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キヤノン、Webプリントと大画面液晶で攻める「PIXUS」プリンタ09年モデル:1万円前後の複合機も用意(1/2 ページ)

» 2009年09月08日 13時00分 公開
[ITmedia]

Webページ印刷用の新ソフトウェアを付属

複合機の最上位機「PIXUS MP990」

 キヤノンは9月8日、インクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズの個人向けA4複合機6モデル、A4プリンタ1モデル、A3プリンタ1モデルを発表した。いずれも9月中旬に発売する予定だ。ドライバの対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7、Mac OS X 10.3.9以降となっている。

 新モデルは、Webページと写真の印刷機能を強化。Webページ印刷では、新アプリケーションの「Easy-WebPrint EX」を付属した。これは、Internet Explorer 7/8上で閲覧しているWebページの中で印刷したい部分のみを切り出し、自由にレイアウトして無駄なく印刷できるというもの。複数のWebページから必要な部分のみを集めて、拡大、縮小、段組み、両面といったレイアウト印刷が行えるほか、文字の挿入や、編集した画像データのPDF保存も可能だ。

 Easy-WebPrint EXの対応OSは32ビット/64ビット版のWindows XP/Vistaだが、32ビット版のIE 7/8のみで動作する。新モデルに加えて、2006年以降に発売されたPIXUSにも対応し、既存のモデルのユーザーにはダウンロード提供を行う。

 写真の印刷機能については、2007年モデルから搭載している「自動写真補正」機能が「自動写真補正II」に進化。画像の特徴をエリア別に解析し、露出不足の部分を特定した後、エリアごとに異なる明るさ補正を行う「エリア別明るさ補正」機能を追加した。これにより、背景と被写体の露出差が大きい逆光のような写真でも、背景の明るさは維持したまま、被写体だけを明るく補正できるという。

 また、ダイレクトプリントや写真コピー時における暗い顔の検出能力の向上、写真を明るくした際の彩度低下の防止、露出不足の画像と夜景を区別したうえでの露出不足エリアの特定といった機能強化がなされた。

 そのほか、複合機のスキャンユーティリティソフト「MP Navigator EX」には、最小限の設定項目で用途に応じたスキャンが行える「おまかせスキャン」ボタンが設けられた。フォーム印刷機能は、漢字練習帳、アルファベット練習帳、週間・月間スケジュール帳のパターンが追加されている。写真に手で書いた文字や図形を合成する「手書きナビ」機能では、文字のフチや、文字の空間の塗りつぶし模様がリニューアルした。

複合機は上位機の液晶を大型化し、低価格モデルを追加

 オールインワン型のA4複合機は、最上位から「MP990」「MP640」「MP560」「MP550」「MP490」「MP270」の6モデルを用意。2008年モデルと比較すると、売れ筋のMP600番台を2モデルから1モデルに集約した一方、その下のMP500番台を2モデルに増やし、新たに安価なエントリー機としてMP270を加えることで、低価格帯のラインアップを充実させた。未使用時にトレイをすっきり収納できるボックス型の本体設計や、プリントエンジン、インクシステムといった基本仕様は継承している。

 最上位のMP990は前モデル「MP980」と同様、グレーインクを含む染料5色/顔料ブラックの6色インクを採用。液晶モニタのサイズを3.5型から3.8型に大型化したほか、ホイール型ユーザーインタフェース「イージースクロールホイール」の十字キーとホイールを一体化し、指を動かさずに回転とプッシュの操作が可能になった。有線/無線LANの接続に対応し、無線LANはAOSSとWPSによる簡単なセットアップ方法もサポートした。

 35ミリスリーブ6コマ/マウント4コマを連続で読み取れるフィルムスキャン機能付きの4800dpi CCDスキャナ、テレビプリントといった機能は健在で、ハイエンド機ならではの特徴となっている。前面/背面の2系統給紙、自動両面印刷、CD/DVDレーベル印刷といった機能も引き継がれた。

MP990は3.8型液晶モニタと新型のイージースクロールホイールを装備(写真=左)。シリーズ中唯一、フィルムスキャンが行える(写真=中央)。グレーインクを含む染料5色/顔料ブラックの6色インクにより、モノクロ写真プリントの印刷品質にも配慮している(写真=右)

 上から2番手のMP640は、2008年の売れ筋モデルだった「MP630」「MP620」の後継機。液晶モニタを2.5型から3.0型に拡大し、十字キーとホイールを一体化した新型のイージースクロールホイール、AOSSとWPSに対応した無線LAN、有線LANといった機能を持つ。染料4色/顔料ブラックの5色インク構成、前面/背面の2系統給紙、自動両面印刷、CD/DVDレーベル印刷といった機能は従来機と同様だ。スキャナはCISタイプで、光学解像度は4800dpiとなっている。

 ミドルレンジのMP560/MP550は、本体の右側に2.0型液晶モニタを配置した上位機と異なるボディデザインを採用。どちらも十字キーとホイールを一体化した新型のイージースクロールホイール、2400dpiのCISスキャナを搭載する。インクは従来機と同様、染料4色/顔料ブラックの5色構成で、前面/背面の2系統給紙が可能だ。MP560は自動両面印刷に対応し、AOSSとWPSをサポートした無線LAN機能も備える(有線LANは非搭載)。MP550は自動両面印刷や無線LAN機能が省かれている。

