レビュー
» 2012年06月04日 00時00分 公開

これぞ“MADE IN JAPAN”の第2世代Ultrabook――「FMV LIFEBOOK UH75/H」実力診断店頭/直販モデルの横並び比較も(4/5 ページ)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

Ultrabookではトップクラスのパフォーマンス

 超低電圧版Ivy Bridgeを搭載したUltrabookとして、UH75/HおよびUH75/HNの性能やバッテリー駆動時間は注目されるところだ。ここからはベンチマークテストの結果を見ていこう。

 今回テストした試作機の主なスペックは表にまとめた。特にUH75/HNはチップセットと高速処理用SSDの容量が製品版と違うため、テスト結果は参考値として見ていただきたい(チップセットの違いによる性能の差はほとんどない)。

今回テストしたFMV LIFEBOOK UHシリーズ試作機
製品名 FMV LIFEBOOK UH75/H FMV LIFEBOOK UH75/HN
販売チャンネル 店頭モデル 直販カスタムメイドモデル
CPU Core i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz) Core i7-3667U(2.0GHz/最大3.2GHz)
チップセット Intel HM76 Express Intel QM77 Express※
メモリ 4Gバイト×1(PC3-12800) 8Gバイト×1(PC3-12800)
グラフィックス Intel HD Graphics 4000 Intel HD Graphics 4000
データストレージ 500GバイトHDD(+高速処理用32GバイトSSD) 256GバイトSSD(+高速処理用16GバイトSSD)※
通信機能(有線) 1000BASE-T(変換アダプタ) 1000BASE-T(変換アダプタ)
通信機能(無線) IEEE802.11g/b/n、WiMAX(受信20Mbps/送信6Mbps) IEEE802.11g/b/n、WiMAX(受信20Mbps/送信6Mbps)、Bluetooth 4.0
液晶ディスプレイ 14型ワイドフルフラットファインパネル 14型ワイドフルフラットノングレアパネル
液晶表示解像度 1366×768ドット 1366×768ドット
ボディカラー サテンレッド サテンシルバー
OS 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1) 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)
WEB MART直販価格 12万9800円 22万7000円
※製品版ではIntel HM76 Expressチップセット、高速処理用32GバイトSSDを搭載

 まずWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアだが、メモリとプライマリハードディスクのサブスコアに大きな違いがある。メモリはどちらもシングルチャンネルアクセスなのだが、直販モデルでは容量が8Gバイトと大きいぶんスコアが上昇しているようだ。また、プライマリハードディスクのスコアはHDDとSSDの差がそのまま出ているようだ。高速処理用SSDの効果はここでは分からない。

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。左がUH75/H、右がUH75/HN

 ストレージの性能に対しては、CrystalDiskMark 3.0.1の結果も掲載した。SSDモデルはシーケンシャルリードで443.5Mバイト/秒、シーケンシャルライトでも269.3Mバイト/秒と非常に良好なスコアをマークしている。同じMicron C400をベースにしているCrucial m4などに近いスコアで、UltrabookのSSDとしては最速クラスだろう。一方、HDDモデルのスコアは2.5インチHDDとして一般的なもので、ここでも高速処理用SSDによるスコアアップは特にみられない。

CrystalDiskMark 3.0.1のスコア。左がUH75/H、右がUH75/HN

 直販モデルのUH75/HNは、定番ベンチマークテストでもその高性能を発揮。PCMark 7の総合スコアで4274、PCMark Vantageの総合スコアで13378と、優秀なスコアをマークした。第2世代Core(開発コード名:Sandy Bridge)ベースの第1世代Ultrabookを大きく上回っており、アーキテクチャの世代による性能差がみられる。

 ストレージ関連のスコアは、PCMark 7のSystem Storageが5058、PCMark VantageのHDDが42515だった。これは第2世代Core i7搭載の「ZENBOOK」(UX21E-KX128)とほぼ互角だ。よって、CPUやグラフィックス性能の進化によるスコア差が大きいと思われる。

 一方、店頭モデルのUH75/Hは直販モデルに比べてかなり地味なスコアだが、それでもPCMark 7のSystem Storageで2062という結果が出た。一般的なHDD搭載モデル(5400rpm)ではそれぞれ1500〜1600あたりが相場なので、それよりは確実に高いスコアだ。総合スコアについても一般的なHDD搭載ノートPCの水準は上回っている。PCMark VantageのHDDで12279というスコアも廉価版SSDくらいのレベルで、高速処理用SSDの効果が確認できた。

PCMark 7のスコア(グラフ=左)。PCMark Vantage(1024×768ドット)のスコア(グラフ=右)

 3D描画性能は、3DMark Vantage/Entryではほとんど差がない一方で、3DMark Vantage/PerformanceではUH75/HNのほうが2倍近く上のスコアとなった。グラフィックスコアは同じIntel HD Graphics 4000だが、UH75/Hの試作機では何らかの原因でブレーキがかかっているようだ。今回テストしたのは最終に近い試作機だが、こうした傾向は実際の製品と異なる可能性はある。

 UH75/HNの3D描画性能に関しては、第1世代Ultrabookに対して大きく上回るスコアが出ており、Intel HD Graphics 3000から同4000への進化が感じられる。

3DMark Vantageのスコア(グラフ=左)。3DMark06(1024×768ドット)のスコア(グラフ=右)

ストリートファイターIVベンチマークのスコア(グラフ=左)。MHFベンチマーク【絆】(1280×720ドット/フルスクリーン)のスコア(グラフ=右)

 OSの起動時間も比較してみた。電源オンからWindows 7が起動し、デスクトップアイコン、タスクバーの通知領域のアイコンがそろうまでの時間は、UH75/Hで36秒前後、UH75/HNで33秒前後だった。ここはHDDモデルでもかなり健闘している。

 スリープからの復帰はUH75/HNが2秒前後(ほとんど一瞬という感覚である)、UH75/Hは2秒で起動するときもあれば、3〜4秒かかるときもあった。いずれにしてもHDDモデルでも十分高速なレスポンスを実現していることは間違いない。OSの使用感も、SSDモデルに比べて特に待たされるような感覚はなかった。

Windows 8起動時間の計測結果
製品名 FMV LIFEBOOK UH75/H(店頭モデル) FMV LIFEBOOK UH75/HN(直販モデル)
1回目 36.74秒 33.04秒
2回目 35.44秒 33.58秒
3回目 36.15秒 33.38秒
平均 36.11秒 33.33秒

【468*60】LIFEBOOK UH

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