液晶一体型PC「WindTop AE2230」に搭載されているのは、AMDのFusion APUで未発表の「A8-3510MX」だ。説明資料によると、A8-3510MXはクアッドコアのAPUで、「Radeon HD 6620M」なる型番のグラフィックスコアを統合する。チップセットは「AMD A70M」という。
「WindTop AE2230」では、A8-3510MXのパフォーマンスをアピールするデモムービーが再生されていたが、その内容は、Windows Media PlayerとIntel Explorer 9のそれぞれでHD動画を再生しても、快適なフレームレートが実現することを訴求している。


MSIのブースで展示されている液晶一体型PC「WindPad AE2230」(写真=左)で、AMDの「A8-3510M」なるAPUが動いていた(写真=中央)。Radeon HD 6620Mというグラフィックスコアを統合するA8-3510Mは、動画再生能力に優れるという訴求をしていた(写真=右)ありがたいことに、WindTop AE2230は自由に操作できる状況にあったので、この未知なるAPUの素性とパフォーマンスを確認するべく、迷うことなくコントロールパネルを開き、システムプロパティとデバイスマネージャー、そして、Windows エクスペリエンスインデックスを確認した。ここでは、速報としてそれぞれの内容とインデックスの値を紹介する。
これらで表示される内容によると、A8-3510MXの動作クロックは1.5GHzで4つのコアが認識されている。デバイスマネージャーでは、統合するグラフィックスコアの名称はRadeon HD 6620Gとなっている。Windows エクスペリエンスインデックスで示される値は、プロセッサで6.5、ゲーミンググラフィックスで6.1と高い値を示している。
1.5GHzと控えめな動作クロックながら、高いパフォーマンスを発揮する「A8-3510MX」が、実際に製品として登場するか否か、それを知る手がかりや証言は確認できないが、AMDは、きっと何かを考えているのだろう、と期待したい。
ちなみに、製品説明資料には、「Sabine Dual Core A4-3300M 1.9GHz」「Radeon HD 6480 Discrete Class」という記述も確認できた。これ、載せちゃっても大丈夫なんですよね。迷惑かかったりしませんよね
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