タブレットは、利用シーンおよび利用者層が拡大しつつある。ただ、Androidは自由度が高いだけに初心者層には少し難しく、個人も法人も“で、何に使えばいいの?”となる事例は存在する。また、すでにIT機器に詳しく、自身で使い方を想像できる人であれば豊富なプリインストールアプリなど不要=もっと安価にという声も当然あり、それもニーズの1つだろう。一方で、家族層の利用を想定するなら何が必要か。「どう使えるか、何が便利になるか」の具体的なポイントの訴求とサポートが必要──という考え方だ。
こちらは、単に「タブレット製品を販売する」のでははく、機器(タブレット、PC、スマートフォンなどハードウェア)、サービス(機器連携、Webサービス、ソフトウェアなど)、ネットワーク基盤(通信インフラ、クラウドサービスなど)を融合/組み合わせて、よりその人のニーズに合わせた製品群を提供する、NECの「C&Cクラウド戦略」に基づいている。
「OSで分類するのではなく、Android/Windows、スマートフォン/PCまでシームレスに途切れない、利用シーン=使い方を提供するのが目的。タブレットはその中でも、PCでも携帯電話/スマートフォンでもない、新しいユーザーインタフェースと新しいネット利用スタイルを提案できるカテゴリだと思う。LifeTouch Lの個人向けモデルは、その一例として“家族層も安心して使えるタブレット”をテーマに投入するが、このほか、用途やユーザーに合わせて最適な形に変化した製品群の展開も、もちろん想定している」(NECパーソナルソリューション事業本部長の西大和男氏)
タブレットにおいては、法人から個人まで幅広い利用シーンをカバーする「LifeTouch」シリーズのほか、携帯キャリアのサービスに合わせて展開する「MEDIAS TAB」、OSにWindowsを採用する個人向けタブレット「LaVie Touch」、既存の資産活用や高度なセキュリティを備えた法人向け「VersaPro」、顧客のニーズにあわせてカスタマイズ性を重視した「パネルコンピュータ」、計5つのシリーズでグループを横断して展開する。
「法人利活用シーンの需要もここに来て急増している。5つのシリーズで、これまでに以上に新しい価値を提供しながらビジネスを展開していきたい。個人、法人シーン含め、2012年はタブレットの本格的な導入フェーズに入ると思う」(NEC西大氏)
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