Echoファミリーの各製品は、基本的に本体サイズや出力の違いのみで、特定の機種にしか搭載されていない機能というのは、そう多くはない。もちろん皆無というわけではないので、それらを優先して選ぶというのも、当然有り得る話だ。
家電製品のコントロールについては、どの製品でも(スマートリモコンを買い足すことによって)使えるので、特に差別化の要因にはならない。Echo Plusはスマートホームハブを内蔵しているが、これらはPhilipの「Hue」など、Zigbee規格に対応した家電のコントロールができるというだけで、赤外線リモコン対応の家電製品をコントロールできるわけではない。
またHue自体も、ブリッジがあればEcho Plus以外の機種からもコントロールが可能なため、Echo Plusにこだわる必要性は高くない。むしろEcho Plus固有の機能としては、温度センサーを備えていることの方が、使い道がありそうだ。
音楽再生についてはどの機種でも可能なのだが、将来的にサブウーファーの「Echo Sub」を追加する前提でEcho Plusを買ったり、また2台を組み合わせてステレオ再生するのを前提に、それらの機能に対応したEchoやEcho Plusを買ったりという選択肢も考えられる。外付けのスピーカーと組み合わせる前提で、Echo Inputを選ぶのもありだろう。
これ以外では、ビデオ通話は画面付きモデルでしかできないだけに、今すぐ使う予定がなくとも、将来的な利用を考えているのであれば、Echo Showなどを選ぶことになるだろう。同じ理由で、動画の再生や、外部カメラの監視なども、画面付きモデルにしかできない機能だ。
以上、筆者なりにさまざまな観点でAmazon Echoファミリーのバイヤーズガイドをまとめてみた。スマートスピーカー選びの一助としてもらえたら幸いだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.