MP640は、MP990に近い機能を持つ売れ筋モデル(写真=左)。MP560(写真=中央)とMP550(写真=右)は共通のボディデザインだ

 下位のMP490は、1.8型液晶モニタ、染料ブラックを除いた染料3色/顔料ブラックの4色インク、1200dpiのCISスキャナを搭載する。最小インク滴が2ピコリットル(上位4モデルは1ピコ)と大きくなり、イージースクロールホイールや2系統給紙、手書きナビ、PictBridgeなどの機能も省いた簡素な仕様だ。上位モデルと異なり、ホワイトを基調としたボディデザインを用いている。

 MP270はカラー液晶モニタを採用しない価格重視のエントリーモデル。カードスロットも搭載しない一方、MP490では省かれたPictBridge対応USBポートを備えている。

ホワイト基調のボディデザインを採用した下位モデル。1.8型液晶モニタを搭載したMP490(写真=左)と、カラー液晶モニタを省いたMP270(写真=右)

複合機新モデルのラインアップ(その1)
モデル名 MP990 MP640 MP560 MP550
直販予定価格 3万9980円 2万9980円 2万1980円 1万9980円
発売予定日 9月中旬 9月中旬 9月中旬 9月中旬
液晶モニタ 3.8型 3.0型 2.0型 2.0型
インク 染料5色+顔料Bk(独立) 染料4色+顔料Bk(独立) 染料4色+顔料Bk(独立) 染料4色+顔料Bk(独立)
ノズル数 C/M/Gy×各1536ノズル、Y/染料Bk/顔料Bk×各512ノズル C/M×各1536ノズル、Y/染料Bk×各512ノズル、顔料Bk×320ノズル C/M×各768ノズル、Y/染料Bk×各256ノズル、顔料Bk×320ノズル C/M×各768ノズル、Y/染料Bk×各256ノズル、顔料Bk×320ノズル
印刷最高解像度 9600×2400dpi 9600×2400dpi 9600×2400dpi 9600×2400dpi
最小インク滴 1ピコ 1ピコ 1ピコ 1ピコ
前面カセット ○(普通紙のみ) ○(普通紙のみ) ○(普通紙のみ) ○(普通紙のみ)
スキャナ 4800×9600dpi(CCD) 4800×9600dpi(CIS) 2400×4800dpi(CIS) 2400×4800dpi(CIS)
メモリカードリーダー CF、MS、SD、xD(要アダプタ) CF、MS、SD、xD(要アダプタ) CF、MS、SD、xD(要アダプタ) CF、MS、SD、xD(要アダプタ)
PictBridge ○ ○ ○ ○
赤外線 ○ ○ − −
PC接続インタフェース 100BASE-TX有線LAN、IEEE802.11b/g無線LAN、USB 2.0、Bluetooth(オプション) 100BASE-TX有線LAN、IEEE802.11b/g無線LAN、USB 2.0、Bluetooth(オプション) IEEE802.11b/g無線LAN、USB 2.0、Bluetooth(オプション) USB 2.0、Bluetooth(オプション)
イージースクロールホイール ○ ○ ○ ○
クイックスタート ○ ○ ○ ○
スマートトレイ ○ ○ ○ ○
自動写真補正II ○ ○ ○ ○
自動両面印刷 ○(コピー可) ○(コピー可) ○(コピー可) −
CD/DVDレーベル印刷 ○ ○ − −
USBメモリダイレクト印刷 ○ ○ ○ ○
テレビプリント ○ − − −
手書きナビ ○ ○ ○ ○
フィルムスキャン ○ − − −
おまかせスキャン ○ ○ ○ ○
スキャンデータのメモリ保存 ○ ○ ○ ○
フォーム印刷 ○ ○ ○ ○
Easy-WebPrint EX ○ ○ ○ ○
L判フチなし印刷速度 約17秒 約17秒 約33秒 約33秒
L判フチなし印刷コスト 約19円 約17.1円 約16.7円 約16.7円
サイズ(幅×奥行き×高さ) 470×385×199ミリ 450×368×176ミリ 453×368×160ミリ 453×368×160ミリ
重量 約10.7キロ 約8.8キロ 約8.1キロ 約8.1キロ
※L判印刷速度/コストは「GL-101」使用時。コストはインク代+用紙代の合計

複合機新モデルのラインアップ(その2)
モデル名 MP490 MP270
直販予定価格 1万1980円 9980円
発売予定日 9月中旬 9月中旬
液晶モニタ 1.8型 −(7セグLED)
インク 染料3色+顔料Bk 染料3色+顔料Bk
ノズル数 C/M/Y×各384ノズル、顔料Bk×320ノズル C/M/Y×各384ノズル、顔料Bk×320ノズル
印刷最高解像度 4800×1200dpi 4800×1200dpi
最小インク滴 2ピコ 2ピコ
前面カセット − −
スキャナ 2400×4800dpi(CIS) 2400×4800dpi(CIS)
メモリカードリーダー CF、MS、SD、xD(要アダプタ) −
PictBridge − ○
赤外線 − −
PC接続インタフェース USB 2.0 USB 2.0
イージースクロールホイール − −
クイックスタート ○ ○
スマートトレイ ○ ○
自動写真補正II ○ ○(ソフトで対応)
自動両面印刷 − −
CD/DVDレーベル印刷 − −
USBメモリダイレクト印刷 − −
テレビプリント − −
手書きナビ − −
フィルムスキャン − −
おまかせスキャン ○ ○
スキャンデータのメモリ保存 ○ −
フォーム印刷 ○ −
Easy-WebPrint EX ○ ○
L判フチなし印刷速度 約37秒 約38秒
L判フチなし印刷コスト 約23.9円 約23.9円
サイズ(幅×奥行き×高さ) 450×335×155ミリ 450×335×155ミリ
重量 約5.5キロ 約5.6キロ
※L判印刷速度/コストは「GL-101」使用時。コストはインク代+用紙代の合計

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