3月中旬から一部ショップで販売予約が行われた、コンシューマー向けで初の6コアCPUとなる「Core i7-980X Extreme Edition」が週末から単品で出回るようになった。価格は10万5000円前後だが、入荷数の少なさから多くのショップが売り切っており、入手困難な状況が続いている。
Core i7-980X Extreme EditionはLGA1366対応のCPUで、3.33GHz動作のコアを6個搭載している。L3キャッシュは合計12Mバイトで、TDPは130ワット。少ないコアの稼働時にクロック数を引き上げるTurboBoost Technologyや1コアで2スレッドの処理をこなすHyper-Threadingに対応するのも特徴だ。
入荷直前の金曜日に、T-ZONE.PC DIY SHOPは「使用環境が限られている6コアXeonでも取り合いになる状況が続いているので、Core i7-980Xも当分は激レア状態が続くと思います。実際のところ、6コア環境をフルに活用できるソフトウェアはまだ非常に少なくて、多くの場合は同クロックの4コアと性能差はあまり感じられないです。ただ、それでも欲しいという人がいるのも事実。入荷数が少ないので、そうしたコアユーザーの需要を満たすのにも時間がかかりそうです。その間にいろいろと便利に6コアが使える環境がそろうといいですね」と話していた。
なお、同じタイミングで、Core i7-980X同等のスペックを持つ「Xeon W3680」の再入荷が確認できたほか、既報のとおり、AMDの12/8コアCPU「Opteron 6100シリーズ」の販売も先週開けからスタートしている。コンシューマー向けでは「Phenom II X6も早ければ5月か6月に登場するという話もあります。選択肢が広がれば注目度も今以上に高まるでしょう。現在『ブレイク直前』といえるのはハイエンドGPUでしょうが、その後は6コア超のCPUが話題を集めるんじゃないでしょうかね。楽しみです」(某ショップ)といったコメントも聞いた。
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