“世界最薄”モバイルノート「Adamo XPS」の秘密に迫る:Core 2 Duo搭載で平均9.99ミリ厚(1/3 ページ)

» 2009年11月20日 19時55分 公開

プレミアムノート「Adamo」の第2弾がついに発売

 2009年最後の目玉機種として、デルは11月18日に13.4型ワイド液晶ディスプレイ搭載モバイルノートPC「Adamo XPS」を発売した。9月に9.99ミリ厚のノートPCという衝撃的なティーザー広告を展開し、10月に奇抜なボディデザインの一部を公開、そして11月6日に製品発表と、段階的に情報を公開してきたところに、デルの力の入れようがうかがえる。

 「Adamo」は2009年3月に投入されたデザイン重視のプレミアムノートPCブランドで、Adamo XPSはその第2弾となる製品だ。また、「XPS」はデルの中でもハイパフォーマンスなPCラインアップに位置付けられる。この2つが融合したAdamo XPSとは一体どのようなPCなのか? 日本市場版の出荷を前に、海外市場版の試作機を入手できたので、まずはこちらで気になるポイントをチェックする。実際の製品とは一部の仕様が異なる点はあらかじめお断りしておく。


“普通じゃない”薄さとデザインに驚く

ボディは非常に薄い

 最大の特徴は何といっても、他を圧倒するスリムボディだ。デルが「世界最薄」をうたうボディは、最薄部で9.7ミリ、最厚部でも10.3ミリと驚異的な薄さを実現している。これはスリムボディで世間を騒がせている「VAIO X」の13.9ミリを上回る薄さだ。ちなみに、冒頭で触れた9.99ミリという数字は厚さの平均値だという。試しに手元のデジタルノギスで測定したところ、手前側が9.72ミリ、奥が10.12ミリ(ゴム足まで含めると11.1ミリ)と非常に薄かった。

 この薄さを達成するために採用した独特のボディデザインも大きな特徴だ。初代のAdamoは、液晶ディスプレイのヒンジをボディ後方の端ではなく、その途中に配置した個性的なデザインで話題を呼んだが、Adamo XPSではさらにとんでもないことになっている。

 通常のノートPCは天面側に液晶ディスプレイを配置し、底面側にキーボードやポインティングデバイス、インタフェース類、バッテリーをまとめて内蔵した構成となっているが、Adamo XPSでは天面側に液晶ディスプレイと主要なインタフェース、バッテリーを搭載し、底面側にキーボードとタッチパッド、主要な基板類を収めた特殊な設計としているのだ。この設計では当然、天面側より底面側の面積が小さくなるため、天面側に底面側を包み込むように収納するという独創的なデザインに仕上げている。逆転の発想とでもいえばいいだろうか。

Adamo XPSの天面は1枚の板のようにスッキリしている(写真=左)。底面は天面側のシャシーに包み込まれるように収納される(写真=右)。なお、底面にはスピーカーやファンが内蔵され、ネジの本数も多いが、一般的なノートPCと比べれば美しく仕上がっている

 液晶ディスプレイの開閉の仕方と利用時のスタイルも実にユニークだ。天面の前方に感熱式センサーの細い溝があり、これを指で左右になぞるとラッチが外れ、液晶ディスプレイを開くことができるようになる。天面側が底面側より大きいAdamo XPSでは、液晶ディスプレイ部とバッテリー部の境目にヒンジがあり、液晶ディスプレイを持ち上げるとキーボード部の奥が自然に浮き上がり、タイピングしやすいように傾斜が付く。利用時は天面側の後部と底面側の先が接地し、2辺で本体を支える格好になる。利用時の外観はノートPCというより、スリムな液晶一体型デスクトップPCのような印象だ。

 Adamo XPSのデザインはあまりに変わっていて言葉で説明しても分かりにくいと思うので、以下の写真や、動画での解説記事(デル発、世界最薄Core 2 Duoノート:「Adamo XPS」の“普通じゃない”極薄ボディを動画で確認する)でその機構を確認してほしい。

天面の前方には感熱式センサーの細い溝があり、これを指でなぞるとラッチが外れる(写真=左)。天面側の液晶ディスプレイ部とバッテリー部の境目にヒンジがあるため、液晶ディスプレイを開くとキーボードの奥が自然に持ち上がる(写真=中央)。液晶ディスプレイを最大まで開いた状態(写真=右)

利用時は天面側の後部と底面側の先が設置し、2辺で本体を支える格好になる(写真=左)。液晶ディスプレイを少し開いた状態で、天面側から見るとこうなる(写真=中央)。液晶ディスプレイ部の左右の上端にラッチがあり、未使用時はキーボード部の前面の穴にはさまってロックされる仕組みだ(写真=右)

 写真を見ると、設置時のバランスが保たれているのか気になる人も多いだろう。その点はよくできていて、重心が手前にあり、液晶ディスプレイの角度も開きすぎないため、使用時に後ろにひっくり返ることはない。設置する部分には滑り止めとスタンドを兼ねた小さなゴムが張り付けてあるので、机上での操作は安定して行える。

 モバイルノートPCはヒザの上で使うことも多いだろうが、この使用感も決して悪くない。長時間使っていると、天面側の後部が太ももにくいこんでくるのは気になるが、ヒザから本体が滑り落ちてしまうことはなく、キー入力も十分できる。ただし、旅客機や電車、カフェにあるような小さなテーブルなどでは設置に困ることもありそうだ。

このようにヒザの上で液晶ディスプレイを広げて、キーボードを使う動作も特に問題ない

 Adamoブランドということで、外装へのこだわりは健在だ。初代Adamoのような装飾は見られず、シンプルな見た目だが、シルバーで統一されたボディはアルミニウム素材をふんだんに用いており、薄さと高級感、触れたときの質感、剛性感をうまく出している。試しに、パームレストの端を片手で握って持ち上げても、ボディが大きくたわむようなことはなかった。

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