入力デバイスの注目株は、ロジクールの「M950」だ。ワイヤレスタイプのレーザーマウスで、ガラスや光沢のある板の上でも正確なトラッキングができる同社の「Darkfield」技術を採用しているのが特徴。価格は1万2000円前後で、在庫は潤沢だ。なお、同様のテクノロジーを搭載したモバイル向けの「M905」も9000円以下の価格で同時に出回っている。パソコンショップ・アークは「ロジクール製品ということもあって期待していたユーザーは多いみたいです。高価なので数は出ませんが、マウスの誤動作で痛い思いをした人は注目しているでしょう」と語る。
冷却パーツでは、サイズの大型CPUクーラー「GRAND KAMA CROSS」が各ショップで目立っていた。従来の「KAMA CROSS」の強化版で、ヒートシンクが大型になり、ヒートパイプが1本追加されて4本になったほか、ファンも直径10センチから14センチに変更されている。対応ソケットはLGA1366/1156/775、Socket AM3/AM2となる。価格は3800円以下だ。ソフマップ秋葉原本館は「安くて冷却性能もそこそこ高いので、安定して売れると思います。ちょっとしたオーバークロックを試してみたい人などに人気が出るのかも」と話していた。
HDD関連では、再入荷モデルながらアイネックスの2.5インチHDD用マウンタ「AK-MX010」の安定して売れているという。3.5インチベイ1基のスペースに2基の2.5インチHDDが固定できるマウンタで、トレイには熱伝導シールが張られている。価格は1000円弱だ。クレバリー1号店は「安いうえに2台セットできるというお得感から、SSD人気の盛り上がりと連動して売れています。一時期は3.5インチベイマウンタが枯渇した状況でしたけど、今は選択肢が豊富になっていますね」という。
そして、マザーボードでは、VIAからVX800チップセット搭載のmini-ITXモデル「VB8003-16」が登場している。CPUは「Nano 1.6GHz」をオンボードしており、DirectX 10.1対応のGPU「Chrome435 ULP」やデュアルギガLANを備えているのが特徴だ。オンボードで2基のHDMI端子やDVI、アナログVGAを備え、SO-DIMMメモリはDDR2で最大4Gバイト搭載できる。価格は3万円強から3万4000円。T-ZONE.PC DIY SHOPは「価格的には一般受けしにくいかなと思いますが、VIAでデュアルギガLANを搭載しているのが魅力です。サーバマシンとして使うなら面白いマザーだと思いますね。もともと工業向けに開発していますし、信頼性は高いでしょう」と語る。
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