何ができる? SIMロックは?──バッファロー「ポータブルWi-Fi」、機能を速攻チェック(前編)ドコモ網+WiFiで使えるっ(1/5 ページ)

» 2010年05月25日 15時00分 公開
[井上翔(K-MAX),ITmedia]

FOMA回線を共有できる小型無線LANルータ

photo バッファロー「ポータブルWi-Fi」。価格は3万7000円(ただ、ドコモ回線の2年間継続利用を条件にした新規契約で実質のキャッシュバックがある)

 NTTドコモのFOMAネットワークで使える、手のひらサイズの無線LANルータが話題だ。同じく旬のアップル「iPad」はもちろん、PCや無線LAN搭載機器でモバイルデータ通信を行うユーザーにとっても、“これはいいかも”と思える機器がいくつか登場する。

 バッファローの「ポータブルWi-Fi」(DWR-PG)もこの1台だ。5月18日に行われたNTTドコモの2010年携帯夏モデル発表会で公示され、注目を集めたのはつい先日のこと。このポータブルWi-Fiは「何ができるのか」、そして「なにがメリットか」を早速チェックしていこう。

(※今回の評価は最終仕様決定前の試作機で行っております。ハードウェアおよびソフトウェアの仕様・機能は、製品版と一部異なる可能性があります。ご了承ください)

 ポータブルWi-Fiは、NTTBP(エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム)が2009年に実証実験/モニターテストとして展開した「Personal Wireless Router」の成果を受け、バッファローの無線LAN製品ブランド”AirStation”シリーズとして市販されるものだ。

 携帯電話のような“NTTドコモの製品(製造メーカーが携帯キャリアに納入するスタイル)”ではなく、あくまで製造メーカーの機器として販売され、家電量販店における、いわゆる“100円PC(例えば、ミニノートPCの購入と年数縛りの通信契約をセットで行い、実質の本体価格を割り引く方法)”のような販売方法で展開する。本体の購入と2年間の利用を条件にしたNTTドコモのデータ通信契約を同時に行うことで実質の端末価格が割り引かれ、かつ「定額データプラン スタンダード バリュー」+「定額データ スタンダード割」の料金プランも選択できるようになっている(なお、NTTドコモは1年間通信料上限4410円/月で利用できる新規加入キャンペーンを2010年6月1日から始める)。

photophoto 本体左側面に電源ボタンと無線LAN簡単接続用“AOSS”ボタン。右側面はクレードル用通信端子と充電用Mini USB端子が備わる
photophoto 上面は通信状態を示すインジケータがあり、下面の左端にストラップホールがある
photophotophoto 本体サイズは95(幅)×64.4(高さ)×17.4(厚さ)ミリで、重量は約105グラム。一般的なコンパクトデジカメほどのサイズ感で、重量はよくある携帯電話より軽量だ(注:上面および底面にあるメッシュ形状の通気口は、製品版では塞がれる。同社によると「放熱のために空けていたが、検証テストの結果なしでも大丈夫という判断。あわせて、異物混入による誤動作・故障の原因を排除するため」とのこと)
photophoto 回線別ポータブル無線LANルータのサイズを比較。左からモバイルWiMAX対応の「AtermWM3300R」、FOMAネットワーク対応の「ポータブルWi-Fi」、イー・モバイル網対応の「Pocket WiFi
photophotophoto バッテリー込みの実重量は、ポータブルWi-Fi(の評価機)が103グラム、Pocket WiFiは79グラム、AtermWR3300Rは141グラムだった

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