ラトックの内覧会で“ほんの少し先の未来”をのぞいてきた:USB 3.0は早ければ10月

» 2009年07月16日 21時52分 公開
[ITmedia]

フルHDに対応したUSBディスプレイアダプタ「REX-USBDVI2」

REX-USBDVI2

 ラトックシステムは7月16日、同社の新製品を紹介する報道関係者向けの内覧会を実施した。会場には同日発表された「REX-USBDVI2」をはじめ、ディスプレイメーカー各社によるREX-USBDVI2を使った用途提案や、次世代USB規格のUSB 3.0に対応したインタフェースカードのデモなどが行われていた。

 DVI-I出力に対応したUSB接続のディスプレイアダプタ「REX-USBDVI2」は「REX-USBDVI」の後継製品で、英DisplayLink製の内蔵コントローラが従来のDL-160からDL-195に変わり、新たにフルHD(1920×1080ドット)/WUXGA(1920×1200ドット)解像度をサポートしたのが最大の特徴だ(Windowsは最大2048×1152ドット)。筐体は従来のアルミ製から樹脂製に変更されているが、これはチップの発熱量が下がったため(同社)という。また、本体サイズが約45(幅)×75(奥行き)×20(高さ)ミリと小型化し、重量は41グラムと従来モデルから89グラムも軽量化された。一方、付属の独自ユーティリティにより、マルチディスプレイの動作や縦画面、ディスプレイごとの壁紙、指定のディスプレイにポインタを移動するショートカットの設定など、多彩な機能を利用できる点は踏襲している。

 出力インタフェースはDVI-Iで、別売のアダプタによりHDMI出力にも対応する(HDCPコンテンツの再生を除く)。1台のPCにつきREX-USBDVI2を6台まで接続でき、REX-USBDVIとの混在も可能だ(ただしNVIDIA製グラフィックスカードを搭載するPCは動作保証が最大4台まで)。対応OSはWindows 2000 Professional(SP4以降)/XP(SP2以降)/Vista 32ビット版、Mac OS X 10.4.11/10.5.2以降。なお、Windows 7にも対応予定としており、すでにDisplayLinkのWebサイトではWindows 7用のβ版ドライバが公開されている。

 会場ではREX-USBDVI2とワイヤレスUSB機器(REX-WUSB2)を使った転送デモが行われており、ノートPCで出力した画面が無線でディスプレイに表示されていた。ただ、ワイヤレスUSBハブとクライアントカードの距離は1メートルほどしかなかったものの、直接REX-USBDVI2を接続する場合に比べて、1920×1080ドット表示ではマウスポインタの追従がやや遅れる印象を受けた(同社によればデモで使われているワイヤレスUSBの実効速度は、約1メートルの距離で8Mバイト/秒程度になるという)。

REX-USBDVIの角張ったアルミ削り出しの筐体から一転して、今回はプラスチック製の黒い筐体になった。見た目は安っぽくなったが、持ち運びを考えると軽いのは好印象だ(写真=左)。ノートPCからワイヤレスUSB機器を経由して、REX-USBDVI2に接続し、フルHD液晶に表示するデモ(画面=中央)。同社のワイヤレスUSBハブ(写真=右)

 このほか、ナナオ、三菱電機、ベンキュージャパンのブースでは、各社のフルHD液晶ディスプレイが展示され、ノートPCの出力をREX-USBDVI2経由でディスプレイに表示し、CADソフトや動画の超解像表示、ビデオ編集を行うなど、さまざまな用途提案が行われていた。もっとも、CPUにTurion X2 Ultra ZM-84(2.3GHz)を採用したノートPCのCPU占有率を見ると、REX-USBDVI2を接続した場合は10%以下から一気に80%付近まで跳ね上がっており、従来同様に圧縮処理でCPUを酷使していることが分かる。スペックの低いPCではフルHDで出力してさらに動画編集などを行うのは厳しそうだ。

15インチMacBook ProにREX-USBDVI2を接続し、CADソフトの「Vectorworks 2009」をナナオのフルHD液晶ディスプレイ「EV2333W-H」に表示するデモ。メインウィンドウの確認をフルHDで、ツール群をMacで表示するといった使い分けができる(写真=左)。三菱電機の「RDT231WM」で“超解像”補正機能を見せるデモ。動画もなめらかに再生されていた(写真=中央)。ベンキューの「G2411HD」では、トムソン・カノープスの「EDIUS Neo 2」を使ったビデオ編集のデモが実施された(写真=右)

 REX-USBDVI2の実売価格は1万1000円前後で、7月下旬より出荷される予定だ。

USB 3.0対応のPCI Express x1カードとExpressCard/34も展示

USB 3.0インタフェースカードのデモ

 内覧会ではUSB 3.0に対応したホストアダプタも披露された。今回展示されていたのは、PCI Express x1タイプの「REX-PEU3」とExpressCard /34タイプの「REX-EXU3」で、ともにUSB 3.0対応ポートを2基搭載する。コントローラチップはNECエレクトロニクスのuPD720200だ。デモ機ではSerial ATA接続のインテル製SSDを富士通製のSerial ATA−USB 3.0変換ボードを通して転送速度を測っており、CrystalDiskMark 2.2の実測値で200Mバイト/秒前後の値が出ていた(PCI Express x16のGeneration 2接続時。Gen1では半分の100Mバイト/秒前後)。なお、バスパワーで駆動するUSB 3.0デバイスを利用する場合、ExpressCard/34タイプは付属のACアダプタを接続する必要がある。

 投入時期はともに10月〜11月を予定しており、1万円を切る価格帯を目指しているという。また、年末までには、USB 3.0対応ストレージとして、Blu-ray Discドライブなどを格納できる5インチリムーバブルケースや、3.5インチHDDエンクロージャなども投入予定としている。

ExpressCard/34タイプの「REX-EXU3」とPCI Express x1タイプの「REX-PEU3」(写真=左)。デモ機はPCI Express x16(Gen2)に接続していた。PCI Express x1(Gen1)だと転送速度は半分の100Mバイト/秒前後に落ちる(写真=中央)。REX-EXU3はバスパワー駆動のHDDなどではACアダプタを接続する必要がある(写真=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  2. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  6. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
  10. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー