「Skylake」が動いた! IntelがIDF14で次期アーキテクチャの動作デモを初公開:IDF14 San Francisco(3/3 ページ)

» 2014年09月11日 11時30分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

Intelが「ウェアラブル」に注力する

 Intelがx86系CPUとPC周辺技術の世界で変わらず技術革新を続けていることを確認できたIDFだが、メインテーマとなっていたのはPCよりも「IoT」「ウェアラブル」だった。販売台数の伸び幅が限られるPCに比べ、小型デバイスにコンピュータを組み込むことで機器のインテリジェント化を進める「IoT」や「ウェアラブル」は、その普及規模を爆発的に加速させる可能性がある。

 2020年にはIoTやウェアラブルを含めることで500億デバイスの世界が到来するともいわれ、こうした市場を狙うのはIntelとして当然のことだろう。Intelの場合、データセンター向けCPUの世界ではXeonで圧倒的シェアを持っており、「末端デバイス向けCPU」と「その情報を集約して処理するデータセンター向けCPU」の2つの市場を同時に狙えるわけで、当面の注力分野はこの2つということになる。

 クルザニッチ氏は、Intel技術を採用したウェアラブル製品の数々を基調講演で紹介している。それは、心拍数計測が可能なスマートイヤフォンであったり、スマートフォン連動が可能な女性向けアクセサリであったり、あるいは、IDFと同日にAppleが発表した「Apple Watch」を意識するような、ファッションブランドのスマートウォッチ関連の発表であったりと、Intelもこの分野にかなり力を入れていることをアピールしている。

IDFのメインテーマは、今後急速な拡大が見込まれる「ウェアラブル」「IoT」だ。Intelの技術を搭載したウェアラブル製品を次々と紹介。心拍数の計測が可能なイヤフォン「SMS Audio BioSport」(写真=左)。メール通知などを受信可能なファッションアイテムのスマートブレスレット「Mica」

 さらに、2014 International CESで紹介した世界最小のx86系コンピュータともいえる「Edison」を正式に発表した。先行して米国市場で出荷を開始し、2014年中に世界65カ国に展開するという。ソフトウェアの開発キットともに提供するEdisonを使って、どのような製品やサービスを開発できるのか。1〜2年後の展開に注目したい。

CESで発表されたEdisonが新形状で正式リリース。2014年の内に65カ国で出荷する予定だ

メインテーマは「IoT」

 IoTの世界で注目したいのは、各種センサデバイスから集めた情報をどのように処理するかだ。事前に交通状況や天気状況を把握できれば、車や公共交通機関で移動中の人々に知らせることで、渋滞や遅延トラブルをある程度回避できるかもしれない。

 こうした仕組みを実現する「スマートシティ」を支えるのは、集めた情報を分析して的確な指示を出すコンピュータシステムの存在だ。米Intelシニアバイスプレジデント兼データセンター部門担当ジェネラルマネージャのダイアン・ブライアント氏によれば、2020年の500億デバイス時代に24時間365日にわたって収集できるデータ量は35ゼタバイトにも達するという。あまり聞き慣れない単位だが、テラバイトの1000倍がペタバイト、ペタバイトの1000倍がエクサバイト、エクサバイトの1000倍がゼタバイトといえば、その規模が少し想像できるだろうか。

 これだけの情報を収集して保持し、さらにリアルタイムで的確な分析を行うとなると、データセンターには相応の処理能力が求められることになる。このプラットフォームを支える技術開発こそが、IoT分野でのIntelの2番目のチャンスというわけだ。

センサーデバイスとスマートゲートウェイによる情報収集と管理で、「スマートホーム」「スマートビルディング」「スマートシティ」といった仕組みを利用可能。スマートシティの例として、サンフランシスコのベイエリアのほか、アイルランドのダブリン、英国のロンドンを挙げている(写真=左)。IoT時代に求められるデータセンターの処理能力。24時間365日にわたって世界中の500億のデバイスから集められる情報は35ゼタバイトにも達することが見込まれ、これをリアルタイムで分析処理できるだけの能力がサーバには求められることになる(写真=右)

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月16日 更新
  1. 「Pixel Watch 5」は買いか? “4”からの乗り換えと失敗しないサイズ選びの鉄則 (2026年10月15日)
  2. ソースネクストに不正アクセス、会員情報2251万件流出のおそれ パスワードや住所、生年月日など (2026年10月15日)
  3. セールでゲットすべき? ほぼ半額の5980円で買える「Fire TV Stick 4K」は旧モデルと何が違う? (2026年10月15日)
  4. Appleがスマートホーム製品に本格進出 LGらと共同開発したスマートロックや屋内外用カメラなどを含む「Apple Home Collection」を発表 (2026年10月13日)
  5. “モンスター級”ハイエンドロボット掃除機「Roomba Monster」登場 約25万円で10月21日発売 購入特典で約4万円の「Roomba Mini Slim」を進呈(期間限定) (2026年10月14日)
  6. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  7. MSI、サブディスプレイとしても使える横長12.3型液晶ディスプレイ (2026年10月14日)
  8. 自作PCパーツをミニチュアサイズで再現したカプセルトイ「手のひらPCパーツ」 10月21日から順次発売 (2026年10月15日)
  9. ASUS、NVIDIA RTX Sparkを搭載したクリエイター向け14型/16型ハイエンドノート (2026年10月14日)
  10. ASUS、最大40TOPSのAIプロセッサを搭載したエッジAIアクセラレーター USB外付けモデルとM.2内蔵型モデルを用意 (2026年10月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー