「Zacate」は“いい”mini-ITXマザーボードになれるのか:イマドキのイタモノ(3/4 ページ)

» 2011年02月18日 12時35分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

グラフィックス性能で優勢なE-350もCPU性能では苦戦

PCMark 05
PCMark Vantage(その1)
PCMark Vantage Build(その2)

Sandra 2011 Processor Arithmetic
Sandra 2011 Processor Multi-Media

Sandra 2011 Memory Bandwidth
Sandra 2011 Cryptography:AES256 CPU Encryption

TMPGEnc Video Mastering Works 5 Ver.5.0.3.29(1GB 1080p MPEG2→iPhone MPEG-4/AVC)
MediaEspresso 6.5(ハードウェア支援オン、1GB 1080p MPEG2→iPhone 4)

3DMark06 3DMarks
3DMark Vantage 3DMarks
3DMark Vantage CPU

FINAL FANTASY XI OFFICIAL BENCHMARK
THE LAST REMNANT(DirectX 9)
ストリートファイターIV(DirectX 9)

モンスターハンターフロンティア(DirectX 9)
バイオハザード5
消費電力

 PCMark05、および、PCMark VantageのOverallでは、E-350は一番低い結果となった。PCMark05の個別テストで結果を確認すると、CPUとメモリの結果が3構成で最も低く、特にメモリテストでスコアの差が大きい。また、HDDのスコアも低い。一方で、グラフィックステストは最も高いスコアを出している。PCMark Vantageでも、TV and MoviesとMusicで特にスコアが低い。PCMark VantageのTV and MoviesテストではGPUによるハードウェアアクセラレータが有効にならないため、CPUとメモリの性能が結果に大きく影響する。E-350はそうしたテストで苦戦する。

 Sandraベンチマークテストでも、CPU関連テストの結果は比較機種に対して低い。ただし、Processor Multi-MediaのMulti-Media Int xN iSSExでTurion II Neo K625を上回っている。メモリ関連のテストでも、シングルチャネルゆえの不利が確認できる。ただしデュアルチャネルであるはずのCeleron SU2300+IONのスコアも高くなく、意外にもZacateと同程度だ。

 トランスコード性能を評価するベンチマークテストでは、TMPGEnc Video Mastering Works 5とMediaEspresso 6.5で、ハードウェアアクセラレータを有効にした状態で測定している。Turion II NeoとCeleronはほぼ同じ処理時間で終了しているが、E-350ではその1.5倍近い時間を要している。

 このような、苦戦を続けるE-350採用プラットフォームだが、3DMark06、および、3DMark Vantageの3DMarksでは最も高い結果を出すなど、IONに対しても明確な優位性を示している。CPU側でもう少しパフォーマンスを出せるなら、3D関連ベンチマークテストのスコアはさらに伸ばすだろう。

 ただ、ゲームタイトルによるベンチマークテストの結果は、AMD M880Gよりは上だがIONに対しては劣る。なお、Final Fantasy XI Official Benchmark 3ではE-350がAMD M880Gにも負けているが、これは、CPUの影響が大きいためだ。基本的にE-350の3Dグラフィックス性能は向上したが、ゲームではタイトルを選んだり、低画質モード、低解像度で実用的なフレームレートが確保できる。

 消費電力値に関しては、比較した構成での差は小さい。ただ、E-350ではアイドル時の消費電力でほかの構成より5ワットほど低い一方で、ピーク時の消費電力はわずかながら最も高かった。なお、ピーク時で最も低い消費電力だったのは意外にもCeleronとIONの組み合わせだ。なお、この測定結果はシステム全体の消費電力を示しているので、マザーボードに実装されているコントローラなどの違いで差が出ている可能性もある。

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