デスクトップ向け「Ryzen 7000シリーズ(65W版)」は普段使いからゲームまで快適! 自作PCユーザーの選択肢を広げる!1月13日11時発売(2/3 ページ)

» 2023年01月09日 23時00分 公開
[迎悟ITmedia]

Ryzen 7000シリーズ(通常版)の性能をチェック!

 ここからは、Ryzen 7000シリーズ(通常版)の実力をベンチマークテストを通して確認していこう。

 今回は、AMDから提供された「レビューキット」に筆者の手持ちの機材を組み合わせて「税込み20万円以下で最新世代のCPUを搭載したPCを組む」というテーマでテスト環境を構築した。合わせて、CPUの実売価格が近いと思われる「Core i5-13600K」(Pコア6基12スレッド/3.5GHz〜5.1GHz+Eコア8基8スレッド/2.6GHz〜3.9GHz)の環境を比較のために用意している。

ベンチマークテストの環境 ベンチマークテストの環境
CPU-Z 「CPU-Z」で表示したRyzen 5 7600(左)、Ryzen 7 7700(中央)、Ryzen 9 7900(右)の情報

CINEBENCH R23

 まず、3Dレンダリングを通してCPUの性能をテストする「CINEBENCH R23」を実行してみた。結果は以下の通りだ。

  • マルチコア
    • Ryzen 5 7600:1万3755ポイント
    • Ryzen 7 7700:1万8402ポイント
    • Ryzen 9 7900:2万4271ポイント
    • Core i5-13600K:2万1438ポイント

シングルコア

  1. Ryzen 5 7600:1849ポイント
  2. Ryzen 7 7700:1925ポイント
  3. Ryzen 9 7900:1960ポイント
  4. Core i5-13600K:1958ポイント

 今回、比較用に用意したCore i5-13600Kの定格TDP(標準消費電力)は125W、最大消費電力は181Wに設定されている。そのこともあり、TDPが65Wである「Ryzen 7000シリーズ(通常版)は苦戦するのではないか?」という先入観もあった。

 しかし結果はご覧の通りで、シングルコアのスコアは拮抗(きっこう)している。マルチコアのスコアを見ると、12コア24スレッド構成のRyzen 9 7900が、合計14コア20スレッドコア構成のCore i5-13600Kを上回っている。

 高クロック版と同様に「全部がパフォーマンスコア(Pコア)」であるRyzen 7000シリーズ(通常版)はシングルコア性能において一定の強みを持っている。シングルコア性能がモノをいうゲームでは、この点が大きく優位に働くはずだ。

CINEBENCH R23 CINEBENCH R23の結果

PCMark 10

 続いて、PCの総合的な性能をチェックできる「PCMark 10」の結果を見ていこう。総合スコアは以下の通りとなった。

  • Ryzen 5 7600:8657ポイント
  • Ryzen 7 7700:8702ポイント
  • Ryzen 9 7900:8915ポイント
  • Core i5-13600K:8783ポイント

 PCMark 10のテスト内容は、Webブラウジングやオフィスアプリの操作、ビデオミーティング(Web会議)や簡単な画像編集といった基本的なPC操作にフォーカスしている。ゆえに、最新世代のCPU(やGPU)にとっては“余裕”なテストも少なくない。

 その点を踏まえて今回の結果を見ると、3万7500円(想定価格)のRyzen 5 7600が、4万3000円弱(実売価格)のCore i5-13600Kと同等のパフォーマンスを発揮していることは注目すべきポイントかもしれない。

 少なくとも日常利用でストレスを感じることは全くなさそうである。

PCMark 10 PCMark 10の結果(総合スコア)

3DMark

 Ryzen 7000シリーズ(通常版)は「より手頃な低消費電力CPU」をうたっている……のだが、先のシングルコア性能を見ると「ゲーミングでも結構イケるのではないか?」という期待が高まる。

 そこでまず、3Dグラフィックスの総合ベンチマークテストアプリ「3DMark」を使って、どのくらいのパフォーマンスを発揮できるのか確かめてみることにしよう。今回はDirectX 12ベースの「Time Spy」「Time Spy Extreme」と、DirectX 11ベースの「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」でテストを行った。スコアは以下の通りだ。

  • Time Spy(DirectX 12ベース/2560×1440ピクセル)
    • Ryzen 5 7600:1万2747ポイント
    • Ryzen 7 7700:1万1780ポイント
    • Ryzen 9 7900:1万2389ポイント
    • Core i5-13600K:1万2455ポイント
  • Time Spy Extreme(DirectX 12ベース/3840×2160ピクセル)
    • Ryzen 5 7600:6141ポイント
    • Ryzen 7 7700:5740ポイント
    • Ryzen 9 7900:6011ポイント
    • Core i5-13600K:6224ポイント
  • Fire Strike(DirectX 11ベース/1920×1080ピクセル)
    • Ryzen 5 7600:2万7940ポイント
    • Ryzen 7 7700:2万7389ポイント
    • Ryzen 9 7900:2万8603ポイント
    • Core i5-13600K:2万8760ポイント
  • Fire Strike Extreme(DirectX 11ベース/2560×1440ピクセル)
    • Ryzen 5 7600:1万4683ポイント
    • Ryzen 7 7700:1万4419ポイント
    • Ryzen 9 7900:1万4641ポイント
    • Core i5-13600K:1万4694ポイント
  • Fire Strike Ultra(DirectX 11ベース/3840×2160ピクセル)
    • Ryzen 5 7600:7838ポイント
    • Ryzen 7 7700:7688ポイント
    • Ryzen 9 7900:7746ポイント
    • Core i5-13600K:7827ポイント

 ご覧の通り、どのCPUを使っても大きなスコア差が出ていない。消費電力のことを考えると、Ryzen 7000シリーズ(通常版)はかなり健闘しているといえるだろう。

 ただし、見方を変えると今回のテストではGPUが足を引っ張ってしまったともいえる。タイミングの都合で「GeForce RTX 4070 Ti」や「Radeon RX 7900 XT」と組み合わせたテストはかなわなかったが、税込みで25〜30万円の予算を確保できるのであれば、「CPUをRyzen 7000シリーズ(通常版)、マザーボードをAMD B650(あるいは同Extreme)チップセット搭載品にして、浮いた予算でより新しいグラフィックスカードを買う」という選択肢を検討してもいいかもしれない。

3DMark 3DMarkの結果(総合スコア)

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