組み込み市場に対するIntelの「再」挑戦は始まったばかりだ。だが、モバイル端末に高機能化を求めるユーザーも増えていることもあって、Intelがこれまでに行った作戦はブームの波に乗ってうまくいっているようにも見える。特にAtomは(Netbook市場に限られるが)初期の段階で成功したといえるだろう。2008年第4四半期にはデュアルコアになったAtomが登場する予定で、IDFの会場にはこのAtomを搭載したマザーボードが参考展示されていた。サーバ用途には非力といわれることもあるAtomだが、デュアルコアになったことで、Atomユーザーがさらに拡大するかもしれない。日本のOEMメーカーもAtomに興味を示しているところが多く、今後の製品展開に期待が持てる。
同じく組み込み市場を狙うSoCの「EP80579」(開発コード名はTolapai)も、試行錯誤ながら製品化を目指しているメーカーがあるようだ。EP80579は、もともと通信機器向けの市場を狙った製品で、ネットワーク通信支援のアクセラレーション機能を搭載している。実際、IDF 2008の展示会場ではネットワークやネットワーク・ストレージ関連機器などが中心だった。ただ、いまだに普及価格帯のギガビットイーサネットスイッチなどの製品が散見される程度で、大手ベンダーでの採用が今後の課題になると思われる。
“Nehalem”と“組み込み”で一気に攻勢をかける
Nehalemに隠された「最後の新機能」とは
「Nehalem? もちろんウェルカムだ」――IDF目前にAMDが優位性をアピール
Silverthorneはどこに行くのか
ウィルコム「WILLCOM D4」ショートショートレビュー
デバイスマネージャで見る「WILLCOM D4」
FMV-LIFEBOOKやTOUGHBOOKなどMIDの新作がズラリ――Centrino Atomショウケース
トップからボトムまでインテルがやります
製品スペックが見えてきた「MID」──Showcase「Mobile Internet Device Community」
MID展示は当たり前。IDF上海で「Moorestown」ボードが登場
モバイルインターネット革命が始まる──Centrino Atom搭載MIDが展示
Intel、モバイル向けCPU「Atom」の詳細を発表
インテルの小さくて大きな野望
Silverthorneは「1ワット2GHz駆動」を目指す
インテルの携帯デバイス市場進出に最高の武器──それがAtom
インテルが考えるNettopとNetbookの“限界”
パルムッターさんは上海で「Netbook」をアピールする
NettopもNetbookもNehalemもIntel G45も──実機が続々登場した事前展示
インテルの次世代プラットフォームを考える
「3.0」世代の新規格が明らかに──IDF 2007基調講演から
WiMAXとMoorestownで広がるモバイルデバイスの行動圏
「Nehalem」が動いたっ!──IDF初日基調講演から
ムーアの法則が終わる日──ゴードン・ムーア氏特別講演からCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.