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コカ・コーラ「ネームボトル250種」はHPデジタル印刷機で作られていたシンガポールで巨大プリンタの実力を体感(3/3 ページ)

» 2015年06月17日 05時30分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
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環境に優しい「Latex」もプッシュ

主に環境への取り組みについてのスピーチを行った、同社アジアパシフィック&ジャパン担当プリンティング・パーソナルシステムズ グループプリンティングシステムズ部門 副社長(VP)のレオ・ハン・コン氏

 大型デジタル印刷機で大きなシェアを誇るHPは、Indigoのほかにも、それぞれ用途や特性の異なる大型プリンタを用意している。その中でも、大きなメリットがある製品としてアピールしたのが「Latex」シリーズだ。

 Latexシリーズは、カーラッピング、広告の垂れ幕、壁紙などさまざまな印刷に対応。採用するLatexインクは、幅広いメディアに印刷できる汎用(はんよう)性の高さ、屋外耐候性の高さ(天候変化などにさらされても色が変質せず持続すること)を併せ持つ。

 さらにLatexインクは、水ベースで有害性大気汚染物質(HAP)やニッケルを含まず、UL(製品の安全性を検査する機関)のECOLOGO、GREENGUARDロゴのほか、日本でもエコマーク認定を受けるなど、環境性能にも優れる。

 無臭である点も大きな特徴で、病院や教育施設などデリケートな環境をはじめ、カーラッピング、ウォールアートなどの屋内ディスプレイにも最適だという。

巨大な「Latex 3500」プリンタは、カーラッピング、広告の垂れ幕、壁紙などさまざまな印刷に対応する
Latex 3500の背面。ロール状の大きなメディアが見える。右端に積んであるのはインクカートリッジだ
「Latex」インクは、水ベースで有害性大気汚染物質(HAP)やニッケルを含まず、残留化学臭がない。それでいて汎用性が高く、幅広いメディアに印刷でき、屋外耐候性の高さも備えるという
「Latex」プリンタを使うことで、布地のバッグ、キャンバス、タペストリーなどにも印刷可能だ

 この説明会のオープニングセッションで登壇したレオ・ハン・コン氏は、Latexインクの特徴をアピールしつつ、活用例として、上海の美術館(Shanghai Natural History Museum)を改修する際に作成された合計1万平方メートルにも及ぶ広大なウォールアートや、シンガポール川の地下通路内に作成されたウォールアート(距離約32メートル)などを紹介した。

 後者は重要な公共の通路であることから長い間閉鎖することができないため、耐候性とともにスピードも要求されたが、Latexの導入により、作業のための閉鎖期間はわずか2日で済んだ。残留化学臭がないため、すぐに利用を再開できたという。このように、Latexソリューションはこれまでにない機会を提供できるとアピールした。

上海の美術館(Shanghai Natural History Museum)にある合計1万平方メートルにも及ぶウォールアートはLatexで制作された
シンガポール川の地下通路内に作成されたウォールアート(距離約32メートル)は、Latexを使って2日(印刷1日、貼り付け1日)の短期間で制作された
Latexインクは化学臭がないため、壁紙などの内装にも適している。フロアごとにまったく異なる壁紙を作り、それぞれ違う雰囲気を楽しめるホテルの例なども紹介された
ブロックを積み上げた立体的な壁に見えるが、これはLatexで制作したウォールアートだ

 商業印刷、産業印刷におけるデジタル印刷のシェアはまだ少ないというが、多品種少量生産が可能で、パーソナライズにも対応でき、オンデマンド印刷が可能といった特徴は実に魅力的で、ロイ氏が言うように、今後飛躍的な成長の可能性を秘めていることは疑いがないところだろう。そのことを十分感じさせられるイベントだった。

Latexのほかに紹介された、「Scitex」インダストリアルプレスシリーズの「Scitex 11000」。段ボールのパッケージ、展示用ディスプレイの制作などに適した大型の産業用デジタル印刷機だ。写真はこれから印刷する段ボールを給紙している様子。プリンタの巨大さが目立つ
Scitex 11000の背面。ここではピザボックスのようなものを制作していた。印刷後に裁断してボックスとして組み立てられるように仕上げる
Scitexは、このような段ボールのパッケージや、展示用ディスプレイの制作を得意とする
Scitexで制作した屋内展示用ディスプレイなど
LatexやScitexといった同社の大型プリンタで制作されたものを展示している「HP Living Room」

HP Directplus -HP公式オンラインストア-

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