4月初旬、T-ZONE.PC DIY SHOPに「Nehalem-EP/LV」のコードネームで知られる新型Xeonが入荷した。取り寄せを含むラインアップは全12種類で、それぞれ2台単位で販売する。Core i7と同じ系列のアーキテクチャを採用しており、ソケットはLGA1366となる。
このうち9モデルはHyper-Threadingに対応しており、仮想的に8コア×2台で16コア動作が可能になる。ラインアップの詳細は以下のとおり。ちなみに、CPUクーラーは別売りの純正品「STS100C」が用意されている。価格は1個4180円だ。
モデル名 | コア数 | 動作クロック | L3キャッシュ | HT対応 | TDP | 価格 |
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Xeon W5580 | 4 | 3.20GHz | 8Mバイト | 対応 | 130ワット | 18万7800円×2 |
Xeon X5570 | 4 | 2.93GHz | 8Mバイト | 対応 | 95ワット | 16万2800円×2 |
Xeon X5560 | 4 | 2.80GHz | 8Mバイト | 対応 | 95ワット | 13万7800円×2 |
Xeon X5550 | 4 | 2.66GHz | 8Mバイト | 対応 | 95ワット | 11万2800円×2 |
Xeon E5540 | 4 | 2.53GHz | 8Mバイト | 対応 | 80ワット | 8万7800円×2 |
Xeon E5530 | 4 | 2.40GHz | 8Mバイト | 対応 | 80ワット | 6万2480円×2 |
Xeon E5520 | 4 | 2.26GHz | 8Mバイト | 対応 | 80ワット | 4万4000円×2 |
Xeon E5506 | 4 | 2.13GHz | 4Mバイト | 非対応 | 80ワット | 3万1480円×2 |
Xeon E5504 | 4 | 2.00GHz | 4Mバイト | 非対応 | 80ワット | 2万6800円×2 |
Xeon E5502 | 2 | 1.86GHz | 4Mバイト | 非対応 | 80ワット | 2万1980円×2 |
Xeon L5520 | 4 | 2.26GHz | 8Mバイト | 対応 | 60ワット | 6万2480円×2 |
Xeon L5506 | 4 | 2.13GHz | 4Mバイト | 対応 | 60ワット | 4万9980円×2 |
多数のラインアップがあるなかで、売れ筋と目されているのはXeon E5520だった。T-ZONE.PC DIY SHOPは「Hyper-Threading対応で一番安いですから。L3キャッシュが8Mバイトあるのも利点です。パフォーマンス重視の方にはXeon X5550が人気を集めると思います。ま、ニッチな世界の話ですけど」と語る。
同店では、最上位のXeon W5580と対応マザー「Z8PE-D12X」を使ったデモ機を展示しており、16コア動作が店頭で確認できるようになっている。そのインパクトから注目度は高いが、先述の通り購入するユーザーは少数の様子だ。「なにしろ高いですし、大きめのPCケースに入るといってもワークステーション向けですから自作のハードルも上がります。ただ、エンコード処理を頻繁にやったり、仮想マシンを複数台駆使するといった使い方なら、コンシューマーの人でも新Xeonの恩恵が得られると思います。実際、個人利用でワークステーション系パーツを購入する人もいますからね。そういう人にはかなり魅力的でしょう」とのこと。
なお、対応マザーもデモ機で使われているASUSTeK「Z8PE-D12X」(6万1800円)を筆頭に、インテルやSUPERMICROから複数台登場している。
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