アップル製品を中心に、さまざまな周辺機器やアクセサリーを提供しているトリニティ。今回はiPad専用のレザーケース2種類を試した。なお、過去に掲載したケースや保護フィルムの記事は、下記を参照してほしい。
iPadは表面がガラス、背面は酸化皮膜処理されたアルミニウムで覆われており、強度は確保されている。ただ持ち運ぶ際は、そのままカバンに入れてしまうとどうしても傷が付くし、どうせなら見た目が美しいiPadに見合ったオシャレなケースで持ち歩きたい。トリニティではiPadだけでなくiPhoneやiPod関連の「Simplism」製品を数多く扱っており、利用スタイルに応じて選べるのがうれしい。まず最初は、フリップタイプのレザーケース「Leather Collection Flip Leather Case for iPad」を見ていこう。
表面に牛革、内側にスエード調の布をあしらったケースは非常に落ち着いた印象で、表面に特殊コーティングを施すことでつややかな質感を獲得している。内部には型崩れをしないようにプレートが仕込まれるほか、iPad背面にあたる部分にはクッションが挟み込まれており、外部からの衝撃をカバーしてくれる。カラーは写真のキャメルに加え、チョコレートブラック、スノーホワイト、ディープレッドの4色が用意される。
ケースのサイズは205(幅)×248(奥行き)×33(厚さ)ミリ、重量は約305グラムと、見た目ほど重さは感じないが、iPadと合計すると約1000グラムになる。iPadをケースに収納しても各端子部分は開口しているのでアクセスしやすい。また、フリップ部分はiPad前面の保護だけでなく、背面に折りたためば片手で持てたり、机上ではスタンド代わりになったりと、活躍してくれる。
フリップの内側には、書類ホルダーと2つのカードポケットが並ぶ。マチがないので複数のカードや名刺を1つのポケットに入れたり、大量の書類は入れられないが、なかなか気が利くところだ。フレーム部分のレザーは短辺が約11ミリ、長辺が約15ミリと細めで、タッチ操作に支障はない。ホームボタン部分に緩やかな切りかきがあるなど細かな部分も配慮されている。
価格は、トリニティオンラインストアで5980円だ。安価ではないが、牛革のカバーとiPadの相性は良好で、今回試用したキャメルは使い始めこそ色が明るめだが、使い込めばいい色合いになりそうだ。
シンプルな4色展開のレザーケース。見た目はちょっと大きめの革製ブックカバーといった雰囲気で、iPadを電子ブックリーダーとして使うユーザーにはしっくりくると思う。液晶ディスプレイ面までカバーできるので、単に液晶にフィルムを貼るより安心感がある。フリップを反対側に折りたためば、一応スタンド代わりにはなるが、アップル純正ケースのような安定感はなく、あくまで簡易的なものと考えたほうがいいだろう。カバー内のホルダーはちょっとした書類を挟んでおくのに便利だ。
防護機能はもちろん、本革で作られたケースは見た目もよいし、ケース内部のホルダーにちょっとした資料や名刺を挟んでおけるので、営業ツールとして活用できそう。ただし、ケース外側のつややかなコーティングは好みが分かれるところで、個人的には手触りがやや高級感に欠けるように思えた。最近は通勤中にiPadユーザーを見かけることも増えてきたが、「電車の中でiPadを使うのはまだ恥ずかしいな」と思っている人は、一見すると大きめの手帳に見える本製品を使うといいかもしれない。
天然皮革をうたう牛革ケースは、iPadケースの中ではやや高価だが、その見た目や手触りは独特なものがある。使い込むほどに色合いが変化するのも愛着がわくものだ。ケース自体はやや厚ぼったいがカバンへの収まりは悪くなく、2〜3枚程度とはいえ、名刺や書類を収納できるポケットがあるのもうれしいところ。カラーは思い切ってディープレッドを選びたい。欲をいえば、保護フィルムがセットになっているとさらにうれしいのだが……。
次のページでは、ショルダーストラップが付いたユニークなケースを取り上げる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.