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» 2012年07月06日 17時00分 公開

イマドキのイタモノ番外編:“Ivy Bridge”で自作を始めたいあなたに勧める“PCパーツ購入指南” (3/4)

[石川ひさよし,ITmedia]

やっぱり、グラフィックスカードは用意したいね

GIGABYTEのGV-N670OC-2GDは、GeForce GTX 670 GPUを搭載するグラフィックスカードだ。3つ並んだファンが特徴的だが、それぞれのファンを低速で回転させ静音性を高めつつ、数で風量を稼いで冷却効率を高めている

 グラフィックスカードの性能は、そのカードに実装する「GPU」というチップが左右する。Core i7-3770Kでは、CPU内部にグラフィックスコアを統合しており(これを統合型グラフィックスコアと呼ぶ)、マザーボードに映像出力インタフェースを備えていれば、グラフィックスカードなしでもPCとして動作する。このことから、初めてPCを組み立てるときに、グラフィックスカードを用意せず、最新のPCゲームをやりたくなったタイミングでグラフィックスカード追加する、というケースも増えている。

 ただ、統合型グラフィックスコアとグラフィックスカードに実装するハイエンドクラスのGPUでは、性能がまったく異なる。やや古いゲームタイトルだが、ストリートファイターIVベンチマークでフレームレートを計測すると、Core i7-3770Kに統合するグラフィックスコアのIntel HD Graphics 4000は、21.40fpsだったが、今回グラフィックスカードとして選んだGV-N670OC-2GDに実装するGeForce GTX 670(オーバークロック設定モデル)は266.14fpsと、およそ12.5倍の性能差を確認できた。fpsは「Frames Per Second」の略で、大変簡単に説明すると1秒間に描画できる画面の枚数だ。この数が多いほど映像はスムーズに動く。PCゲームでは60fps以上が望ましいといわれている。21.40fps程度のIntel HD Graphics 4000では、ゲームが快適にできない。

,,ストリートファイターIVにおけるCore i7-3770Kの統合GPU「Intel HD 4000」(写真=左)と、GV-N670OC-2GD(写真=右)のベンチマークテスト結果。その差は約12.5倍でGV-N670OC-2GDの圧勝だ

 なお、今回用いたグラフィックスカードのGV-N670OC-2GDに実装するGeForce GTX 670は、NVIDIAのハイエンド向けのGPUラインアップで下位に位置するモデルだ。その上にはGeForce GTX 680があり、GeForce GTX 670の下になると、GeForce GT 640といったバリュークラスになる。GV-N670OC-2GDを用い、最新のFPSゲーム「バトルフィールド3」で計測したフレームレートを紹介しておこう。ハイエンドGPUを積んだGV-N670OC-2GDでも、フルHDで画質設定を「最高」とした条件で結果は69.7fpsとなった。60fpsは超えているからプレイは快適だ。

 GV-N670OC-2GDの実売価格は4万円台半ばが多いが、ほかのベンダーが扱っているGeForce GTX 670搭載グラフィックスカードの実売価格もほぼ同じだ。一方、GeForce GTX 680搭載グラフィックスカードとなると、実売価格は1万円程度高くなる。PCでゲームを楽しむには、かなりの予算(CPUより高くなるわけで)が必要だが、その代わり、常に最新のグラフィックス表現を堪能できて、ディスプレイの解像度次第ではフルHDを上回る高精細な画像が得られるほか、自作PCであれば、パーツ交換によって、常に最新のハイエンドグラフィックスカードを利用することも可能だ。

データストレージは、高速なSSDと大容量のHDDの組み合わせが理想的

CFD SSD S6M4Qシリーズの128Gバイトモデルを選んだ。インタフェースはSerial ATA 6Gbpsに対応しており、転送速度はシーケンシャルリードが415Mバイト/秒、シーケンシャルライトが175Mバイト/秒。サイズはSSDとして標準的な2.5インチで、厚みは9.5ミリだ。デスクトップPCで一般的な3.5インチベイに装着するマウンタも付属する

 データストレージは、大きく分けてSSDとHDDがある。仕組みから解説すると長くなるので、ユーザーに直接影響する特徴を挙げると、SSDは、高速だけど容量が少なくて価格が高く、HDDは、低速だけど大容量で価格が安い。ベテランの自作PCユーザーには、SSDにOSとアプリケーションを導入して、HDDにデータを保存するというように、SSDとHDDの特徴を生かして使い分けるケースも多い。

 SSDの接続で注意しておきたいのは、インタフェースの上限速度だ。SSDもHDDも、多くのモデルでSerial ATAインタフェースを使用しているが、Serial ATAという規格には、3Gbps対応と、6Gbps対応がある。Serial ATA 6Gbps対応のSSDをマザーボードのSerial ATA 3Gbpsインタフェースに接続すると、より遅いSerial ATA 3Gbpsが転送速度の上限になってしまう。3Gbpsは、およそ300Mバイト/秒にとどまる。最新のSSDでは500Mバイト/秒という製品もあるため、その性能を引き出すには、Serial ATA 6Gbpsのインタフェースに接続することが必須になる。

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