第4回 VAIO Zの光学ドライブを取っ払い、「SSDに換装」してみたVAIO Z ロードテスト(1/2 ページ)

» 2011年05月06日 17時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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光学ドライブの代わりにセカンドストレージを内蔵

photo ソニーの「VAIO Z」

 購入より約1年、キートップやパームレストがすでにつんつるてんになった「VAIO Z(VPCZ11)」(以下、VAIO Z)だが、まだ十分現役で使用できるノートPCだ。今回は、VAIO Zに少々飽きてきていることを打破するために「光学ドライブからSSD/HDDに換装」するぷちカスタマイズを実施した。

 私のVAIO Z(VPCZ11AGJ VAIOオーナーメードモデル)は128GバイトSSD(64Gバイト×2)+DVDスーパーマルチドライブの構成だ。多くの人が気にするように、128Gバイトではストレージ領域がすぐ足りなくなる。当初はExpressCard型SSDの導入を計画したが、容量単価は割高、かつそもそも大容量のモデルがなかったわけで、結局は面倒だが……内蔵化をあきらめ、気が向いたら外付けHDDやクラウドストレージサービスに過去のデータを待避しながら運用していた。


photophotophoto 海外通販サイトで購入した「2nd hard drive / SSD caddy - Sony VAIO Z, Z11, Z12, Z13」。名称の通り、今回実施したVPCZ11以外にZ12、Z13でも使えるとある

 そこで「2nd hard drive / SSD caddy - Sony VAIO Z, Z11, Z12, Z13」(以下、2nd SSD caddy)である。

 このキットは、海外通販サイトで売ってたよ、と同じくVPCZ11ユーザーの同僚より聞いた光学ドライブ→2.5インチストレージベイ換装キットだ。価格は43USドル(日本円換算で約3470円 2011年5月現在)。アメリカ郵便公社(USPS)・First-Class Mail International便(プラス送料14ドル)の選択により、5日ほどで手元に届いた。

 2nd SSD caddyは、VAIO Zの光学ドライブを取っ払い、そのスペースに2.5インチ/9ミリ厚のSerial ATA HDDやSSDを装着できるようになっている。換装作業は容易だ。VAIO Zの内部へは、本体底面のプラスネジ19個を外し、キーボード面を上方にカパッと外すとアクセスできる。内部の基板とキーボード面がフラットコネクタで接続されているので外す時は注意してほしい。


注意

製品を分解/改造すると、メーカー保証は受けられなくなります。内部で使用されている部品などは取材した機材のものであり、すべての個体に該当するわけではありません。この記事をもとに分解/改造を行うことで損害が生じた場合、著者や編集部、メーカー、販売店はその責任を負いません。この記事についての個別のお問い合わせにもお答えできません。



 作業は(一応、作業前にシステムや重要データのバックアップを行っておくことは勧めるが)システムストレージであるSSDはそのまま、セカンドドライブである光学ドライブを別のストレージに差し替えるだけである。差し替えて再起動すれば、2つめのストレージは基本的に別のドライブとしてそのまま認識される。

photophotophoto 9ミリ厚の2.5インチSerial ATAドライブを装着できる。写真はインテルのSSD「X25-V」を装着したところだ(写真=左) VAIO Zのキーボード面を外し、光学ドライブと差し替える(写真=中央、右)

 2nd SSD caddyには、換装しても違和感がない光学ドライブのベゼルとほぼ同色・同デザインの樹脂パーツが装着されている。標準光学ドライブに装着されているステー2つを2nd SSD caddyに設置すれば準備は完了だ。ストレージは2nd SSD caddyのアッパーカバーを外してSerial ATAポートに装着する。

photo 光学ドライブのステー2つを再利用して装着すると、片方が浮いてなんだかすき間ができてしまう。このため、固定方法にやや不安が残るが右側のステーを省いて本体に搭載した

 んーーー。右側の標準ステーを装着すると“チリ”が合わない(というか、ステーと2nd SSD caddyのネジ穴そのものが微妙に合わない)。右端がどうやってもステーの厚さぶん、1ミリほど浮いてしまうので、個体差ではないかもしれない。2nd SSD caddyのボディをリューターで削って調整する──なども考えたが、右側ステーは装着せず、左側ステーのネジ止めと絶縁テープで適宜に固定することでよしとした。右側のステーをかまさなければほぼすき間なく装着できる。

 ちなみに許しがたいすき間は上記でなくなるが、正面から見ると若干の段差は残るままで、いわゆる“ツライチ”にはならない。全体的な精度は甘めという印象なので、このあたりを気にする人は“完全ボルトオン”でないかもしれないことも含めて注意してほしい。


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