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» 2012年06月04日 00時00分 公開

これぞ“MADE IN JAPAN”の第2世代Ultrabook――「FMV LIFEBOOK UH75/H」実力診断店頭/直販モデルの横並び比較も(2/5 ページ)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

超低電圧版のIvy Bridge、UH75/H用に最適化したストレージ

 店頭モデルのUH75/Hからスペックを見ていこう。5月9日の発表時点で非公開だったCPUは、6月3日にCore i5-3317U(1.7GHz)であることが明らかにされた。Ivy Bridgeの開発コード名で知られる22ナノメートルプロセスルール製造の第3世代Core i5シリーズの超低電圧版で、TDP(熱設計電力)は17ワットと低い(通常は35〜45ワット)。2コア/4スレッドのモデルで動作クロックは1.7GHz、Turbo Boost 2.0により、高負荷時は最大2.6GHz(2コアアクティブ時は2.4GHz)で動作する。

CPU-Zの情報表示画面。CPUにはTDP(熱設計電力)が17ワットの超低電圧版Core i5-3317U(1.7GHz)を採用(画面=左)。デュアルコアでHyper-Threadingに対応しており、4スレッドの同時実行が可能だ。Turbo Boost 2.0により、2コアアクティブ時は最大2.4GHz、1コアアクティブ時は最大2.6GHzで動作する。CINEBENCH実行時には2コアアクティブ時の最大クロックである2.4GHzでの動作が確認できた(画面=右)

 チップセットはIntel HM76 Express、グラフィックス機能は第3世代Core i5内蔵のIntel HD Graphics 4000を利用する。第2世代が内蔵するIntel HD Graphics 3000に比べて3D描画性能が大幅にアップしているのがポイントだ。また、Intel Quick Sync Video 2.0(QSV 2.0)に対応しており、対応ソフトと組み合わせることで、ハードウェアエンコーダを使って動画の変換などが高速に行なえる。

 メモリはPC3-12800 SO-DIMM(DDR3-1600 SDRAM)を標準で4Gバイト搭載する。オンボード実装ではなく、SO-DIMMスロットにメモリモジュールを装着しているのだが、底面にメモリスロットのカバーなどはなく、ユーザーによる交換や増設には対応しない。

 データストレージは、小型SSDと2.5インチHDDのハイブリッド構成だ。HDD容量は500Gバイト(5400rpm/7ミリ厚)で、32GバイトのSSDを高速処理用のキャッシュとして使っている(SSDの容量はデータ保存用として使えない)。HDDの大容量を重視しつつ、キャッシュ用SSDで高速復帰やレスポンス面にも配慮した仕様といえる。

 ちなみにSSDはSanDisk製、キャッシュ技術はCondusiv Technologiesの「Express Cache」がベースだ。富士通とSanDisk、Condusiv Technologiesの3社により、キャッシュ技術の最適化を進めてUH75/Hに実装したという。

データストレージは、500Gバイトの2.5インチHDDを採用しており、標準でCドライブとDドライブに分割されている(画面=左)。これとは別に起動や休止状態からの復帰などを高速にするためのSSD(32Gバイト)を搭載しているが、ユーザーがデータの保存に使うことはできず、HDDのキャッシュとして使われる。HDDを震動や衝撃から守る「Shock Sensor Utility」(画面=右)。加速度を検知すると、HDDの動作を停止してクラッシュを防ぐ仕組みで、落下に対する感度などを調整できる

有線LANは付属の小型アダプタを使って接続する仕組みだ

 通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、IEEE802.16e-2005準拠のWiMAX(受信最大20Mbps/送信最大8Mbps)を標準装備しているほか、1000BASE-T準拠の有線LANも付属の専用アダプタ経由で利用できる。本体の薄さを優先したため、有線LANのポートは省かれたが、専用のアダプタは小型なので携帯してもじゃまにならない。

 本体装備の端子類は左右の側面に分けて配置しており、USB 3.0×2(1ポートは電源オフUSB充電機能付き)、USB 2.0、HDMI出力、ヘッドフォン出力、SDXC対応SDメモリーカードスロットを備える。また、液晶ディスプレイ上部に有効100万画素のHD Webカメラ、底面にステレオスピーカー(DTS Boost対応)、パームレストにスライド式の指紋センサーを装備している。Ultrabookとしては充実した内容だ。

 プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)を採用。オフィススイートとしてOffice Home and Business 2010も付属する。

前面(写真=左)と背面(写真=右)にインタフェース類はない

左側面にUSB 2.0、音声出力、ACアダプタ接続用のDC入力、盗難防止用ロック取り付け穴、排気口を搭載(写真=左)。右側面に2基のUSB 3.0、HDMI出力、有線LANアダプタ接続用コネクタ、メモリカードスロットを備える(写真=右)

UH75/Hのデバイスマネージャ画面。HDDはHGST製のHTS5450A7E380(7ミリ厚/5400rpm/500Gバイト)、SSDはSanDisk製のi100(32Gバイト)を搭載していた

直販モデルでは高速CPUやSSDの選択が可能

 直販限定カスタムメイドモデルのUH75/HNでは、よりハイスペックな構成を選択できる。CPUはCore i5-3317U(1.7GHz)のほかにCore i7-3667U(2.0GHz)も搭載が可能だ。Core i5-3317Uと同じく2コア/4スレッドのモデルだが、Turbo Boost 2.0の最高クロックは3.2GHzと高い。なお、Core i7選択時は本体のカラーがサテンシルバーに限られる点には必要だ(後述のBluetooth 4.0やポートリプリケータに対応するのもサテンシルバーのみ)。

 メモリ容量は4Gバイトと8Gバイトが用意されている。データストレージは500GバイトHDD+高速処理用SSDのほか、128Gバイトもしくは256GバイトのSSDが選べる。仕様表を見ると、SSDを選んだ場合にも高速処理用SSDは搭載されるようだ。液晶ディスプレイは、店頭モデルと同じ光沢仕上げの「フルフラットファインパネル」のほか、映り込みにくい非光沢の「フルフラットノングレアパネル」が選択できる。

 このほか、Bluetooth 4.0の内蔵、レーザーマウス(黒)の添付、ポートリプリケータの追加、HDMIからアナログRGB出力(D-Sub15ピン)への変換コネクタ、さらに本体に付属しているACアダプタやLAN変換コネクタの追加購入などが可能だ。OSは64ビット版のWindows 7(SP1)を採用しており、エディションはHome PremiumとProfessionalから選択できる。

CPU-Zの情報表示画面。直販モデルはCore i7-3667U(2.0GHz)が選択できる(画面=左)。TDPはCore i5-3317U(1.7GHz)と同じくデュアルコアでHyper-Threadingに対応しており、4スレッドの同時実行が可能だ。Turbo Boost 2.0により、2コアアクティブ時に最大3.0GHz、最大3.2GHzで動作する。CINEBENCH実行時には2コアアクティブ時の最大クロックである3.0GHzでの動作が確認できた(画面=右)

オプションの外付けポートリプリケータはアナログRGB出力、DisplayPort出力、DVI-D出力、有線LAN、USB 3.0×4、盗難防止用ロック取り付け穴を備える(写真=左/中央)。本体カラーでサテンシルバー選択時のみ、底面にポートリプリケータ接続端子を用意する(写真=右)

カスタムメイドモデル試作機のデバイスマネージャ。SSDはMicronのC400ベースの製品であることが分かる。高速処理用SSDのSanDisk SSD i100は容量が16Gバイトだったが、製品版の仕様には32GバイトSSDとある

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