著者の地元は緑あふれる佐賀県。晴れた夜にはいつも満天の星空を見ることができます。車で帰宅したときは、駐車場から自宅までの数十メートルの道のりを、星空を眺めながら帰ることが楽しみの1つです。
しかし天文の知識はさっぱりなので、「あのやけに明るい星、いつもあのへんにあるな」とか、「あれは北斗七星っぽいな」など小学生並みの感想しか出てきません。ぐぬぬ、これじゃ宝の持ち腐れじゃないか。
そこでiPhoneに星座早見盤アプリ「スカイ・ガイド」をダウンロードしてみました。2014年に「Apple Design Award」を受賞した、美しい音楽とデザインが特徴のスタイリッシュなアプリです。デバイスを空にかざすと、その方角に見える星座や恒星、惑星などを見つけることができます。
……とiPhone版のアプリレビューはすでに各所でなされているので、今回はApple Watch版で何ができるか試してみました。
Apple Watchで使えるようにするには、iPhoneの「Apple Watch」アプリから「Sky Guide」を選択し、「AppをApple Watchで表示」をオンにします。素早くアプリにアクセスできるよう、グランス表示もオンにしておきましょう。
アプリを起動すると、日の出・日の入りや月の満ち欠け、日食・月食、流星群といった天文現象がカレンダー一覧となって表示されます。それぞれの項目をタップすると、その天文現象を見られる時刻が美しい画像とともに確認できます。
興味深いのは国際宇宙ステーション(ISS)の項目です。ISSが現れる方角だけでなく、現在の乗組員データをそれぞれ見ることができます。さらにiPhone側のアプリで通知をオンにしておけば、ISSが頭上を通過するタイミングで通知までしてくれます。ISS好き(超ニッチな……)にはたまらないマニアックな機能ですね。
グランス表示では、直近の天文現象がアニメーションもしくは静止画で表示されます。その画像をタップすると天文現象を見られる方角が示され、マップをタップすれば純正のマップアプリが起動します。Apple Watchにはコンパス機能がないので、なじみのない場所で方角の確認をするにはiPhoneを立ち上げる必要があるのがネックですね。
ほかにも、星の詳細な情報や位置関係はiPhone上で確認する必要があるので、Apple Watch版の情報量にはやや物足りない部分もあります。
しかし国際宇宙ステーションが毎日のように見られること、7月14日にNASAの無人探査機、「ニュー・ホライズンズ」が冥王星に接近通過すること、7月と8月に流星群が見られること……そんな天文ショーのスケジュールをスキマ時間に自分の手首で知ることができる、宇宙を身近に感じられるアプリです。
「スカイ・ガイド」は通常250円ですが、現在「Apple Store」アプリ経由なら無料配信中です。iPhoneやiPadで見るアプリ画面はプラネタリウムのように美しく癒やされるので、天文に興味のない人やApple Watchを持っていないユーザーも楽しめること間違いなし!
6月30日までの期間限定なので、ダウンロードはお早めにどうぞ。「App Store」アプリではなく「Apple Store」アプリ経由なのでお間違えのないよう。
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