Lenovoは1月3日(米国太平洋時間)、米ラスベガスで開催している「CES 2017」に合わせて、「ThinkPad X1」ファミリーの2017年モデルを発表した。
2017年モデルでは、全機種で第7世代のCoreプロセッサ(Kaby Lake)を採用し、USB Power Delivery(USB PD)による電源供給に対応するUSB Type-C端子を搭載していることが大きな特徴となっている。
なお、各モデルとも日本での発売は未定となっている。
クラムシェルタイプのノートPC「ThinkPad X1 Carbon」の2017年モデル(第5世代)は、2015年モデル(第4世代)と同様に14型ワイドディスプレイを搭載しつつ、ボディーのさらなる小型・軽量化を進めたことが大きな特徴だ。ボディーサイズは約323.5(幅)×217.1(奥行き)×15.95(高さ)ミリで、最小構成時の重量は約1.12kgとなっている。また、ボディーカラーはThinkPadを象徴する「ブラック」に加えて、昨今の市場における人気色でもある「シルバー」も選択できるようになった。
なお、14型ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)のIPS液晶か、WQHD(2560×1440ピクセル)のIPS液晶から選択できる。タッチセンサー付きの構成は用意していない。
ポート類は左側面にThunderbolt 3(USB Type-C)端子×2(うち1つはUSB PD対応)、USB 3.0端子×1、HDMI端子×1とEthernet端子×1(要変換アダプター)を、右側面にイヤフォンマイク端子×1とUSB 3.0端子を備えている。なお、従来のThinkPadに付いていた角形の電源端子は廃止された。
セキュリティ面では、「Windows Hello」対応のタッチ式指紋センサーや赤外線カメラを搭載する構成を選択できる。指紋センサーは、FIDOベースのパスワードレス認証にも利用可能だ。ワイヤレス通信では、WiGig対応の無線LAN(Wi-Fi)/Bluetoothモジュールや、LTE-Advanced対応のモバイル通信モジュールを搭載する構成を選択できる。なお、モバイル通信モジュールを搭載した場合は、本体背面にmicro SIMカードを搭載できる。外部ストレージは、microSDに対応している。
メインメモリは最大構成で16GB、ストレージはSATAまたはPCI Express接続のSSD(最大構成で1TB・NVMe・OPAL2対応)となる。GPUは、CPUに搭載した「Intel HD Graphics 620」を利用する。
2in1タイプのノートPC「ThinkPad X1 Yoga」の2017年モデル(第2世代)は、X1 Carbonと同様にボディーカラーを「ブラック」「シルバー」から選択できるようになった。また、Intel HD Graphics 620より上位のGPU「Intel Iris Plus Graphics 640」を内蔵するCore iプロセッサをCPUとして選択できることも大きな特徴だ。
タッチ・ペン操作対応の14型ディスプレイは、フルHDのIPS液晶、WQHDのIPS液晶と、「完全な黒色」とAdobe RGBの色域を100%カバーするWQHDの有機ELディスプレイ(OLED)から選択できる。付属のデジタイザーペン「ThinkPad Pen Pro for 2017」は、従来よりもより自然な書き味を実現している。
ボディーはディスプレイ部が360度回転するYogaスタイルで、サイズはIPS液晶モデルが約333(幅)×229(奥行き)×17.05(高さ)ミリ、OLEDモデルが約333(幅)×229(奥行き)×17.4(高さ)ミリだ。最小構成時の重量はIPS液晶モデルが約1.42kg、OLEDモデルが1.36kgとなる。
ポート類は左側面にThunderbolt 3(USB Type-C)端子×2(うち1つはUSB PD対応)、USB 3.0端子×2を、右側面にはHDMI端子×1、USB 3.0端子×1、Ethernet端子×1(要変換アダプター)とイヤフォンマイク端子×1を備えている。X1 Carbonと同様に、従来のThinkPadに付いていた角形の電源端子は廃止された。
上記以外の基本仕様は、X1 Carbonの2017年モデルと同様だ。
12型タブレット「ThinkPad X1 Tablet」の2017年モデル(第2世代)は、基本的な仕様は2016年モデルを踏襲しており、CPUの世代変更(第6世代から第7世代へ)が主な変更点となる。
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