同会場では自作パソコン速組みバトルや、インテルの天野氏によるSATA 3.0対応SSDの紹介及びP67/H67マザーの対応状況の説明や日本マイクロソフトの溝口氏によるWindows7及びInternet Explorer 9 RC版(製品候補版)のセッションも行われた。
自作パソコン速組みバトルでは予選会が行われ、33秒15と37秒59のタイムを記録した「さん」氏と「サンボ」氏の両名で決勝が行われた。ルールは会場に用意されているパーツ群から予算10万円以内でPCを組むというものだ。審査員はインテルの天野氏、日本マイクロソフトの溝口氏、テクニカルライターの高橋氏、DOS/V POWER REPORT編集長の佐々木氏の4名。審査内容は、見た目などの組み込みテクニック、コンセプト、コストパフォーマンスの3点だった。時間は当初予定されていた時間から30分追加した1時間30分で実施された。
結果は配線の見た目やバランスを重視したさん氏の勝利。審査員らは「2人とも甲乙つけがたく、それぞれに方向性がしっかりあってよかった。途中、サンボさんがメモリ相性などに悩まされるなど、確かに運はあったが勝負は勝負。投票の結果、バランスよく無難にまとめられているさん氏の勝ちになりました」とコメントしていた。
一方、イベント内で行われた各セッションでは、日本マイクロソフトの溝口氏より、先日公開されたばかりのWindows 7 SP1とInternet Explorer 9 RC版(製品候補版)の説明、インテルの天野氏からは近々リリース予定のSATA 3.0対応のSSDの発表が行われた。
Windows 7 SP1について溝口氏は「SP1を導入するとSandyBrigeに搭載されているAVXを有効にできます」と今回の変更点について説明。よりSandyBridgeとの相性が増したことを押していた。また注意事項として更新プログラム「KB976902」を事前にインストールする必要があることについても言及。通常はWindows Updateから自動でインストールされるが、正常にアップグレードできない場合は、同更新プログラムがインストールができているか確認が必要とのことだ。
インテルの天野氏は、まずセッションの開始前にIntel 6シリーズの修正チップセットついて「4月までにまず既存ユーザーへのサポートを行い、市場にも修正チップセットを載せた製品が潤沢に回ると思います。修正したチップセットには、SATA関連の問題を解消しただけで、新たな機能などはありません。メーカーおよびショップ、ユーザーの方々には本当ご迷惑をおかけしました」とコメント。
本題となるSSDについては、「インテルSSDの7・5・3」と題してロードマップを公開。700シリーズはハイエンド向けに、500シリーズはミドルレンジ向け、300シリーズはコストパフォーマンス重視といった具合だ。
そして今回発表されたインテル初のSATA 3.0対応SSD「インテル SSD 510」シリーズについて、250Gバイトと120Gバイトの2モデルをリリースしていくことを発表。250Gバイトのモデルはシーケンシャルリード及びライトが500Mバイト/秒と315Mバイト/秒。120Gバイトのモデルは450Mバイト/秒と210Mバイト/秒となっている。価格は「まだ、未定」としながらも、250Gバイトが6万円前後、120Gバイトが3万円前後になるだろうと話していた。発売時期は「明日には出ないけど、うとうとしてると出ますよ」とのことだ。
イベントが終わった後、天野氏に対しP67/H67マザーの件をさらに詳しくたずねたところ「まずは、すべてのIntel 6シリーズ既存ユーザーへのサポートを優先的に行います。これはメーカー、自作ユーザーといった区切りはありません。同様に修正チップセットを載せた製品の出荷も行うので3月中、4月までにはサポート、製品の供給ともに潤沢になっていると思いますよ」と話してくれた。
そのほか「みなさんが要望されている“全部載せのマザー”についてもまだもう少し先ですが、予定があります。まだハッキリとは言えませんが、第2四半期から第3四半期ぐらい……それぐらいの時期ですね。またそのほかの機能へのプラスαもあると思いますが、そのへんはごにょごにょといった感じで」と、さらに“先”を見据えたコメントもしてくれた。
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