“新世代”に切り替わる兆しが多かった1月のアキバ5分で分かった気になるアキバ事情(2/2 ページ)

» 2012年02月01日 11時45分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]
前のページへ 1|2       

メモリ値上がりは微増止まり――自発的なメモリメーカー応援フェアも

月末にみかけたクレバリー1号店の特価メモリのPOP

 1月は現行製品の価格変動にも注目が集まった。中でも特価キャンペーンの主役を張ることの多いDDR3メモリの値動きには目を光らせるショップが多く、特に警戒感が強まったのは年初だ。周辺店舗の価格動向をチェックするスタッフを増やすショップがいくつかみられるほどの状況になっていた。

 ツートップ秋葉原本店は当時、「工場や為替相場の関係から月中旬にも仕入れ値が上がるとウワサされています。もともと2月前後の旧正月シーズンはメモリの値段が上がりやすいですし、長期的にチェックしていかないといけません」と話していた。実際、1月第2週ごろから、4Gバイト×2枚セットや8Gバイト×2枚セットの価格が数百円上がるといった動きがみられたが、1月末時点では微増止まりですんでいる。

 わずかな値動きながら、クレバリー1号店は「メモリは特価の主役だけに、近所のショップと100円10円の価格差を競う傾向があるので、今回の値動きの影響も小さくないんですね。なんとか、お客さんに安いと思ってもらえる水準をキープしている感じです」とシビアな現状をもらす。

 一方、長期的なDDR3メモリの値下がりで疲弊しているメーカーも少なくない様子。象徴的だったのは、月中旬からパソコンショップ・アークが展開している「がんばれELPIDA応援フェア」だ。「日本唯一のDRAMメーカーとなったエルピーダメモリの売り上げに少しでも貢献できればと、同社製モジュールを採用したサンマックス製メモリの特価をはじめました」(同店)という。

 エルピーダメモリについて、年明けから海外メーカーとの提携交渉の動きが一部報道で示唆されており、心配しているショップも多いようだ。別のショップは「国内メーカーは存続してほしいですが、最近のすごい値下がりはダメージになっていると思います。なんとか乗り切ってほしいですよね」と話していた。

パソコンショップ・アークの「がんばれELPIDA応援フェア」。定期的に対象モデルを変更しつつ、3月5日まで実施している

HDDはタイ洪水ショック継続も、高速4Tバイトモデルなど大物が登場

1月初旬に撮影したTSUKUMO eX.のPOP

 DDR3メモリの前に「特価の主役」だったHDDは、1月末時点でもタイ洪水の影響による品薄傾向が続いている。ソフマップ秋葉原本館は「供給量はまだまだ安定していません。価格はある程度落ち着いてきて、一時期に比べたらだいぶ安くなっていますけど」という状況だ。1月後半は、限定特価で1万円を切る2TバイトHDDだけでなく、7000円台の1.5TバイトHDDなどがみられるようになっている。

 予断を許さない状況が続いているが、その中でも目立った新製品がいくつか登場している。1月中旬に出回ったのは、1Tバイトプラッタを採用したといわれる、ウェスタンデジタルの3.5インチHDD「WD Caviera Green WD10EZRX」だ。価格は1万1000円前後で、750Gバイトの「WD7500AZRX」(9000円弱)と、500Gバイトの「WD5000AZDX」(8000円弱)とともに各ショップに入荷していた。

 クレバリー1号店は「同社で初の1Tバイトプラッタモデルです。大容量でもプラッタ枚数が最小になるので、壊れにくいうえに高速で動作するのが魅力です。現在のような状況でも、欲しい人は少なくないかなと思いますね」と話していた。

 そして、月末には現行最大容量の4TバイトHDDにも高速モデルが加わった。日立の「0S03357」で、昨年12月に登場した初に4TバイトHDD「0S03361」よりも高速な、回転数7200rpmで動作する。価格は2万9000円弱だ。

 ツートップ秋葉原本店が「大容量を扱うほど転送時間がかかるので、4Tバイトモデルの高速タイプは待っていた人が多いんじゃないでしょうか」と語るとおり、入荷後すぐに売り切るショップが出るほどの反響があった。

1Tバイトプラッタを採用したといわれる、ウェスタンデジタル「WD Cavier Green」の新モデル(写真=左)。7200rpmの4TバイトHDD、日立「0S03357」(写真=中央/右)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月25日 更新
  1. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  2. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  3. 45gの伝統を破った「忍者」の感触を持つ1台 HHKB 30周年記念モデルがもたらす「軽さ」をじっくり試す (2026年06月24日)
  4. 各ポートの充電状況が見える「UGREEN 100W PD 充電器 5ポート」がセールで33%オフの5980円に (2026年06月22日)
  5. 「Next GIGA」を見据えた動きはまだまだ続く! 1人1台の学習用PCだけでなく特別教室や校務で使うPCも展示多数 (2026年06月23日)
  6. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  7. EIZO、21:9比に対応した曲面34.1型ウルトラワイド液晶ディスプレイ 7年間標準保証を実現 (2026年06月24日)
  8. 白い「Osmo Pocket 4P」をDJIのグローバル本社「Sky City」で見てきた ハッセルブラッドを統合する真の狙い (2026年06月22日)
  9. レノボ、約990gの軽量設計を採用したCore Ultra(シリーズ2)搭載14型モバイルノートPC (2026年06月23日)
  10. サンワ、状態確認ができる小型液晶パネルを備えた8ボタン搭載ワイヤレスマウス (2026年06月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー