iPadアクセサリーを試す――ケース紀行 第2回:やっぱり純正!?

» 2010年05月19日 16時00分 公開
[王深紅(撮影:矢野渉),ITmedia]

つや消しブラックの落ち着いた色合い

「iPadケース」のパッケージ(写真は北米版)

 表面をガラス、背面に酸化皮膜処理されたアルミニウムを採用しているiPadは美しい外観だ。その半面、手で持ちあげて使うデバイスなので万が一の落下や、持ち運び中の不注意で傷が付いてしまうのは避けられない。いつまでも、きれいなiPadを使いたいユーザーには、この手のデバイスでは欠かせない“ケース選びの旅”が始まるわけだ。

 iPad用ケースは、すでに数多くのメーカーから発表されているが、前回紹介したレイ・アウト製ケースではiPad背面にあるアップルロゴが消えてしまい、なんとも惜しく感じる。しかし、アップル純正の「iPadケース」なら、それらの不満も一挙に解消される。

 このiPadケースは、マイクロファイバーを素材として、強化パネル構造を取り入れることで軽さと剛性を両立させている。iPadケースを箱から取り出すと、パッと見はゴム製のように感じる。実際、手触りもラバー風で、マットな質感の仕上がりだ。ケース単体の重量は約170グラムで、実測値約690グラムのiPadと合わせると約860グラムとなる。決して重いケースではないのだが、片手でiPadを持ち続けるには苦しい。サイズを実測したところ、フラップを畳んだ状態で199〜202(幅)×253(奥行き)×28(厚さ)ミリあり、フラップを広げると幅が397ミリまで増える。コンパクトなサイズなため、カバンをそれほど選ばずに持ち運べそうだ。

パッケージから取り出した状態。中央にアップルマークが位置する(写真=左)。ケースの表面。底面部分にフラップを差し込む切りかきがある(写真=中央)。ケースの内側。中央にあるベロの下側からiPadを入れ込む(写真=右)

 iPadの収納は、iPadをケースに押し込み、ケース中央にあるベロをiPadの下に潜り込ませるだけだ。ベロの長さは約45ミリと長めだが、素材が柔らかいので差し込みやすい。iPadの周囲に長さ約3ミリのヒダがあり、見た目は悪いが万が一落としても衝撃を多少は吸収してくれるだろう。

 ヘッドフォンやマイク、電源/スリープボタン、音量調整やスクリーン回転ロックボタン、Dockコネクタは切りかきがあり、内蔵スピーカー部分にも9つの穴が開いており音がこもる心配はない。ただし、開口部分にあまりゆとりがないのでヘッドフォンは端子部分の直径が7ミリまでのものしか差し込めず、それ以上に太い場合はケースを加工する必要がありそうだ。また、音量調整やスクリーン回転ロックボタン部分は切りかき部分が2ミリほど出っ張っているので、やや押しづらい。同様に、ケース上部に幅5ミリの硬い枠があり、この部分がわずかだがホームボタンにかかってしまうのも気になるところではある。

ヘッドフォンやマイク部分はケースカバーがくりぬかれている
電源/スリープボタンをはじめ、音量調整やスクリーン回転ロックボタン部分も同様だ
Dockコネクタもカバーが切り抜かれているが、スピーカー部分は9つの穴が開いている形だ

ケースの周囲にヒダがある。スクリーン回転ロックボタンは奥まった部分にあるのでアクセスしづらい
ホームボタン部分は切りかきがなく、わずかだがボタン上にカバーがかかる
iPadをケース内に入れ込み、中央のベロをiPad下部に押し込むので、iPadをケースから頻繁に取り出すのは少々面倒だ

独自ギミックでスタンド機能を実現

 iPadケースの特徴は、フラップがあるので保護フィルムを張ることなくカバンに気軽にしまっても傷が付きにくいのに加えて、フラップを折りたたむことでスタンドとして機能することだ。フラップはノドの部分から約45ミリのところで曲がるようになっており、フラップを折りたたんで底面にある切りかきに差し込むことでスタンドとなる。約12度の傾斜がつくので、メモ書きやYouTubeなどの動画を机上で見るときに重宝する。スタンド状態では横置きにも縦置きにも対応しており、フォトスタンドとして立てかけておくという使い方も可能だ。

 価格はApple Storeの直販価格で3980円と安くはないが、フォトスタンドやキーボードスタンドとしても扱えるギミックはなかなか秀逸で実用度も高い。さらにフラップがあるので持ち運ぶ際も液晶表面を傷から守る心配もしなくてすむ。そして何より、カバー中央に鎮座するリンゴマーク(色がグレーなので地味だが)は、ほかのケースにない本製品ならではのアドバンテージだろう。

フラップを底面に折りたたみ、ケース底面の切りかきに差し込むとスタンド状態になる
スタンド状態で横置きにしたところ。底面が平らなところでないと安定しない
こちらは縦置きの状態。フォトスタンドとしては便利だが、この状態で画面にタッチすると、すぐ倒れる

傾斜角度は約12度と緩やかで(高さは約55ミリ)、ソフトウェアキーボードの入力はしやすい(写真=左)。キー入力時もぐらつかず、比較的安定している。別途Bluetooth接続のキーボードを用意すれば、省スペースで本格的なキー入力が可能だ(写真=右)

PC USER編集部Hのインプレッション

 iPadを手にしてから、ここ1カ月ほど使っているが、最も使用頻度が高いケースが「iPadケース」だ。特に自宅から会社への移動、社内での会議に持って行くという使い方に適している。作りがしっかりしているので、携帯時に不安を覚えることもない。また、キーボードスタンドとして利用できるのが便利だ。別途Apple Wireless Keyboardを使えば、ちょっとした取材にも活躍してくれる。

 ただ、フォトスタンドとして立てる場合は、机の上など真っ平らなところでないと安定しないほか、ケース自体に細かいホコリが付着しやすく、汚れなどが落としにくいのは気になった。細かいところでは、スクリーン回転ロックボタンや音量調整スイッチが、やや奥まったところにあるので押しづらく、本ケースに収納したままで純正の「iPad Dock」にドッキングさせることはできない。


PC USER編集部Tのインプレッション

 薄くて軽いシンプルな純正ケース。かさばらずにiPadの正面と背面をまとめて保護できるのはもちろん、反対側にカバーを折り返すことでスタンドとしても使えるなど、実用性はかなり高い。手になじんで滑りにくい素材も好印象だ。ただ、iPadをアクティブに使いたいユーザーにとっては、黒1色のカバーがちょっと地味に見えるかもしれない。欲をいえば、もう少し高級感に配慮してほしかったが、3980円なら仕方ないところか。とはいえ、携帯性と機能性の両立ぶりはなかなかもので、iPad用のスタンダードなケースが欲しいなら、まずはこれを検討するといいだろう。


PC USER編集部Oのインプレッション

iPadを持ち運ぶための保護、およびスタンドとして使える機能を備えた過不足のないケースだ。非常にシンプルな外観だが、造りはしっかりとしており、大きな不満はない。もっとも、iPad向けケースは今後もサードパーティから多彩な製品が投入されると予想され、あえて純正ケースを選ぶ動機は、「ケースそのものにアップルのリンゴがあしらわれている」という点に尽きるだろう。



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月25日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー