先週はAMD 890GXマザー以外でも、ASUSTeKとギガバイトの各モデルが注目を集めていた。共通項はオーバークロックだ。
ASUSTeKから登場したのは、Intel P55 ExpressとnForce 200を組み合わせたATXマザー「Maximus III Extreme」だ。価格は4万2000円弱。同社のゲーマー向けマザー「R.O.G」シリーズにラインアップされる新モデルで、USB 3.0やSATA 3.0、Bluetoothなどをサポートしている。PCI Express x16スロットを5基備えており、4GPU対応のCrossFireXと3-Way SLIの構築も可能だ。
店員さんの評価が高いマザーボードで、複数のショップで絶賛のコメントを聞いた。T-ZONE.PC DIY SHOPは「初期のR.O.Gシリーズ並みに気合いの入った仕様で、コンデンサ回りなどもすこぶる高品質です。オーバークロックのチューニングに関しても、国内で広く流通しているマザーボードでは随一の細かさで安定感も十分高い。ぜひCore i7-860とセットで遊んでほしいですね。相性的にはGPU内蔵CPUのClarkdaleより、従来からあるLynnfieldのほうがいいと思われます。ただ、そもそもこの価格帯のマザーでGPU内蔵のCore i3/i5を使う人はほとんどいないでしょうから、気にしなくていいのかも」と話していた。
一方、ギガバイトから登場したのは、Atom D510オンボードのmini-ITXマザー「GA-D510UD」だ。価格は1万円前後で、在庫は潤沢。ツートップ秋葉原本店は「Atomマザーとしては高価な製品ですが、チップセットから伸びた通常のSATA IIポート2基のほかに、RAID 0/1が組める独自のSATA IIポート2基とIDEポート1基を備えています。Atomマザーをファイルサーバに使う場合は、SATAポートの少なさがネックになるという人が多いですが、これなら満足できると思います」と話す。
しかし、某ショップは別の特徴に注目していた。曰く「旧タイプでもそうでしたが、ギガバイトだけはAtomマザーでもBIOSにオーバークロックメニューを用意しているんです。しかも、Atom D510マザーはファンレスが一般的なのに、GA-D510UDは標準でファンを乗せてきています。これは『オーバークロックしなさいよ』と言っているのと同じでしょう」と笑っていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.