VAIO秋冬モデル“もう1つの目玉機種”――新生「VAIO L」を攻略する(後編)Windows 7世代の最強テレパソか!?(4/4 ページ)

» 2009年12月17日 11時15分 公開
[都築航一(撮影:矢野渉),ITmedia]
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パフォーマンスと静音性もチェック

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 今回試用したVPCL119FJ/Sのパフォーマンスも調べてみた。Windows 7標準の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアは右の通りだ。一番低いのはグラフィックスの4.9だが、外部GPUのNVIDIA GeForce G210M(グラフィックスメモリは512Mバイト)を搭載したことで、インテル製チップセット内蔵グラフィックスより高いスコアを獲得できている。各スコアの差が小さく、全体的にバランスがいいシステムだ。

 PC USERおなじみのベンチマークテストの結果は下に示した。プリインストールOSは64ビット版Windows 7 Home Premiumなので、32ビット版Windowsのために作られたPCMark05は一部のテストが正常に動作しなかった。計測できた値のみを掲載しているが、ほぼスペック通りの結果が出ている印象だ。3Dグラフィックスが少し弱い点を除けば、一般的な用途で不満になることは少ないだろう。

左から、PCMark05、3DMark06、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコア。64ビット版Windows 7では、PCMark05のスコア算出に必要な32ビット版Windows Mediaエンコーダ 9をインストールできず、総合スコアなど一部の値が得られない

 動作音の大きさについては、デスクトップPC用のコンポーネントが液晶パネル裏側のわずかなスペースに集中し、冷却も通常のファンによる空冷式なので、風切り音の発生がどうしても避けられない。リソースを多めに使用しているときはCPUファンの風切り音がそれなりに聞こえる印象だ。

 PCの電源を入れずに外部ディスプレイとして使う場合も、背面のファンだけは回転するので、完全に動作させない場合を除き、低い風切り音は消すことができなかった。テレビ番組をリモコン操作でゆったり見ているような場合は、PCとの距離もそれなりにあり、自然とテレビの音声に集中するから、ほぼ気にならなくなるものの、PCとして使うときはユーザーとPCとの距離は数十センチである場合が多く、皆が寝静まった深夜などにはノイズが耳につきやすい。

 こうした意味でもVAIO Lは、比較的環境騒音が大きく、しかも深夜には無人になると思われるリビングルームに設置するのが、快適に利用するコツといえそうだ。

リビングで活躍する最強のコンテンツプレーヤーといえる仕上がり

 以上、2回に渡ってソニー独自のソフトウェア環境を中心に、VAIO Lの新しい価値に迫った。洗練された一体型のボディにWindows 7が快適に使えるハードウェア、「全部入り」といえる豊富なAV機能、さらにタッチパネル付きフルHD液晶までを組み込んだ新生VAIO Lは、動作音や設置の自由度といった点で不満がゼロではないものの、使い出すと離れられなくなる魅力を備えている。

 Media Galleryから得られる体験は、新たな発見や再発見に満ちているし、Giga Pocket Digitalによるテレビ番組の活用は、放送波から一方的に情報を流し込まれるだけの番組視聴とはまったく別次元のアクティブなテレビとの付き合い方を実現してくれる。

 タッチパネルを組み込んだ液晶一体型PCには、コンテンツプレーヤーとしての可能性を以前から感じていたが、今回強力なアプリケーションを携えて登場したVAIO Lは、まさにリビングにおける最強のコンテンツプレーヤーとして使い倒すにふさわしい1台だ。

 今回試用したVPCL119FJ/Sの大手量販店での実売価格は24万円前後(ちなみに下位モデルとの価格差は3万円ほど)で、VAIOオーナーメードモデルでは11万800円から購入できる。単純にCore 2シリーズ搭載デスクトップPCの価格として見れば割高に感じるものの、他機種では得られない体験を提供してくれるという意味で、価格に代えられない価値を備えた1台といえる。

Sony Style(ソニースタイル)


Sony Style(ソニースタイル)

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