「テレビよりワクワク」──富士通のFMV説明会「地デジ」「3D立体視」、そして「ナノイー」

» 2010年09月29日 19時46分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 富士通は、9月29日に発表した2010年PC秋冬モデルの製品説明会を行った。発表されたラインアップと特徴、各モデルの概要については以下の記事を参考にしていただきたい。


地デジの個人利用はPCがベスト

富士通 執行役員常務 兼 ユビキタスプロダクトビジネスグループ長 兼 ユビキタスビジネス戦略室長の大谷信雄氏

 製品説明会の冒頭に登場した富士通 執行役員常務 兼 ユビキタスプロダクトビジネスグループ長 兼 ユビキタスビジネス戦略室長の大谷信雄氏は、2009年のPC売り上げが2ケタの成長を示すなど、個人向けPC市場が意外と堅調であることを示し、その理由として、PCの普及が1人1台のペースで進んでいることや、地上デジタル放送への移行に従い、リビングでは大型テレビを利用するが、個人の部屋ではPCをテレビ代わりに使っていることを挙げる。

 そこで、2010年の秋冬モデルでは、本格的な地上デジタル放送への対応を掲げ、ダブル録画や長時間録画への対応など、テレビとしても本格的に使えるPCをユーザーに提供すると述べ、3D立体視対応についても現在のPCにおけるトレンドととらえ、従来1モデルだった3D立体視対応モデルを2010年秋冬モデルではノートPCも含めて3モデルに増やしたことを訴求した。

 さらに、新製品で取り組んだ新しいチャレンジの成果として、「人感センサーカメラ」と「ナノイー発生ユニット」の内蔵に言及。人感センサーカメラではディスプレイの前にユーザーが座ったことを検知して自動でディスプレイが表示され、ユーザーがいなくなると、そのことも検知してディスプレイを自動で消す機能が紹介されたほか、パナソニックの協力を得てPCに内蔵されたナノイー発生器では、空気清浄と脱臭などでユーザーの利用環境の改善を実現したと説明した。

富士通 執行役員 兼 パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏

 続いて登場した富士通 執行役員 兼 パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏は、新モデルに実装された新機能を中心に説明した。齋藤氏はPCに求められる役割が、生産性の向上からビジネスプロセスの変革へと代わり、将来は「知の創造と行動支援」に利用されると述べ、そのためにクラウドやセンサー技術、ユビキタス端末、そして、モバイル通信などを活用していく必要があるとした。その上で、富士通はPCがユーザーのライフパートナーとして、生活に必要な製品を活用するフロンドエンドとなるように技術で支えていくと述べた。

 PCがユーザーのライフパートナーとなるためには、生活のあらゆるシーンでPCがユーザーの役に立つことが求められるが、そのために、富士通では、自分たちが開発するPCに「Innobation」(わくわく感のある商品)、「Human Centric」(人にやさしい・役に立つ)、「Reloability」(安心・安全)、「Green」(ECOフレンドリー)という「4つの価値」を持たせるとともに、開発と生産のすべてのプロセスを富士通自らが行うことで可能になる「品質の高さ」も訴求するとした。

これからのPCは「知の創造、行動支援」が期待される(写真=左)。富士通は自分たちが開発するPCに4つの価値を持たせる(写真=中央)。さらに、すべてのプロセスを自ら行える富士通ならではの「品質の高さ」もアピールする(写真=右)

地デジも3D立体視も拡充された2010年秋冬のラインアップ

 齋藤氏は、2010年秋冬モデルで導入された「テレビよりワクワクする地上デジタル放送」、「3D立体視対応モデルの拡大」、「製品品質」のアドバンテージについても紹介した。地上デジタル放送のPC利用では、テレビが「見る」「録画」しかできないのに対して、PCでは「会話」「調べる・探す」「持ち出す」ができるとし、番組を見ながら投稿したコメントを共有する「ニコニコ実況」や、放送で見たショップの情報を番組名から検索できる「TVでた蔵」サービス、録画した地上デジタル放送をSDメモリーカードにムーブ、もしくはダビングできる機能が示された。

地上デジタル放送をPCで見ればテレビよりワクワクする、という富士通(写真=左)。PCならみんなで番組の感想で盛り上がり(写真=中央)、番組情報を調べるのも簡単だ(写真=右)

 3D立体視対応については、「見る」(Blu-ray 3D再生対応)、「変える」(2D映像を3D立体視映像に変換)、「作る」(2基の内蔵カメラで3D立体視映像を作成)に対応する富士通の3D立体視対応PC(FMV ESPRIMO FH550/3AM)が国内の3D立体視対応PC市場で61%のトップシェアを確保したことを紹介。2010年秋冬モデルでは、ノートPCを含む3モデル(FMV ESPRIMO FHの2機種とFMV LIFEBOOK AH)に3D立体視対応モデルを拡大し、これから提供が予定される地上デジタル放送の3D立体視コンテンツや、パナソニックの「HDC-TM750/TM650」、富士フイルムの「FinePix REAL 3D W3」で撮影した3D立体視動画や画像が楽しめることが訴求された。

富士通の3D立体視対応PCは国内の同種モデルでトップシュアを確保している(写真=左)。2010年秋冬モデルでは3D立体視対応機種が3モデルに拡充した(写真=中央)。会場ではHDC-TM750で撮影した3D立体視動画とFinePix REAL 3D W3で撮影した3D立体視画像をFMV ESPRIMO FHで再生していた(写真=右)

 「製品品質」については、「匠(たくみ)」と「疾風(はやて)」のキーワードで説明している。齋藤氏は、「パソコンはどこで作っても同じという声もあるが、富士通は違う。匠(たくみ)のハイクオリティを疾風(はやて)のごとく、早く作って実現する。日本のメーカーだからこそできる」と、開発と生産を日本で行っている富士通の優位性を強調した。

開発と生産を日本で行っている富士通は製品の高品質もアピールする(写真=左)。その具体的な例がリニューアルしたノートPCのデザインだ(写真=中央)。また、パナソニックの協力を得て、ナノイー発生器をPCに内蔵し、空気清浄と脱臭効果を実現した(写真=右)

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