低価格ミニノートPCの名機、再び――「Aspire one D150」に迫る(前編)新旧モデルを徹底比較(2/3 ページ)

» 2009年03月23日 11時15分 公開

基本スペックは似ているが、中身は大違い

 液晶ディスプレイ以外の基本スペックは、CPUがAtom N270(1.6GHz)、チップセットがIntel 945GSE Express、メインメモリが1Gバイト(PC2-5300)、HDDが160Gバイト(Serial ATA/9.5ミリ厚/5400rpm)となっている。プリインストールOSはWindows XP Home Edition(SP3)だ。これらの仕様は8.9型ワイド液晶モデルと変わらない。

 ただし、8.9型ワイド液晶モデルは1Gバイトのメインメモリを512Mバイトのオンボードメモリと512Mバイトのモジュールで構成していたが、D150ではオンボードメモリがなくなり、1Gバイトモジュールのみを搭載する。なお、メーカー公称のメモリ最大容量は1Gバイトで増設不可とされているが、手元にあった2GバイトのPC2-5300対応メモリモジュールを装着したところ、問題なく認識した。

 また、以前掲載した分解記事で紹介した通り、内部設計の一新により、メモリやHDDにアクセスしやすくなったのは好印象だ。8.9型ワイド液晶モデルはほぼ全分解しないとメモリやHDDにアクセスできず、メモリ増設やHDD換装のハードルが高かった。これに対し、D150はネジで固定された底面のカバーを開けるだけで、メモリモジュール、HDD、無線LANモジュールにアクセスすることが可能だ。

 ユーザーによる内部パーツの増設や換装はメーカーの保証対象外の行為だが、安価な2Gバイトメモリを搭載したり、将来的に値下がりしたSSDとHDDを交換したいなどと考えている中・上級者にとっては、都合がいい仕様変更といえる。

ネジで固定された底面のカバーを開くと、PC2-5300対応SO-DIMMスロットと2.5インチ/9.5ミリ厚のSerial ATA HDDベイ、無線LANモジュールが装着されたMini PCI Expressスロットにアクセスできる(写真=左)。容量160GバイトのHDDは日立GST製HTS543216L9A300、1GバイトのSO-DIMMモジュールはSamsung製だった(写真=中央)。Atheros製(AR5007EG)のIEEE802.11b/gに準拠した無線LANモジュールは従来機と変わらない(写真=右)

Bluetoothを追加し、必要十分なインタフェースな構成

 ネットワーク機能については、100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11b/gの無線LANに加えて、新たにBluetooth 2.0+EDRが内蔵された。11nドラフト準拠の無線LANサポートは見送られたが、Bluetoothの標準搭載は、モバイルマウスやヘッドセット、プリンタなどの周辺機器をBluetoothで接続したいと考えるユーザーにとって朗報だろう。キーボードの左上にBluetooth用のスイッチが独立して設けられているのも便利だ(通常は無線LANと共用スイッチのノートPCが多い)。

 インタフェース関係は、30万画素のWebカメラ、SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード対応のメモリカードスロット、3基のUSB 2.0ポート、アナログRGB出力、音声入出力と、Netbookとして必要十分な装備を備えている。

 コネクタやスロットの配置はよく考えられており、ACアダプタや有線LAN、アナログRGB出力、盗難防止ロック用ホールといった頻繁にケーブルを着脱しないものはボディの後方に並べられているほか、利用場所に応じて使い分けがしやすいように、3基のUSB 2.0ポートは左右の側面に振り分けられている。カードスロットはSDメモリーカード全体がすっぽり収まるタイプなので、カードを装着したままの持ち運びも問題ない。

 ちなみに、8.9型ワイド液晶モデルは、海外で小容量のSSD搭載機が販売されていた関係から、内部ストレージを補うためのSDメモリーカードスロットをもう1基内蔵していたが、D150では省かれている。

前面に無線LANのスイッチを搭載する(写真=左)。背面はバッテリーパックで占有されている(写真=右)

左側面にアナログRGB出力、有線LAN、1基のUSB 2.0、ヘッドフォン、マイク、SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPro/xDピクチャーカード対応のメモリカードスロットが並ぶ(写真=左)。メモリカードスロットをカバーするダミーカードは少し装着しにくい印象だ。右側面には2基のUSB 2.0、ACアダプタ接続用のDC入力、盗難防止ロック用ホールを配置している(写真=右)

デバイスマネージャで見たD150の構成

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月31日 更新
  1. Corsairの縦長ディスプレイ「XENEON EDGE」に待望の白&紫が登場! ガンダムやエヴァコラボの高級デバイスも (2026年03月30日)
  2. 高騰続くPCパーツ市場に変化? DDR5メモリの一部値下がりと依然厳しいストレージ事情 (2026年03月28日)
  3. “パワードスーツ”はもうSFの道具じゃなかった 高尾山でコンシューマー向け外骨格「Hypershell X Pro」を試す (2026年03月27日)
  4. 間もなく始まる「Amazon 新生活セール Final」――買い忘れのないように今からチェック! (2026年03月28日)
  5. SNSの死後削除ニーズは5割! コロナ禍で変化した「おひとりさま信託」の実態 (2026年03月29日)
  6. 「録音+文字起こし」を耳元で完結 Nottaユーザー必携の“常時装着”AIレコーダー「Zenchord 1」を試す (2026年03月30日)
  7. MSがWindowsのAI統合戦略を転換、パフォーマンスと信頼性向上に注力/Armが自社設計のCPU「Arm AGI CPU」を発表 (2026年03月29日)
  8. シンプル・イズ・ベストなワイヤレスマウス「ロジクール M185」が999円で買える (2026年03月30日)
  9. ベンキュー、量子ドット有機ELパネルを採用した26.5型/31.5型ゲーミングディスプレイ (2026年03月30日)
  10. 「PS5 Pro」は13万7980円に値上げ SIEが4月2日からの価格改定を発表 「日本語専用モデル」は据え置き (2026年03月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年