激速USBメモリで“自分のパソコン”を持ち歩いてみた実用的?(2/2 ページ)

» 2012年09月05日 11時58分 公開
[後藤治,ITmedia]
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定番ベンチマークテストを実施

 BOOT革命/USB Ver.5で作成した各USBメモリをVAIO S(SA)に接続し、それぞれUSBメモリから64ビット版Windows 7 Professional(SP1)を起動して、定番のベンチマークテストを実行した。試したのは日常のPC操作をシミュレートするPCMark VantageとPCMark 7の2つ。また、5184×3456ドットのデジタル写真250枚(容量1.6Gバイト)をPhotoshop Elements 10に読み込み、800×533ドットにリサイズして、画像の左下に12ptのテキスト(PCUSER)を入れて保存する、という一連の作業をバッチ処理し、これにかかった時間を手動で計測した。

 結果は以下のグラフの通りで、PCMark VantageとPCMark 7ともに総合スコアではSDCZ80-064G-X46が最も優秀な結果となった。一方、V3O-064GTは一部のテストでスコアを大きく下げ、PCMark Vantageの総合スコアで内蔵HDDを下回っている。ランダムアクセスの性能差も要因の1つだろう。また、Photoshopを使ったアプリケーションテストでも、SDCZ80-064G-X46が6分34秒で処理を終えたのに対し、V3O-064GTは7分1秒を要した。

PCMark Vantageの結果(画面=左)、PCMark 7の結果(画面=右)

 以上、SandiskのSDCZ80-064G-X46と東芝のV3O-064GTを比較してみた。どちらの製品も、かつてUSB 2.0メモリからOSを起動したときのような遅さはなく、Windows 7の操作は快適だったが、日常的に使うPC環境をUSBメモリに入れて持ち歩き、1台のPCで仕事用と個人用の環境を使い分ける、といった用途には、SDCZ80-064G-X46のほうが向いていると言えそうだ。

 USBメモリはポケットに入れて持ち運べるのも利点の1つ。手軽な外付けストレージやUltrabook向けの緊急ブートOSとしてだけでなく、大容量なUSB 3.0対応メモリで自分だけのユニークな使い方を試してみて欲しい。

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