HPは1月8日(米国太平洋時間)、PCや周辺機器の新製品を一挙に発表した。この記事では、コンシューマー向け2in1ノートPCと、HP/Poly(ポリ)ブランドの周辺機器の新製品を紹介する。
なお、今回発表された製品の日本での展開は未定で、日本法人である日本HPから別途発表が行われる予定だ。
コンバーティブル型の2in1ノートPC「HP Spectre x360 14」「HP Spectre x360 16」の新モデルは、Core Ultraプロセッサを搭載することで推論ベースのAI処理のパフォーマンスを向上した他、ハードウェアベースの画質補正機能を備える約900万画素のWebカメラを採用することで、特に暗い場所でのビデオ(Web)会議の品質を高めたことが特徴だ。
北米では発表と同時に販売を開始しており、最小構成の直販価格は、Spectre x360 14が1499.99ドル(約21万7000円)、Spectre x360 16が1599.99ドル(約23万1400円)となる。
CPUはCore Ultra 5 125H(Pコア4基8スレッド+Eコア8基8スレッド+LP Eコア2基2スレッド:Spectre x360 14のみ)、またはCore Ultra 7 155H(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド+LP Eコア2基2スレッド)を搭載し、前モデルが「Intel Evo Editionプラットフォーム」に準拠している。Spectre x360 16については、外部GPUとしてGeForce RTX 4050 Laptopを搭載する構成も用意している。メインメモリはLPDDR5x-7467規格で、容量は16GBか32GBから選べる(増設/換装不可)。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、容量は512GB/1TB/2TBが用意されている。
ディスプレイはアスペクト比16:10で、Corning製の強化ガラス「Gorilla Glass NBT」で保護されている。搭載されるパネルは以下の通りで、いずれもタッチ操作とペン入力に対応している。
先述の通り、Webカメラは約900万画素で、Windows Helloの顔認証にも対応する。Core Ultraプロセッサに統合されたNPUにより「Windows Studio Effects」が利用できる他、メーカー独自の「HP Video Control」を利用することで色調補正、外観補正や自動カメラ切り替えといった機能も使える。画面から視線を外すと画面輝度を自動的に下げる機能も備えている。
電源ボタンには指紋センサーが統合されているので、状況に応じて顔認証と指紋認証を使い分けることも可能だ。
ポート類は、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子と3.5mmイヤフォン/マイクコンボ端子を備える。Spectre x360 16にはHDMI出力端子も搭載される。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort 2.1 Alternate Mode準拠の映像出力を兼ねている。
Wi-Fi(無線LAN)/Bluetoothモジュールは、モデルによって「Intel Wi-Fi 7 BE200」または「Intel Wi-Fi 6E AX211」(いずれも2×2 MIMO構成)を搭載している。BE200搭載モデルはWi-Fi 7(IEEE 802.11be:※2)とBluetooth 5.4を、AX211搭載モデルはWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3を利用可能だ。
(※2)IEEE 802.11beは規格として確定していない(2024年内に確定見込み)
スピーカーは4基構成で、内蔵アレイマイクは2基構成となる。オーディオ回りはHP傘下のPolyによるチューニングを受けており、ビデオ会議の際に声の通りや音の聞き取りやすさを改善したという。サラウンド技術「DTS:X Ultra」も搭載している。
バッテリー容量(定格)はSpectre 360 x14が68Wh、Spectre 360 x16が83Whで、「MobileMark 25」で計測した場合の連続稼働時間はSpectre 360 x14が最長13時間で、Spectre 360 x16が構成によって10時間30分(外部GPUあり/有機EL構成)〜15時間30分(外部GPUなし/液晶構成)と変動する。
次のページでは、HP/Polyブランドの周辺機器の新製品を紹介する。
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