CULV版CPU搭載、だけど大きめなノートPC――「UL80AG」を使ってみた:メインマシンとしても通用する!?(3/3 ページ)

» 2010年01月13日 16時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Windows 7での作業を快適にこなせるパフォーマンス

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 Windows 7標準の性能評価機能であるWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアを右に示した。ゲーム用グラフィックスとグラフィックスの値が少し低いものの、プロセッサの値で4.4、メモリとプライマリハードディスクの値はそれ以上だ。据え置き型ノートPCとしてハイパフォーマンスとはいえないまでも、Windows 7の新機能を十分楽しめるレベルの性能は確保している。

 PC USERが定例で実施している各種ベンチマークテストの結果は、下のグラフに掲載した通りだ。Celeron SU2300(1.2GHz)を搭載したUL20Aと比較して、PCMark Vantageの総合スコアで約16%、PCMark05のCPUスコアでは約23%高い値をマークしており、上位ブランドのCore 2 Duoを搭載しているだけのことはある。ただし、グラフィックス統合型チップセットを搭載しているため、3D描画性能のテストでスコアが振るわないのは仕方がないところだ。

PCMark Vantage 1.0.1.0(1024×768)のテスト結果
PCMark05 1.2.0のテスト結果。OSが64ビット版Windows 7のため、PCMarksは計測できない

3DMark06 1.1.0のテスト結果
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果

バッテリー駆動時間、騒音レベル、発熱もチェック

 モバイルというサイズではないが、長時間駆動が特徴のモデルなのでバッテリー駆動時間のテストも行った。テストに使ったソフトはおなじみの「BBench 1.01」(海人氏・作)だ。無線LANで常時接続し、BBenchの設定はデフォルトの「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」および「10秒間隔でのキーストローク」となっている。電源プランはデフォルトの「Power4Gear Entertainment」をそのまま利用した。

 テスト結果は426分(7時間6分)だった。公称値には及ばなかったが、Power4Gear Entertainmentのバッテリー駆動時設定では液晶ディスプレイの輝度が80%と高めにセットされるため、十分健闘しているといえる。

 騒音や発熱の処理も優秀だ。騒音レベルは暗騒音32デシベル、室温22度の環境で本体前面から5センチと近い距離で測定したが、アイドル時、低負荷時ともに36デシベルだった。静かな部屋では少しの風切り音とたまに動作するHDDのアクセス音が聞こえる程度で、室温がやや低かったためか、負荷時も騒音レベルはほどんど上がらない。

 同じ環境でPCMark05/3DMark06を実行し、終了後にボディの表面温度を測定したところ、排気口のある底面左側でも最高36度に抑えられ、表面はどこも30度前後とほとんど熱くならなかった。ASUSがウリとするように、パームレストは確かに熱くなりにくい。

騒音レベルの測定結果
ボディ表面温度の測定結果

価格も含めて良好なバランスのCULV“大型”ノート

 価格はOffice Personal 2007が付属した構成で12万9800円だ。Celeron SU2300(1.2GHz)を搭載した下位モデルは、Office付属のUL80AG-WX010VSで9万9800円、OfficeなしのUL80AG-WX010Vで7万9800円となっている。UL20Aほどのインパクトはないものの、コストパフォーマンスは十分に高い。ただ、できれば上位モデルにもOfficeなしモデルを用意してほしかった。

 とはいえ、大きな液晶ディスプレイと光学ドライブ、ギガビットLAN、HDMI出力、そしてオフィススイートまで装備したフルスペックのノートPCでありながら、消費電力が低いCULV版CPUを採用することで、非常に高いレベルの静音性と低発熱、そしてスリムなボディを実現しているのは魅力だ。バッテリー駆動時間も非常に長く、前述したように屋内で移動しながらPCを使うことが多いユーザーにとっては重宝するだろう。

 ボディのサイズが大きいため、いわゆる「CULVノートPC」あるいは「モバイルサブノートPC」の範ちゅうには入らない製品になるが、デザインや性能面、静音性などに魅力を感じるならば、購入を検討する価値はある。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  6. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  7. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  8. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  9. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
  10. アイネックス、デスクトップPCの電源操作を手元で行える有線リモコン (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー