「ななみファンはもう買っちゃったと思いますけど」――Windows 7の底上げが始まる:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年03月15日 12時00分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「64ビット版Professionalの牙城を崩せるか見物」――現在のWindows 7事情

PCパーツショップ各店舗に張られているキャンペーンポスター

 3月12日、自作応援キャラクター「窓辺ななみ」の音楽CDをオマケにつけたDSP版Windows 7 Ultimateが7万7777本限定で発売された。価格はUSB 2.0カードやLANカードとのセットで2万3000円前後。これはWindows 7マニア事務局による「Happy Windows 7キャンペーン」の一環で、ほかにもDSP版Windows 7 Professionalを対象に、42V型液晶テレビやデジタルフォトフレームが当たるプレゼント企画も実施している。

 DSP版Windows 7 Ultimate限定版の特典は、窓辺ななみ(声優:水樹奈々)による曲「七色ジェネレータ」を収録した音楽CDだ。ショップによっては窓辺ななみデザインのQUOカードやチロルチョコもオマケにつけており、新生活シーズンを前に新たな自作マシンを組む人に向けて積極的にアピールしている。

 最上位エディションのUltimateに強力な特典をつけるのはWindows Vista時代からの伝統ととなっているが、今回はOS全体よりもほかのエディションに対するUltimateの底上げ効果を狙っているとみるショップが多かった。

 ツートップ秋葉原本店は「ウチの場合、Windows 7の発売直後はUltimateがよく売れましたが、今は断然Professional 64ビットですね。ProfessionalにないUltimate特有の機能は、多言語対応と主にモバイル時に使われるセキュリティ機能『BitLocker』くらいですから。なのに価格差は5〜6000円近くあるので、詳しい人は皆Professionalを買っていくようになりました。今回は自作層にUltimateを買ってもらうための底上げという側面が強いんじゃないでしょうか」と語る。

 DSP版Windows 7各エディションの価格は、USB 2.0カードとセットのHome Premiumが1万4000円前後、Professionalは1万7000円前後、そしてUltimateは上記のとおり2万3000円前後となっている。昨年10月ごろの発売当初に比べて、Home Premiumはほぼ横ばいだが、ほかの2エディションは2000円近くダウンした。しかし、ProfessionalとUltimateの価格差は変化のないままだ。

 現状を踏まえて、今回の限定版の効果を聞いて回ったところ、“期待薄”という反応が多かった。某ショップは「窓辺ななみ……というか水樹奈々のファンは、だいたい初回のUltimateを買っています。それなのに、OS本体がまったく変わっていない状態で目新しい特典が出てきたら『最初からつけとけよ』と思うだけです。本当にコアなファンは特典目当てに買うでしょうけど、自作層全体に訴求するには狭すぎる戦略じゃないですかね。ぼくだったら、特典いらないから普通のUltimate買いますし」と、やや手厳しく意見する。

 ただ、「まずまずの反響があります」(TSUKUMO eX.)など、中央通り沿いのショップは比較的好意的なコメントが多かった。そうした店舗はもとからUltimateとProfessionalの売れ行きが拮抗、もしくはUltimateが優勢というケースが目立っているのも見逃せない。アキバ電気街の中にあっても、地域差によって購入層に変化がある可能性は高いようだ。

クレバリー1号店はQUOカードとチロルチョコも特典につけていた(写真=左)。ソフマップ秋葉原本館に並ぶDSP版Windows 7のパッケージ(写真=中央)。TSUKUMO eX.のWindows価格表(写真=右)

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