここで少し気になったのは、以前に比べて階層がやや深くなってしまった点だ。何を購入するか決まっている場合は一本道なのだが(閲覧しているPCの画面解像度に依存するとはいえ)、以前のページ構成に比べると、製品ラインアップ全体を把握したい時の一覧性が落ちた気がする。

リニューアル前のページでは、トップページの「ノートパソコン」を選択すると、コンパクトにまとまったラインアップ一覧が表示された(画面=左)。現在はパソコン→ノート→ラインアップ一覧と階層が深くなり、画面解像度によってはスクロールが必要になった(画面=右)

 さて、想定しているノートPCの用途は、単純にWeb閲覧やEメールといったライトユースなので、ここでは15.4インチワイド液晶を搭載した「Endeavor NJ2050」を選んだ(関連記事:8万円で手に入るA4ワイドVistaノート「Endeavor NJ2050」を試す)。

製品ページごとに、PCの用途からスペックの目安を教えてくれるヒントが掲載されている

 個別の製品紹介ページには、「例えばこんな使い方」といった用途提案や、ワンランク上のカスタマイズといったおすすめ構成も用意されている。PC初心者ははじめにこれを参考にするといい(もし自分のニーズに合致していたらそのまま選んでしまうのが楽だ)。ちなみに今回は新機能の「簡単カスタマイズ」を利用してみた。

 「簡単カスタマイズ」で表示されるパーツ選択のインタフェースは、基本的に「フルカスタマイズ」の時と同じだが、選択できる項目はかなり絞られているようだ。このため、プルダウンメニューではなくラジオボタンが採用されており、どんなパーツを選べるのかが一目で分かるようになっている。ページ上部には常に現在の構成価格が表示されており、予算と相談しながらスペックを決めていけるのも親切だ。

 なお、簡単カスタマイズの初期構成(11万5605円)では、パネルの解像度がWXGA(1280×800ドット)だったので、WXGA+(1440×900ドット/+5250円)に変更し、無線LAN機能(+3150円)を追加、さらに落下や水こぼしといった故障にも対応してくれる「1年間 安心プラス保証(Goldワランティ/+2205円)」にも加入した。

「簡単カスタマイズ」(画面=左)と「フルカスタマイズ」(画面=右)の比較。前者は選べる項目が少なく、ラジオボタンをチェックするユーザーインタフェースになっている

 あとは構成確認ページに進み、カートに商品を登録すれば準備は終了。ここで「Endeavor NJ2050をご注文されたお客様は、このような商品もご注文されています。」というメッセージが表示され、下に関連商品がずらりと並ぶ。もし興味を引いた製品があれば個数を指定して一緒にカートへ追加すればいい(記者はワイヤレステンキー電卓を購入してみた)。

カートの内容はいつでも呼び出せる。なんとなくワイヤレステンキー電卓を追加してみた

 また、ほかに周辺機器やオプション製品などを購入したい場合も、NJ2050の情報はすでにカートへ保存されているので、トップページに戻ってショッピングを続けられる。同社の話によれば、「サイトリニューアル後は商品点数が大幅に増加し、周辺機器やオプション品、消耗品などが充実しました」とのことなので、PC回りを一新する際はいろいろと見てみるといいだろう。

 その後、カートの内容を確認し、購入手続きに進んで「個人情報の取扱いに関する事項」に同意をすると、「お支払い方法/お客様・お届け先情報/お届け希望日/ご注文内容確認」の4ステップで構成された注文手続きに入る。

 ステップ2は記入する項目が多いためやや面倒に感じるが、町名までの住所は「簡単住所入力」から選択式で指定できるので、キーボードを打つのが苦手な人でもそれほど時間はかからないだろう。ステップ3のお届け希望日では日にちだけでなく配送時間も指定できる。最後に注文内容を確認して、「販売条件に同意して注文する」を押せば、めでたく注文完了だ。

BTOの選択が終わっても注文完了までは4ステップ残されている。もっとも、住所入力の補完機能などもあるので、それほど面倒ではない(画面=左)。配送日だけでなく、時間も指定できる(画面=右)


 ここまでの流れで1つ気をつけたいのは、BTOメニューを選択して商品をカートに入れるまでと、実際の購入手続きの部分で、フェイズが2つに分かれている点だ。注文完了までには、BTOメニューで構成を確定した後に商品をいったんカートに入れ、再度カートを呼び出してから購入手続きに進む必要があるため、「はて? どこで買えばいいんだろう」と戸惑うことのないように注意したい。

 最後にもう1つ。すべての直販サイトに言えることだが、購入前には必ずメールマガジンなどの情報配信サービスに登録することをおすすめする。ここで送られてくるメールには、キャンペーンのクーポン番号などが記載されており、知っているのと知らないのでは、最終的な購入金額が大きく変わってくるのだ。

 また、すぐに購入する気がなくても、いままで手が出なかったモデルがキャンペーンで値下げされたり、掘り出し物の限定特価品情報などが紹介される場合もある。たとえWebであっても“買い時”があることは肝に銘じておきたい。

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