MSIブースで「Sketch Bookのコンセプト」を知るCOMPUTEX TAIPEI 2010(2/3 ページ)

» 2010年06月01日 19時46分 公開
[長浜和也,ITmedia]

世界初「3DMark 11」デモは「Deep Sea」で

 MSIのブースで行われた「3DMark 11」のデモンストレーションでは、すでにムービーとスクリーンショットが公開されている「Deep Sea」テストが実際にPCで動作したほか、ベンチマークテストの設定内容の一部が明らかになった。

 Futuermarkが開発する3DMarkシリーズは、3Dグラフィックス処理の性能を測定するベンチマークテストで最も広く使われているタイトルで、3DMark 11は、2010年の第3四半期に登場が予定されている次世代バージョンだ。DirectX 11への対応とともに、テッセレーションなどの新しいグラフィックス技術を取り入れたことが特徴とされている。

 デモで表示されたセッティング項目には、3DMark Vantageのように、「Entry」「Performance」「Extreme」といった負荷条件が事前に用意されていた。設定できる項目は解像度、アンチエイリアスのサンプル数、テクスチャフィルタリングモード、異方性フィルタリング数、テッセレーションクオリティなど種類が限られているが、3DMark 11は依然として開発途上であるので、製品版で大きく変わる可能性がある。

 従来、3DMarkシリーズの開発には多くのハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダーがスポンサーとして協力し、その報酬として3DMarkベンチマークテストの中で、スポンサー協賛ベンダーのロゴマークなどが表示されてきた。3DMark 11では、MSIが唯一のスポンサーとして参加しており、ベンチマークテストで唯一のロゴマークとして表示されるほか、MSIの製品でバンドルも行われるという。MSIによると、3DMark 11がバンドルされた製品の出荷は9月ごろに予定しているとのことだ。

MSIのブースで“世界初”の3DMark 11のデモが行われた。内容はデモムービーやスクリーンショットなどで公開されている「Deep Sea」だ(写真=左)。デモで表示されたセッティング項目。開発途上なので、製品版で大きく変わる可能性がある(写真=右)。

Express Cardスロットに接続する“外付けGPU”

 ノートPCの拡張ユニットとして注目されているのがGraphics Upgrade Solution(GUS)だ。ノートPCのExpress Cardスロット(/34対応)に接続して、GUSに実装したPCI Express x16対応グラフィックスカードをノートPCのGPUとして利用できる。現在予定されているラインアップは、NVIDIAのハイエンドミドルレンジGPU、もしくは、ミドルレンジGPUを組み込んだ2モデルとAMDの同じくハイエンドミドルレンジGPU、もしくはミドルレンジGPUを組み込んだ2モデル、そして、GUSユニットだけという5製品だ。出荷は2010年の9月、もしくは、10月の予定という。

 組み込むグラフィックスカードが搭載するGPUは、出荷する時点でベストなモデルを選ぶとしている。ただし、ユニットに収まるグラフィックスカードでなければならないため、長尺のハイエンドモデルは組み込めない。また、現状でGPUのTDPは最大90ワットとされている。日本での出荷は現在検討中で、製品のラインアップも日本のユーザーに合わせて変更される可能性もあるという。

Graphics Upgrade Solution(GUS)は、Express CardインタフェースでノートPCと接続して、ユニットに組み込んだグラフィックスカードをノートPCのGPUとして動作させる拡張ボックスだ(写真=左)。POPに「Radeon」とあるので、Radeon HDシリーズ専用に見えるが、NVIDIAのGeForceシリーズも利用可能だ(写真=右)

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