COMPUTEX TAIPEI 2015“前前日”リポート──入国前に“無制限”な4G LTEのSIMを買う!COMPUTEX TAIPEI 2015(2/2 ページ)

» 2015年05月31日 03時53分 公開
[長浜和也ITmedia]
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亞太電信のお姉さん、すぺしゃるさんくすです

 場所さえ分かれば後は簡単だ。身分を証明するためのパスポートを示し、カウンターにあるプラン案内から購入したいプランを指し示し、SIMロックフリーのデバイスをSIMスロットにアクセスできる状態で用意すれば、後は親切なお姉さん、いや、APTGのスタッフが申込書類を本人署名だけで済む状態まで作成し、SIMをスロットに差してくれ、APNの設定を教えてくれる。APNを有効にして再起動すれば、「GT 4G」のキャリア表示とともに、4Gアイコンで開通を確認できる。この間、時間にして10分もかからない。

APTGの4G LTE SIM。使うデバイスのSIMスロットに合わせてサイズを変更できるタイプだ

自分の名前を署名するだけの状態まで申込書類を作ってくれるわ、SIMをスロットに差してくれるわと、いたれりつくせり

「あとは、APNを追加してここにAPNの名前を入れて有効にして再起動すればいいからね」

「いや、ご親切にどうもありがとう。おかげでいい仕事ができそうです。それでは失敬」

「お客さまー! お支払いをお忘れですー!」(実話)

 なお、APTGが使う4G LTEの帯域は1800MHz帯(BAND 3)と700MHz帯(BAND 28)だ。700MHz帯のLTEに対応した日本のデバイスは少ない。今回使うASUSTekの「ZenPhone 5」も日本向け機材は700MHz帯に対応していないが、ZenFone 2では、国内販売モデルでもBand28の700MHzに対応する。

 なお、開通初日だけの利用実績だが、1800MHz帯のBand 3だけの利用で桃園国際空港から台湾高速鉄道を使って台北駅までの移動では、トンネルで3Gになったものの、そのほかは、西門駅から徒歩10分ほど離れた安宿の「窓のない安部屋」でも4G接続を確立している。無線LANでPCと接続した状態でテザリングも可能だ。

走行中の台湾高速鉄道車両内でも4G LTEで接続する。しかし、さすがに車両の雰囲気は日本の新幹線とよく似ている

トンネルに入ったときに下位規格に接続が切り替わるが、それ以外は4G LTE接続を維持していた

 参考までに移動の途中で計測した転送速度測定結果を以下に紹介する。

OOKLA SPEEDTEST計測場所 PING ダウンロード アップロード
台北桃園国際空港入国管理エリア 31ms 37.69Mbps 3.03Mbps
35ms 29.94Mbps 14.04Mbps
台湾高速鉄道走行中 35ms 10.1Mbps 19.36Mbps
499ms 7.73Mbps 1.58Mbps
西門駅徒歩10分宿舎11階部屋なし客室 114ms 26.04Mbps 16.66Mbps
117ms 20.73Mbps 20.39Mbps

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