1月21日、AMDのRadeon 6000シリーズの下位GPU「Radeon RX 6500 XT」を搭載したグラフィックスカードが各社から登場した。価格は3万3000円前後から3万7000円強(税込み、以下同様)で、在庫は潤沢だ。
Radeon RX 6500 XTは、AMD RDNA 2アーキテクチャを採用した最廉価なGPUとなる。ストリーミングプロセッサは1024基あり、GDDR6メモリを4GB搭載する。標準モデ基本消費電力(TBP)は107Wで、4K/H264エンコードやH265/HEVCエンコード機能は非搭載だ。
2021年10月に登場したワンランク上のRadeon RX 6600カード(現在5万5000円前後〜6万4000円前後)に比べ、3万円程度安く買える。
各ショップの売り場に多くのラインアップが並んでいるが、直近の反応は静かだという。あるショップは「GeForce GTX 1650搭載カードの対抗という位置付けですが、あちらは3万円を切るモデルが複数ありますからね。(2019年12月に登場した)RX 5500 XTカードから乗り換える動機も薄いので、じわじわと広がっていく流れになるかなと思います」と話していた。
RX 6600やRX 6600 XTで見られたマイニング需要も起きていない。別のショップは「メモリが4GBモデルのみですし、マイニング用途は見られていませんね。まあ、今は3万円台のグラフィックスカードの数が少ないので、選択肢が増えるのはいいことだと思います」と話していた。
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