場所さえ分かれば後は簡単だ。身分を証明するためのパスポートを示し、カウンターにあるプラン案内から購入したいプランを指し示し、SIMロックフリーのデバイスをSIMスロットにアクセスできる状態で用意すれば、後は親切なお姉さん、いや、APTGのスタッフが申込書類を本人署名だけで済む状態まで作成し、SIMをスロットに差してくれ、APNの設定を教えてくれる。APNを有効にして再起動すれば、「GT 4G」のキャリア表示とともに、4Gアイコンで開通を確認できる。この間、時間にして10分もかからない。
「いや、ご親切にどうもありがとう。おかげでいい仕事ができそうです。それでは失敬」
「お客さまー! お支払いをお忘れですー!」(実話)
なお、APTGが使う4G LTEの帯域は1800MHz帯(BAND 3)と700MHz帯(BAND 28)だ。700MHz帯のLTEに対応した日本のデバイスは少ない。今回使うASUSTekの「ZenPhone 5」も日本向け機材は700MHz帯に対応していないが、ZenFone 2では、国内販売モデルでもBand28の700MHzに対応する。
なお、開通初日だけの利用実績だが、1800MHz帯のBand 3だけの利用で桃園国際空港から台湾高速鉄道を使って台北駅までの移動では、トンネルで3Gになったものの、そのほかは、西門駅から徒歩10分ほど離れた安宿の「窓のない安部屋」でも4G接続を確立している。無線LANでPCと接続した状態でテザリングも可能だ。
参考までに移動の途中で計測した転送速度測定結果を以下に紹介する。
OOKLA SPEEDTEST計測場所 | PING | ダウンロード | アップロード |
---|---|---|---|
台北桃園国際空港入国管理エリア | 31ms | 37.69Mbps | 3.03Mbps |
35ms | 29.94Mbps | 14.04Mbps | |
台湾高速鉄道走行中 | 35ms | 10.1Mbps | 19.36Mbps |
499ms | 7.73Mbps | 1.58Mbps | |
西門駅徒歩10分宿舎11階部屋なし客室 | 114ms | 26.04Mbps | 16.66Mbps |
117ms | 20.73Mbps | 20.39Mbps | |
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