CF-31では、対衝撃性能も従来モデルから強化され、工場で行う非動作時26方向の自由落下試験では、本体を落下する高さを従来の90センチから120センチに増やした。発表会では、耐衝撃性能の向上のためにCF-31に施された工夫も説明されたが、そこでは、ボディパネルの薄肉化や穴あけ、さらに構造設計を見直して内部の金属隔壁を廃止(ただし、HDDベイは特殊緩衝材とマグネシウムキャビネットを採用)するなどの軽量化によって、落下時の衝撃を緩和する手法を採用したことが紹介された。
このほか、CF-31の液晶ディスプレイでは新開発のLEDバックライトを採用し、2〜1100カンデラ/平方メートルという幅広い範囲で輝度を設定できるようになった。1100カンデラ/平方メートルの高輝度設定は、晴天時の屋外作業におけるディスプレイの見やすさを確保するためだが、一方の2カンデラ/平方メートルという、非常に暗い輝度設定については、夜間航海のブリッジといった暗所における視野確保以外に、米国のパトカーに搭載されるケースで、張り込みをする相手に気づかれにくいという評価を受けているという。
発表会では、「動作状態で落下」「本体に粉をふりかける」「バケツに入れた水を一気にかける」といった“拷問”デモのほかに、「ファンを内蔵してもボディの密閉が確保されているので、TOUGHBOOKの本体が水に浮く」といったユニークなデモも行われた。
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