「値下がり」と「激速」に胸が熱くなった6月のアキバ:5分で分かった気になる、6月のアキバ事情(1/2 ページ)

» 2010年07月02日 11時39分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「いま一番ホットなCPUはだいたい3万円で買えるんですよね」――高付加価値なCPU対決!

インテル「Core i7-875K」と「Core i5-655K」

 6月はインテルとAMDの両陣営ともに、発売初日からヒットを飛ばす話題性の高いCPUを投入している。インテルからは語尾に"K"がつくLGA1156対応の2モデルが登場した。4コアの「Core i7-875K」とGPU内蔵2コアの「Core i5-655K」で、標準クロックと価格は順に2.93GHz/3万4000円前後と3.2GHz/2万2000円前後。この2モデルはTurbo Boost時のクロック倍率を変えられるのが特徴で、Turbo Boost時の上限はCore i7-875Kで標準3.6GHzまで、Core i5-655Kは3.46GHzまでだが、この倍率をユーザーのチューニングによってさらに高められる。当然保証外の使い方だが、ツートップ秋葉原本店は「クロック倍率変更によるオーバークロックは、メモリやPCI Expressバスなどに影響を与えずにチャレンジできるというところが大きいです。両モデルとも売れ筋の価格帯で登場したこともあり、いきなり好調に売れていきました」と語る。

 アキバにおけるCPUの“売れ筋価格”は、2万円台から3万円前後となっている。6月中旬に売れ筋モデルを調査した際も、2万8000円弱で売られているCore i7-860を一番人気に挙げるショップが断トツで多かった。TSUKUMO eX.は「Pentium 4 2.4Bのころからこの価格帯が中心ですね。Core i7-860の1つ上の870は5万円以上するので、値ごろ感が高いんですよ」という。

 この価格帯でさらに値を下げたのが、AMDの6コアCPU「Phenom II X6」だ。月半ばに上位の1090Tが3万3000円前後から3万円弱に値下がりしたのに続き、月後半には下位の1055Tも2万2000円弱から2万円前後で売るショップがみられるようになった。ただし、2モデルで値下がりの事情は異なる。

 某ショップが「1090Tは代理店からの価格改定により安くなりました。1055Tは新モデルが登場するために、在庫処分特価で販売するショップが出てきたということでしょう」と語るとおり、1055Tは6月末にTDPを従来の125ワットから95ワットに下げた新バージョンが投入されている。新バージョンの価格は2万2000円前後だ。

 ツートップ秋葉原本店は「もともとPhenom II X6は6コアCPUとしてはあり得ないくらいに安かったわけですが、AMDユーザーはさらに消費電力を気にする人も多いんですよね。新しい1055Tはそうしたニーズへのアピール力がすごくあります。話題性は十分なので、これから定番化してくれればうれしいです」と期待を寄せていた。

6月半ばにT-ZONE.PC DIY SHOPで見かけたCore i7-860のPOP(写真=左)。約3000円も値下がりした「Phenom II X6 1090T Black Edtion」(写真=中央)。TDP 95ワットの新しい「Phenom II X6 1055T」(写真=右)

9000円台で買える2Tバイトと1万5000円のSATA3 SSDがストレージ市場を盛り上げる

6月後半にクレバリー インターネット館で見かけたPOP

 値下がりに関していえば、最も目立っていたのはウェスタンデジタルの2TバイトHDD「WD Caviar Green WD20EARS」だ。5月末に667Gバイトプラッタを採用した新モデルが投入され、500Gバイトプラッタの従来モデルが各ショップで放出特価となり、1万円割れがみられるようなった。新モデルが浸透したあとも流れは変わらず、限定特価で9000円以下のPOPも確認されるほど。クレバリー1号店は「2TバイトHDDを目当てにアキバに来られる方も多いですね。他社の2TバイトHDDはエントリーシリーズでも1万1000円から1万2000円くらいなので、WD20EARSだけが際だって安くなっているというのが現状です」と語る。

 大容量HDDが買いやすくなる一方で、高速なSSDにも値ごろなモデルが登場した。月末に店頭に並んだCrucialの「RealSSD C300 CTFDDAC064MAG-1G1」で、SATA 3.0に対応しながら価格は1万5000円前後となっている。容量は64Gバイトで、在庫は潤沢だ。速度はリード最大355Mバイト/秒、ライト最大70Mバイト/秒で、特にブートドライブとして推す声が多かった。

 T-ZONE.PC DIY SHOPは「これ2台でRAID 0を組めば、3万円程度で現行最強クラスの速度が出ますよ。シリーズ上位の128Gバイトモデルが3万円台後半で出回っていますが、それより費用対効果は確実に高いでしょう」と語る。

 そのほか、外部ストレージの次世代規格への移行も進みそうだ。PQIからUSB 3.0対応の8Gバイトメモリ「Cool Drive U368 8GB」が6500円前後で登場し、月末には64Gバイトで1万5000円弱のA-DATA製USB 3.0メモリ「AN005-64G-CGY」も店頭に並んだ。どちらも扱うドスパラ秋葉原本店は「USB 3.0対応でも、USB 2.0の高速タイプや高付加価値タイプと価格差がなくなってきています。USB 3.0対応PCやマザーもかなり増えているので、USB 3.0メモリを活用するシーンは今後もっと増えていくでしょうね」と話していた。

Crucial「RealSSD C300 CTFDDAC064MAG-1G1」(写真=左)。PQI「Cool Drive U368 8GB」(写真=中央)。A-DATA「AN005-64G-CGY」。6月中旬に開催されたイベント「2010 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣」にも展示されていた(写真=右)

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