「6コア時代の“幕開けの幕開け”」――Core i7-980Xの単品発売はいつ?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年03月23日 11時07分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]
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「まだ単品発売しちゃダメらしいんですよ」――Core i7-980Xの販売は組み込みからスタート

ドスパラ秋葉原本店に張られていたCore i7-980Xの販売予約POP。すでに受付終了となっていた

 先週、アキバのPCパーツショップで最も注目を集めていたのは、コンシューマー向けで初の6コアCPUとなるインテルの「Core i7-980X Extreme Edition」だった。3月17日から、同CPUを搭載するショップブランドPCが複数リリースされ、単品発売向けのリテールボックスの販売予約を受け付けるショップも現れている。ただし、初回の入荷数が少ないこともあり、リテール品の予約はすでに受付を終了。予価は10万円弱から11万円弱だった。

 Core i7-980X Extreme Editionは、3.33GHzで動作する6個のコアを搭載した、Core i7シリーズの最上位モデルだ。L3キャッシュは合計12Mバイトで、ほかのCore i7の8Mバイトから1.5倍に増量。Turbo Boost TechnologyとHyper-Threading Technologyに対応しており、1コア動作時は最大3.6GHz動作まで自動で引き上げられ、12スレッドで併行処理できるのが特徴だ。TDPは従来の最上位モデル「Core i7-975 Extreme Edition」と同じ130ワット。対応ソケットはLGA1366となる。

 以前も事前情報などで6コアCPUの存在は明らかとなっていたが、多くのショップにユーザーからの問い合わせが寄せられるようになったのは3月17日から。フェイス秋葉原本店は「いつ単体販売するのかという問い合わせはたくさん届いています。高価なモデルは前評判が微妙だと問い合わせは全然こないものですが、今回は多いですね。ただ、まだ出荷数が少なくて、組み込み用でしか販売できない状況です。単品発売は早くて4月上旬というウワサも聞きますが、それまでの流通量によるでしょう。初回は確実に売れると思えるぶんだけ、もどかしいですね」と語る。

 CPUの性能自体の評価はまちまちだった。別のショップは「普通にゲームやネットをするだけなら、体感速度はCore i7-975と変わらないみたいですよ。エンコードみたいなマルチコアが必要な操作をメインにする人向けでしょう。しかも、6コアや12スレッドの処理に対応したソフトはこれから増えていくという感じなので、フル性能が堪能できる環境は限られています。まあ、それを知ったうえで買いたいという人が集まるのがアキバなんですけど、代理店の話だとまだ単品発売はしちゃいけないことになっているらしいんです。やっぱり4月まで待たないといけないでしょうね」と明かしてくれた。

 ただ、6コアCPU自体は、単品での取り扱いを始めたショップがすでにある。T-ZONE.PC DIY SHOPが入荷したのは、6コア内蔵のエンタープライズ向けCPU「Xeon X5670」。2.93GHz動作のCPUで、L3キャッシュは12Mバイトとなる。2個セットでの使用(および購入)が前提となるCPUで、1個の価格は14万2590円だった。

 LGA1366ソケットを2基備えたX58マザーに載せられるが、BIOSの対応も確認が必要となる。同店によると「ASUSTeKの『Z8NA-D6』『Z8NA-D12』のBIOSが対応しています」。こちらも話題を呼んでいるが、取材した3月19日時点では買い手がついていないとのことだった。「さすがに高価なのと、使える環境が限られているのが大きいですね。でも、12コア24スレッドで動作するので、究極を目指すなら面白いCPUだと思います」。

 にわかに6コアCPUが盛り上がった電気街だが、某ショップは今後の進化に期待を寄せる。「今はまだ幕開けの幕開けというレベルです。今後、Core i7-980Xの単品発売が始まって、便利に使える環境がそろいだしたら、ようやく普通の幕開けでしょう。まだ全然入荷予定が立っていませんが、AMDからも6コアのPhenom II X6が年内に登場するようですし、1年くらいかけて盛り上がってほしいと思っています」と期待を寄せていた。

新型Xeonの発売を知らせるT-ZONE.PC DIY SHOPのPOP(写真=左)。インテル「Xeon X5670」(写真=中央)。同時に発売された2コアタイプの「Xeon L3406」。LGA1156対応で、TDPは30ワットと低い。同店の価格は1万9929円だった(写真=右)

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