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» 2011年10月09日 10時30分 公開

KATANA JAPAN、奮戦す!MOA 2011 WORLDWIDE GRAND FINAL(3/4 ページ)

[長浜和也,ITmedia]

「1位じゃないとダメなんですか」「ダメなんです」

 第1ステージから休憩時間もないまま、3DMark 11で戦う第2ステージが始まった。メンバーは配給されたランチボックスを口にくわえたまま、マシンのセッティングを行い、3DMark 11を回し始める。第2ステージの持ち時間も2時間30分と長い。しかし、KATANA JAPANはこのステージでもマシントラブルに見舞われた。

 まず、残り2時間でマザーボードが動かなくなった。再度組み直すもののシステムが起動しない。2基あるBIOSチップの状態を示す2つの青いLEDインジケータが点滅する。BIOSが2つとも駄目になったか?、もしくはCPUか? 残りは1時間47分。ここでMSIスタッフにレスキューを依頼すると、彼らはツールボードを使ってBIOSクラッシュと診断した。USBメモリからBIOSイメージを復旧する。残り1時間40分を切った。マウスの動作トラブルでマザーボードを変更したところ、BIOSが2つとも飛んだようだ。残り1時間33分でBIOSは無事に復活した。しかし、システムの組み立てからチューニングを始めるので。 時間は少ない。KATANA JAPANはお互いに「まだやれる!」と声をかけあいながら、 残り1時間30分で戦闘に復帰する。そして、CPUを予備に交換するとPCはいきなりスムーズに動き出しだ。「石だ……」

「動かない……!」Gyrock氏の顔がゆがむ(写真=左)。チェックボードで原因を探る(写真=中央)。記録メモに残る「板死亡」「石死亡」の記述が苦闘を物語る(写真=右)

 第2ステージの順位は激しく入れ替わる。トップは米国のOC AllianceとルーマニアのLab 501が1万1300台のスコアで奪い合う。Super PI 32MでトップのHWBOX.grはトータルで7位と不調だ。しかし、それでも1万台を最初のランで超えている。アジア太平洋州決勝とは明らかにレベルが違う。KATANA JAPANも残り1時間10分で最初のスコアを出すが、8000台と低く審判部に申告しない。次のランで映像出力にノイズが出始めた。日本決勝でも見た現象だ。このランで1万台を出すが、これも申告せずランを重ねる。この時点で11位までが1万台とハイペースで戦いが進む。

 マシンの状態に苦労していたKATANA JAPANも、残り1時間3分に始めたランで「安定してきたね」の声が出る。しかし、この直後にディスプレイドライバのエラーで最後の最後でハングアップしてしまった。それだけでなく、グラフィックスカードの挙動も安定しなくなった。手で触れて確かめると電源回路の付近が異様に熱い。外置きファンを大口径に変えると状態は安定した。こういう問題の発見能力と対処能力が技術の差となる。

ようやくマシンが安定したKATANA JAPANは追撃を開始する(写真=左)。グラフィックスカードが不調に。電源回路部分が熱い。即座に大口径のケースファンへ交換する(写真=中央)。日本が苦闘しているうちにも、各チームは記録をエントリーする。そのすべてが1万台を超えている(写真=右)

 KATANA JAPANは残り52分でようやく最初のスコアを審判部に申告した。スコアは10818でこの時点の7位、比重配点を考慮した総合順位では8位と、ギリシャのHWBOX.grを上回った。ここから日本の追撃が始まる。次のランで11218をマークしてこの時点の5位に上がった。3位のTeam AU(オーストラリアとニュージーランドの混成構成)と4位のOC AllianceはSuper PI 32MのスコアでKATANA JAPANを下回る。残り40分で米国のOver the Edgeに抜かされて総合6位に下がる。ポイントでトップと3ポイント差、3位とは1ポイントの差。KATANA JAPANは残り時間15分でスコア11424を申告して、ついに総合3位まで上がってきた。しかし、彼らの目指すところはもっと上にある。「そんなの関係ないですよ」(CAL930氏)

 トップとはほぼ2ポイントの差があり、1位のLab 501と2位のExpadablesのスコアは11600台で競っている。どちらもGPUの状態はかなりいいようだ。KATANA JAPANも「あと30分圧着が持ったらいけるかもしれない」(Gyrock氏)という状況で、何度かハングアップを繰り返しながら、より高いスコアを目指す。クーラーユニットの筒状ジャケットとGPUの圧着状態がかなりいいようで、逆に冷えすぎて止まることもあるぐらいという。

 KATANA JAPANは、残り26分でスコア11541を審判部に申告する。しかし、まだトップ2に届かない。トップ2はSuperPI 32MのスコアもKATANA JAPANを上回る。トップのLab 501はここから11723、残り15分で11796を出して引き離しにかかる。この時点でKATANA JAPANとの差は2ポイントと開いた。さらに、KATANA JAPANのシステムがハングアップを繰り返す。残り時間8分を切ったところで、HWBOOX.grも3位に上がってきた。3DMark 11のスコアは低いものの、SuperPI 32Mの“貯金”が効いている。ここで第2ステージが終了し、KATANA JAPANはLab 501、Expandables、HEBOX.grといった欧州の強豪に続く4位を確保した。

KATANA JAPANは11541をエントリーした時点で、強豪HWBOX.grを抜いて3位に躍り出た(写真=左)。ラストランにかけたKATANA JAPANもスタート直前にハングアップ。CAL930氏は無念の表情を浮かべる(写真=中央)。第2ステージ終了時順位。第1ステージの“貯金”をもつHWBOX.grが3位を奪う。KATANA JAPANは4位となった(写真=右)

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